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2010年8月 4日 (水)

MERCURY LIVING PRESENCE CD・・・備忘録

MERCURY LIVING PRESENCE シリーズCD(7)

これは’09.4.7にアップしたモノの要約です。

今日紹介するのはイーストマン・ロチェスター管弦楽団です。ハワード・ハンソン指揮(’60、’58、’57録音)です。収録時間66:40

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このアルバムはスウェーデン系アメリカの作曲家ハンソンの自作自演です。ハンソンは28歳でロチェスターのイーストマン音楽学校の校長に就任したイーストマン楽派の中心音楽派です。

ハンソン(1896~1981)

交響曲第1番 ホ短調 作品21「ノルディック」

 

1.①ANDANTE SOLENNE - ALLEGRO CON FORZA

2.②ANDANTE TENERAMENTE、CON SEMPLICITA

3.③ALLEGRO CON FUOCO

交響曲第2番 作品30「ロマンティック」

4.①ADAGIO;ALLEGRO MODERATO

5.②ANDANTE CON TENEREZZA

6.③ALLEGRO CON BRIO

7.デモクラシーの歌

ハンソンは’20にイタリアに旅立ち、この地で3年を過ごし、持ち前の精力で研究と作曲に打ち込んだのである。そして’24に帰国後ハンソンはこの交響曲第1番をロチェスターで振った。

この時、そこで出会ったのがコダック・カメラの発明者で、非常に裕福だったジョージ・イーストマンである。この出会いはハンソンにとって、そしてアメリカ音楽のきたる歴史にとっても、運命的なものとなった。

と言うのもイーストマンが、自分の名を持つ名高い音楽学校を率いていく為に選んだのが、ハンソンであったからだ。彼はこれを承諾し、28歳にして世界で最も入念で、理想的な設備を持つ音楽院の校長となったのである。

ハンソンは、60歳代で、このCDに収められた録音をした時、なおも、イーストマンが何十年も前に自分に学校を委ねてくれたその信頼を失わずに校長を続けていたのである。

そして彼は’64にイーストマン音楽学校から身を引いたが、その創造的な口調に何時も感じられるような深い個人的な衝動につき動かされて、死に至るまで作曲を続けたのである~ライナー・ノーツ。

ハンソンの自作自演です。自身の曲だけあって流石に痒いところまで手が届くような演奏になっています。この交響曲は私にも楽しめます。

全体的な感想は爽やかな演奏の中に力強いパッセージが盛り込まれメリハリのある交響曲と言う印象です。

それにしても、だ。約50年前の録音とは到底思えない。新鮮で素晴らしい演奏です。本当に凄いことです。

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