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2017年7月13日 (木)

KENNY BURRELLのアルバム

今日紹介するのはKENNY BURRELLです。アルバムはMIDNIGHT BLUE(’63)です。

メンバーはSTANLEY TURRENTINE(ts)、KENNY BURREL(g)、MAJOR HOLLEY JR(b)、BILL ENGLISH(ds)、RAY BARRETTO(co)です。

Ⅰ 

1.CHITTLINS CON CARNE 

2.MULE 

3.SOUL LAMENT 

4.MIDNIGHT BLUE

Ⅱ 

1.WAVY GRAVY 

2.GEE BABY AIN’T I GOOD TO YOU 

3.SATURDAY NIGHT BLUES

ケニー・バレルのアルバムのタイトルは”ブルー”のついた作品が数多くある。中でもこの”ミッドナイト・ブルー”の印象は強烈だ。”BLUE”と言う文字がジャケットに最大級のスペースをとってデザインされている。

バレルほどブルーと言う言葉の似合うギタリストは他にはいない。この場合のブルーと言うのはもちろんブルースとブルース・フィーリングのブルーのことだ。

ブルース・フィーリングについてバレル本人に尋ねたことがあるが「私の生まれ育ったデトロイトはブルースが日常生活に溢れていた。別にミュージシャンでなくてもブルース・フィーリングが自然と身に付く街なんだよ」と。

更に洗練させ方のコツのようなものがあるかどうかを聞くと、彼は「フィーリングを洗練させることだねフィーリングを忘れてはいけない」と言っていた。これって万人が出来るものではないので矢張り才能ですよね。

そしてこんなことも言っていた。テクニックが幾ら身に付いてもフィーリングがなければジャズにはならない。矢張り双方のバランスがとれたミュージシャンがいいジャズをやれる、と。

バレルは’70年代からカリフォルニアの大学UCLAでジャズを教えている。当然「フィーリングを忘れるな」と授業で口酸っぱく言っているそうだ。

バレルはデビュー当時からエリントンのファンだったが、彼にとってはエリントンは生涯の研究課題のようだ。その思いが昂じてUCLAで「エリントニア」と言うデューク・エリントンを研究するコースを設けている。

そこで思い至るのが、バレルの洗練されたブルース・フィーリングはエリントンに影響を受けたのではないか、と言うことです。エリントン・サウンドに共通する洗練をバレルから聴き取れるからだ。

このアルバムはバレルの理想的なブルース・フィーリングが満喫出来るのが人気の理由だろう。

このアルバムのタイトル「MIDNIGHT BLUE」はオリジナル曲がたまたまタイトルになった訳ではなく、”MIDNIGHT BLUE”と言うフィーリングをアルバム全体で表現しているからだ。

この作品全体にタイトル通り、都会の真夜中のしじまに静かに響き渡るようなブルース・フィーリングが溢れている。そう、このアルバムはブルース・シティの深夜そのものなのだ~A・ライオン生誕100年再発ライナー・ノーツより引用。

(この再発盤もあり)

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