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2010年5月10日 (月)

音響道中膝栗毛と続音響道中膝栗毛・・・備忘録

これは’07.5.9にアップしたモノの要約です。

拙いオーディオ人生ではありますが、私をここまで虜にさせた切っ掛けになった本でもあるので紹介します。

そもそも私はオーディオに対して本からは入りませんでした。ある時期からは一人の友人を媒体としてアンプ・SP・カートリッジ関係の製作者と直接コンタクトを取れるようになり、極めてマニアックにのめりこむこととなりました。

そんな中、又別のオーディオの猛者である方の本の存在を知りました。それが今日紹介する伊藤喜多男さんの本です。

2冊ありまして

真空管アンプと喜多さんの「音響道中膝栗毛」(’87.12.20発行 ¥2,000.-と 

真空管アンプと喜多さんの「続音響道中膝栗毛」(’89.9.10発行 ¥2,400.-です。

ご存知の方も多いと思いますが伊藤さんはWEの第一人者です。WEに在籍されていたこともあります。

又文章は基より部品の絵も非常に良く特徴を捉えて描写され、洒脱な方であったことが窺われます。

私も実は一度は伊藤さんのアンプを使いたかったのですが、如何せん高嶺の花でした。

でも買えなかったことでWEと言う魔性の虜にならなくて済んだのかも知れないと思うと良かったのかも...。

その後色々な経緯がありWEについては現在も一つだけ所有しているものがあります。

それはカートリッジの9Aです。音の傾向は兎に角太い音です、存在感のある音です。

でも私には別世界の音でした。好きかと問われればNOと言わざるを得ません。その意味でもある種頂点の音(異論があるのは当然ですので私の思いと読み流して下さい)を経験出来た幸せを感じています。

今はデンオンのギアドライブのプレーヤのカートリッジとしてオブジェとなっています。

私はこの本を通じてでしか伊藤さんのことを知りません。私がオーディオに興味を持ってある程度趣味の奥深さを知った時には相当のお歳であったと思います。

確かアンプの製作をお願いしても1年位は待たなければならなかったようでした。私はそんなに気が長い方ではありませんのでこの点でも所有する機会を得られませんでした(残念!)。

今は手元にあるこの本を通じて往時の生き方を偲び、且つアンプに対する思いを知ることで先人の素晴らしさを改めて教えて頂いております。

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