MERCURY LIVING PRESENCE CD・・・備忘録
MERCURY LIVING PRESENCE シリーズCD(1)
これは’09.3.23にアップしたモノの要約です。
今日紹介するのはMERCURY LIVING PRESENCE と銘打ったシリーズモノです。
このアルバムの特徴は35mm・マグネティック・フィルムによりレコーディングされたものです。このCD化に当たり、マーキュリー・レコードの副社長を勤めたプロデューサー&レコーディング・エンジニアのウィルマ・コザート女史に監修を委嘱、録音当時に使用した真空管式のテープレコーダーを完全整備し、デジタル化に当たってビットストリームA/Dコンヴァーターを採用。オリジナル・テープ、フィルム・マスターのダイナミック・レンジ、明澄さ、臨場感を忠実に再現していると。
このLIVING PRESENCE と言う独自の手法で17年間に350枚にのぼるアルバムを制作した。
そして’61には35mm・マグネティック・フィルムを導入して更にLIVING PRESENCEの技術を高めた。
従ってこれから紹介する9枚の内、’61以前のものは35mm・マグネティック・フィルムによるレコーディングではありません(4枚あります)。
これは’90に発売されたものです。
全部で10枚の発売のようですが、手元には9枚しかありません。これは一度に纏め買いしたものだと思います。
1枚抜けた理由は今となっては定かではありません(;д;)。
と言うことで19年振りに日の目を見たCDです。
それではシリアルナンバー順に紹介して行きます。
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ) ロンドン交響楽団 指揮アンタル・ドラティです。
アルバムはドヴォルザーク「チェロ協奏曲」ブルッフ「コル・ニドライ 作品47」チャイコフスキー「ロココの主題による変奏曲 作品33」(’62録音 於ロンドン MERCURY 輸入発売元 日本フォノグラム ¥2,500.-)です。
収録時間63:48 以後紹介のこのシリーズは全て¥2,500.-です。
と言うことでこれは輸入盤なのですが日本語のライナー・ノーツが付いていますので記事を書くのに大いに助かりました(爆)。
このアルバムはドラティの力感溢れるオーケストラに支えられたハンガリー生まれのチェロの巨匠、シュタルケル壮年期の豪壮な名演奏。
ドヴォルザーク(1840~1893)
チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
1.ALLEGRO
2.ADAGIO MA TROP
3.FINALE.ALLEGRO MODERATO
ブルッフ(1838~1920)
4.コル・ニドライ 作品47
チャイコフスキー(1840~1893)
5.ロココの主題による変奏曲 作品33
演奏者について簡単に触れておきます。
ヤーノシュ・シュタルケル
’24生まれのハンガリー系アメリカ人。’48にアンタル・ドラティの招きでシュタルケルはダラス交響楽団の首席チェリストに就任した(24歳)。
「ニューヨーク・タイムズ」のレイモンド・エリクソンは、シュタルケルの演奏の技術的な側面は、解釈や様式の中に完全に溶け込んでいる為、聴衆はこのチェリストがどんなに熟練した技術を身に付けているのか忘れてしまいがちである。
高音は精確この上なく、音色は弱々しいところなくして柔軟で美しく、難しい跳躍や速いパッセージは、魔術師のさり気ない手に操られているようだ、と要約している~ライナー・ノーツ。
当時日本を代表するチェリストであった井上頼豊は’60年シュタルケル初来日の際のプログラムに、このレコードを聴いた時の衝撃を「チェロをヴァイオリンのように軽々と扱う」と表現している~ネット。
これを含めて9枚は先のCD100選に入れませんでした。理由は別途アップしようと思ったからです。
私自身前のブログは先行き自然消滅を考えていますので折角の記録を個別に残したかったのが一番の理由です。
このシリーズは私にとって数少ないクラシックのソフトですが、今改めて聴き直してその素晴らしさに酔いしれています。
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