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2010年10月 2日 (土)

A・ライオン生誕100年ブルーノート再発盤(11)・・・備忘録

これは’08.8.1にアップしたモノの要約です。

今日紹介するのはJUTTA HIPPです。アルバムはJUTTA HIPP WITH ZOOT SIMS(’56.7.28録音)です。

メンバーはJERRY LLOYD(tp)、ZOOT SIMS(ts)、JUTTA HIPP(p)、AHMED ABDUL-MALIK(b)、ED THIGPEN(ds)です。

それでは曲目の紹介です。

Ⅰ 1.JUST BLUES 2.VIOLETS FOR YOUR FURS 3.DOWN HOME

Ⅱ 1.ALMOST LIKE BEING IN LOVE 2.WEEーDOT 3.TOO CLOSE FOR COMFORT

それでは先ずユタ・ヒップに付いてご紹介します。彼女はドイツ出身です。ニューヨークに出てきたのは’55.11.18のことです。自己流でクールなスタイルを身に付けた彼女はニューヨークに進出するや”女性版レニー・トリスターノ”の異名を貰い、ミュージシャン達の間でたちまちの内に大きな評判を獲得する。

しかし異国の地にあった彼女は最初大きなカルチャーショックを受けたと言う。その彼女が自身を取り戻したのはジャズ・クラブに足を運ぶようになってからのことです。と言うのもそこには彼女を知っているミュージシャンやファンが何人もいて励まされたからである。

一方で現実的な問題である酒類の提供される店でパフォーマンスを行う場合、キャバレー・カードと言う一種の許可証を所有しなければならなかった。彼女は外国人なので取得までに余計に時間が掛かったのは言うまでもない。

結局半年近く掛かって’56春に取得し、ライヴ活動が始まった。そしてこの原盤のライナー・ノーツを書いているレナード・フェザーは彼女の身元引受人となって種々尽力したのです。

ユタ・ヒップの名が余り知られていないのはその活動期間が余りにも短かった為です。と言うのも’58頃までは活躍していたもののその後は活動をストップ。

縫製工場で働く傍ら、元々好きだった水彩画を描く日々を過ごしたと言う。しかし才能がある人は違いますね。この分野でも持てる力を発揮し、彼女の絵はニューヨーク市立美術館にも所蔵されていると言うことです。

話が長くなりました。それでは曲の一言紹介です。

Ⅰ1.JUST BLUES は長く、12小節の伝統を綿密に踏まえた曲です。ユタのスタイルは1年前アメリカに来て以来、ホレス・シルバーをはじめとするモダニストたちの演奏を聴き、新たな方向性を打ち出している。

2.VIOLETS FOR YOUR FURS はマット・デニスの詞で有名。ズートとユタは略出ずっぱり。

3.DOWN HOMEはお馴染みのハーモニーの小径を通ってインディアナへちょっと遠出するような曲です。ズート、ユタ、ジェリーの奮闘が聴ける。

Ⅱ 1.ALMOST LIKE BEING IN LOVE は最初の1小節から中位のいい感じのテンポとグルーヴに入って行く。ユタは短音による中音域のラインだ。余り大きく踏み出すことはなく中音域のCから1オクターブ位の範囲に収めている。

2.WEEーDOT は40年代後半にJ.J.ジョンソンが書いたブルースです。

3.TOO CLOSE FOR COMFORTはブロードウェイ・ミュージカル「ミスター・ワンダフル」のヒットだ。最初にレコーディングされたクールなジャズ・ヴァージョンである。~ライナー・ノーツより

私は先ずユタ・ヒップと言う名前をこのシリーズを買うことにより初めて知りました。尤も余りジャズの世界に詳しくないので知らなくて当たり前と言うことでしょうが...。

私なりに考えるとこのシリーズは買うなら全部が正解でしょうか。持っていないものだけと言うことになると何か抜け落ちてしまうような気がしています。今まで聴いて来て不要なモノは一枚としてありませんでした。ジャズをこれから楽しむと言う方にもお薦めの20枚でしょう。(と言って、未だ全部は聴いていませんが。coldsweats01

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