A・ライオン生誕100年ブルーノート再発盤(9)・・・備忘録
これは’08.7.28にアップしたモノの要約です。
今日紹介するのはHERBIE HANCOCKです。アルバムはMAIDEN VOYAGE(’65.3.17録音)です。
Ⅰ1.MAIDEN VOYAGE 2.THE EYE OF THE HURRICANE 3.LITTLE ONE
Ⅱ1.SURVIVAL OF THE FITTEST 2.DOLPHIN DANCE
メンバーはFREDDIE HUBBARD(tp)、GEORGE COLEMAN(ts)、HERBIE HANCOCK(p)、RON CARTER(b)、ANTHONY WILLIAMS(ds)です。
この音楽は海の広大さと威厳、処女航海で海をゆく船の壮麗、楽しげなイルカの優雅な美しさ、小さな海の生物までが必死で生きている様、他を畏怖せしめる嵐の破壊力、海の男の敵を描こうと目論んだものだ。~ハービー・ハンコック
Ⅰ1.MAIDEN VOYAGE はハンコックの数多い名曲の中でもっとも人気の高い1曲。コールマンのテナーはマイルス時代のものとは全く違ってウエイン・ショーターの影響を強く受けたものである。
2番手のハバードは何時ものようにオーヴァーブローになっていないところが良い。そしてリーダーのハンコックへと受け継がれる。これまた極めて抑制されたプレイでまるでビル・エヴァンスの内省的なタッチを思わせるものだ。ただしそのバックでウイリアムスが暴れまくり、それが見事なコントラストを描いていく。
2.THE EYE OF THE HURRICANE は以降しばしばライヴで採り上げられるようになった。一糸乱れぬここでのプレイは聴くものの耳を捉えて離さないほど深淵で強力だ。
3.LITTLE ONE この曲は4ヶ月ほど前に行われたマイルスの「ESP」で初演された穏やかなムードのナンバー。このアルバムでは唯一のソロとなったカーターのプレイを経てテーマに戻る。
Ⅱ1.SURVIVAL OF THE FITTEST はメンバー全員が一丸となったプレイを繰り広げる。ハンコックとウイリアムスとのやり取りがこの曲の大きな聴きものだ。
2.DOLPHIN DANCEはハンコックを代表するオリジナルです。処女航海と共に何度も再演されてきた曲である~ライナー・ノーツ。
このアルバムも過日4195の輸入再発盤を購入しているので聴き比べてみました。
復刻盤:アルバム全体何の違和感もなく楽しめます。良いアルバムです。
4195:こちらは特に重量盤と言っていないのですが結構厚い盤です。音は切れ込み等々こちらの盤の方が良いようですね。音に抑揚感があって音楽としてランク上のような気がします。
原盤の扱いが分かりませんので比較する意味もないのですがたまたま持っているので聴き比べをしたまでです。2枚なければ分からないことですからどちらのものでもOKです。
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