オーディオ初級編~1980年代(3)
その後、彼が使用していたファイナルオーディオリサーチ社のVTT-1を聴く度、私のマイクロのRX-5000とは全然違うなーと思い、矢も盾も堪らず欲しくなり、店を紹介して貰いました。
ガレージメーカーですから、お茶の水のオーディオユニオンなどには置いていません。
確か吉祥寺にその店はありました。今はもうないです。
マスターがオシャレな感じの人でその購入を切っ掛けに付き合いも始まり自宅のマンションまで遊びに行ったこともありました。
店は狭いスペースでここで音を聴いて判断しろって言うのは少々無理があるのではと思うようなところでした(;´Д`A ```。
ここで音を聴く以前にプレーヤの存在感とその仕組みに惚れ込んでいたことが決め手になっていたので音の判断は構成が違うとは言え、確認済みなので全くブレはありませんでした。
このプレーヤとはアナログの終焉まで付き合いました。実際は完全な終焉ではなく今も細々と続いていますけれど。
要はデジタルの欠点を何も明かさないで良いところ?だけを宣伝してアナログを絶滅危惧種と化したソニーの当時の社長の責任は極めて大きい。尤も当時からソニーのLPの音は良くなかったので商売上も早く見切りを付けたかったのかも知れませんね。
まぁ、酷い話です。今の凋落振りを見ると人は変われど中身は全く変わっていない。どの会社も創業時のひたむきな姿勢がいつしか成功らしき名声を得ると変容してしまうのは致し方のないことか。
そう言う私も何点かソニー製品を買いましたが、悉くペケでした。唯一良かったかな、と思うのはチューナーの5000F位でしょうか。LPプレーヤ(TTS-2500)もビデオデッキもペケでした。
話戻ってVTT-1の開発者Kさんは私より若干若い位だったと思いますが、良くもこんなお化けプレーヤを考え付いたものだと感心してしまいました。
その後もバージョンアップを何度か繰り返しました。基本的には全て付き合ったと思います。
そんな彼もアナログの終焉が囁かれる頃には会社を畳んで蕎麦屋に転向してしまいました。物凄い変身振りですね。どの世界でも成功した会社の真似をするところが出て来ますね。
このKさんが売っていたモノにはベースの類もありました。今は猫も杓子もベースを出していますが、この時期では相当珍しい存在でした。
こう言うモノを会社名まで似たような名前(愛知のファイナルオーディオ社)にして売っていたところがありましたね。
私は当時買ったベースは今でも活用しています、勿論今はもっと素晴らしいモノもあるかも知れませんが私にはこれで充分です。
続く...。
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コメント
takeotさん、今晩は。
>ソニーのチューナーは未だに我が家で活躍中ですよ!
大切に使って下さる人に嫁いで幸せモノです。(爆)
もう1台あったのですが、それは何年か前に現役のソニーの方にお譲りしました。昔はこんな良いモノを作っていたのだと仰っていましたよ。(爆)
>それにしてもVTT-1って凄そうですね!
これもまた拝見したいですね
これは物凄いプレーヤでしたね。次回以降登場しますが、現物がないので写真はありません。カタログでも残っていれば良いのですが...。
今でも恐らく愛用して頂いていると思います。
これを使うには体力が必要です。何しろ重いので今の私のような体力では到底扱えません。良い時期にバトンタッチ出来て良かったです。(爆)
投稿: EVA | 2010年9月 5日 (日) 21時27分
EVAさん今晩は!
ソニーのチューナーは未だに我が家で活躍中ですよ!
それにしてもVTT-1って凄そうですね!
これもまた拝見したいですね
投稿: takeot | 2010年9月 5日 (日) 21時16分