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2010年5月15日 (土)

電音のギアドライブプレーヤ・・・備忘録

電音のギアドライブプレーヤについて

これは’08.4.6にアップしたモノの要約です。

今日は只今我が家で17年間もの深い眠りに就いているアナログのPLに付いて書いてみます。

システムの正式名称は分かりません。各部の型番が記されたもののコピーがあるだけです。このPLをそもそも導入した経緯は今の我が家の建設に合わせて決めました。

その最大の理由は大きな買い物をする時(家の建築等)が丁度良いタイミングだからです。例えば100万程度だったら値引き交渉等で充分ネグれますから

それまではファイナル・オーディオ・リサーチ社のVTT-1(特別仕様版)を長らく愛用していましたが糸ドライブの致命的な欠陥とも言うべくスリップと糸が切れ易いと言うことから逃れる為でもありました。

しかしこの時期、既にソフトはCDに移行しておりLPは衰退の一途を辿っていました。しかしながら先行きアナログを聴く夢は潰えておらずある場所でこのPLを見た時どうしても欲しくなったのでした。

考えてみれば昨年買ったLP12システムと比べても同じかそれ以上ですね

買った時この製造年は話によると50年以上も前のことだとか、今では60年を遥かに越えている(単純計算で67年になる)訳で使い物になるかどうか少々心配でしたが電源はきちんと入るし、回転数も正常です。我が家のものは331/3回転のみです。

このPLの我が家への搬入はそれはそれは大変でした。階段が60段位あり、しかもその当時は丸太で段差を作った状態でしたから縁に足を掛けると滑りやすいと言う悪条件。

しかもこのPL重量100kg(聞いた話で実測した訳ではありません)、しかも持ち運びに適した形状ではないし、それを当時からその後約10年間庭の造作でお世話になった方の掛け声で若手(と言っても当時の私より全員年長のようでしたが)が総勢6名集まり何とか無事に搬入出来たのでした(サイズはW580xD605xH800(ターンテーブルの上まで))。

その苦労の割には使用していないのはプリをマークレビンソンに変えたことが切っ掛けです。このプリにはフォノイコが付いていませんでしたので...。

当時は給料こそ今よりずっと良かったですが、ローン等の返済を考えると内実は今より厳しい状態でした。と言うことで泣く泣くそのままになってしまった、と言うのが実際のところでしょうか

当然そのままアナログとはさよならした訳ですね、昨年の1月に復活するまでは。と言うことで冒頭の17年間眠りに就いたと言う枕につながります。何と長い説明か...

ターンテーブルの型番はRP-42101となっています。

大雑把に分類して構成は次のようになっています。

1.ターンテーブル

ターンテーブルは直径40cmの軽合金製です。

このPLにはかつて愛用していたソノボックスのスペシャルバージョンのSX-8SSSをオルトフォンのアームに装着、一方のWE-9Aはステレオバージョンに変更して貰いWEのレプリカモデルのアームに装着しております。そして別のカートリッジも楽しめるようにとDL103を使えるようにアダプターを作って頂いています。

2.フリクションクラッチ

ターンテーブルに過度の負荷が掛かった場合、或いはスタートの瞬間に生ずる過負荷によりギヤードライブ機構及びモーターを保護する為のもの。

これはカップリング上部ディスクに一体となって組み込まれており工場にて調整の上出荷されている。

3.カップリング(メカニカルフィルター)

カップリング上部・下部ディスクがオイルダンプ式フィルターにより連結されています。この作用は単なる機械的フィルターに過ぎませんがモーター或いはギヤーより生ずる如何なる振動をもこの機構により吸収されターンテーブルに伝わることがありません。

これは実際に演奏中に筐体を手でこんこんと叩いても音には反映されませんでした(でもこの筐体はそれ程作りががっちりしている訳でもないのでSWの音域で反応をすると言うことが後で分かりました)。

4.ウオームギヤー及びオーバーランニングクラッチ

モーターはフレキシブルなラバーカップリングによりウオームギヤーに連結されています。

このウオームギヤーは夫々燐青銅製のスパイラルギヤーと常に噛合っておりますが歯車はモーターが起動しない限り垂直のドライブシャフト上にフリーについております。

歯車はフリーについておりますがオーバーランニングクラッチにより自動的にスパイラルギヤーシフトに固定されるようになっています。

この動作はカムとその外環との間にあってスプリングのカムにより楔状に押し込まれているローラーによって行われます。

オーバーランニングクラッチは常にスムーズに作用します。モーターはウオームと歯車に連結しています。

歯車がウオームによって時計方向に回転しますとローラーがカムとその外環との間に楔となって喰い込み、ドライブシャフトに運動を伝えます。

ウオームギヤー及びスパイラルギヤーは高精度の機械工作により製作されたものです。

スパイラルギヤーシャフトのスラストは硬鋼焼入研磨のスパイラルギヤースラストピースの間にスラストボールが嵌入されてスラストを受けています。

5.ギヤーボックス及びフレーム

省略

6.モーター

強力なヒステリシスシンクロナスモーター。

トルク:14kg

7.クランパー

省略

以上コピーより抜粋しました。

最後にこのPLは兎に角トルクが強い。実際に回転中、ターンテーブルを手で押さえても体ごと持って行かれる始末です。

このことが音にどれだけ影響しているかどうかは全く分かりませんが...(流石カッティングマシーンに使われたこともあると言う話はまんざら嘘でもなさそう)。

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