図説・MC型カートリッジの研究・・・備忘録
これは’09.6.28にアップしたモノの要約です。
図説・MC型カートリッジの研究=長島達夫~季刊ステレオサウンド別冊’78.11.20発行 ¥1,400.-と言う本の紹介です。
それでは目次です。
1.世界のMC型カートリッジ代表機種
2.ミスターMC vs ミスターMM
3.MC型カートリッジの特徴をそのメカニズムからのぞく
4.世界のMC型のいろいろ
5.すぐれたMC型カートリッジの性能を引き出すための七章
6.使っているうちに音質は劣化してゆくもの
7.磁石のはなし
1.世界のMC型カートリッジ代表機種 として21機種上がっていますが、その中の4機種私は使ったことがあります。それは
①デンオン/DL-103D、②FR/FR-7、③ジュエルトーン/JT-RⅢ、④ソニー/XL-55proです。
この当時使っていたヘッドアンプはマークレビンソン/JC-1ACです。機種によっては若干時期がずれていたものもあると思いますが...。
その後、私にとって衝撃的なカートリッジと出会うことになるのです。それがソノボックスのSX-8です。
驚いたのはこのカートリッジ1台で前述の4台全部買えてしまう価格だったことです。聴いてみてその差にびっくりしましたので納得せざるを得ませんでした。イケイケドンドンの時期でもありましたので結局買ったのでした(爆)。
私はこのカートリッジを得たことでアナログ終焉まで浮気もせず無事添い遂げることが出来ました。目出度し、目出度しです、と思いきや10年以上のブランクを経た後、今から2年少し前、某所でLP12を聴いたことで又々アナログへの思いがメラメラと燃え上がり、翌年1月に導入の運びとなった訳です。さしづめ老いらくの恋ってところでしょうか(爆)。
矢張り私にはアナログの音が忘れられなかった、と言うことですね。そして何よりも回帰させた一番の要因はアナログってこんなに良かったっけ、と言う新鮮な感慨が得られたことです。幸いにも手持ち不要機器は処分を進めていましたがLPだけは手を付けなかったのでそのまま利用出来ることも導入の決め手となりました。
今私は貧しいながらも幸せな音楽ライフを過ごしています。LPは貴重な財産です。大切に扱いたいと思います。
MCカートリッジについては所謂オルトフォンタイプは使ったことがありますが家元のオルトフォンは結局一度も使いませんでした。理由は鉄芯を使っていたことが引っ掛かっています。まぁ、それがソノボックスに惚れ込んだ理由でもあります。上記4機種の内、鉄芯1機種を使った経験からの判断でした。
4.世界のMC型のいろいろ では上記21機種についてそれぞれ2ページに亘って図説入りの詳細な説明をしています。
中でも変ったところは
FR/FR-7・・・コイル用導線はわりと太目の銀線が使用されている。そしてヘッドシェル一体型の製品で自重が30gと重いのが特徴。
ジュエルトーン/JT-RⅢ・・・これはリボン型カートリッジである。通常リボン型は出力電圧が小さいのでこれはデュアルリボンの構造としている。そしてリボンの駆動が針先に近いところで行われている為、リボン型としては出力電圧は大きい。更に針交換が可能である。
サテン/M-18BX・・・発電効率はMCカートリッジ中随一と言って良いほど高い。1.5mvある。又ゴム製ダンパーは使用していない。一番の大きな特徴は針交換可能であること。交換は針ブロックのみが簡単に出来ること。
この会社のカートリッジは一度使ってみたいと思いつつ機会がないまま終わってしまった。
ソニー/XL-55pro・・・このカートリッジのカンチレバーは三重構造になっている。カンチレバーを軽量にし、しかも無共振化するために複雑な構造が採られた。更に本機はマグネシウムキャストシェルに一体構造となっている。
と言ったところでしょうか。それにしても各社各様によくもまぁこれだけ色々と考えて作ったものです。全部を聴いた訳ではないので何とも言いようがありませんが少なくとも私が聴いた4機種はそれぞれ音に違いはありました。でもどんぐりの背比べの感は拭えず、これだけアイデアが盛り込まれても大きな違いはないと言うことでしょうか。
その経験を踏まえ、ソノボックスに到達したのですから...。今我が家にはソノボックスSX-8SSSが一台だけ使用されぬアームに取り付けられたまま傍らで日々AKIVAの音色を聴いています。ご苦労様でした。私にとっては永遠のスーパースターですよ、あなたは...。
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