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2010年10月12日 (火)

MILES DAVISのアルバム(2)・・・備忘録



今日紹介するのはMILES DAVISの”FOUR” & MORE(’64フィルハーモニック・ホールにて実況録音 CBS/SONY ¥1,800.-)です。

A 1.SO WHAT 2.WALKIN’ 3.JOSHUAーGO-GO 

B 1.FOUR 2.SEVEN STEPS TO HEAVEN 3.THERE IS NO GREATER LOVE-GO-GO

パーソネルはMILES DAVIS(tp)、GEORGE COLEMAN(ts)、HERBIE HANCOCK(p)、RON CARTER(b)、TONY WILLIAMS(ds)です。

メンバーは確かに凄いですね。特にTONY WILLIAMS(ds)の演奏に注目して聴いてみました。

ライヴの雰囲気は抜群でメンバー夫々の掛け合いが見事です。

A面では2.WALKIN’ 3.JOSHUAーGO-GO が良いですね。

B面は1.FOUR 2.SEVEN STEPS TO HEAVENが良いです。別にA面の1.とB面の3.が駄目と言うことはないですよ。好みでの判断ですので為念

TONY WILLIAMSのドラミングも激しく迫って来ます。全員主役なのでしょうがMILES DAVISとTONY WILLIAMSが前面に出てステージを盛り上げているのが分かります。HERBIE HANCOCKも良いですね。

次はジャムセッションと言われるものの中の2枚です。

それでは先ず1枚目です。RELAXIN’(’56録音 ’76発売 ビクター)です。

オリジナルはPRESTIGEで録音はRVGです(2枚とも)。

メンバーはMILES DAVIS(tp)、JOHN COLTRANE(ts)、RED GARLAND(p)、PAUL CHAMBERS(b)、PHILLY JOE JONES(ds)です。

A 1.IF I WERE A BELL 2.YOU ARE MY EVERYTHING 3.I COULD WRITE A BOOK

B 1.OLEO 2.IT COULD HAPPEN TO YOU

この当時のマイルスのレコーディングは殆どワン・テイクで行われた。

普通にはマイルス・クインテットの最も優れたアルバムと言うことになると「COOKIN’」が度々挙げられるようだがライナー・ノーツ氏によるとこのRELAXIN’のアット・ホームな雰囲気の方に軍配を上げたいと...。

これは当然モノラルですが録音の方法の差なんて感じさせない熱い厚い演奏ですね。

次はWORKIN’(’56録音 ’75発売 ビクター)です。

メンバーは上記と同じです。

A 1.IT NEVER ENTERED MY MIND 2.FOUR 3.IN YOUR OWN SWEET WAY 4.THE THEME(TAKE1)

B 1.TRANE’S BLUES 2.AHMAD’S BLUES 3.HALF NELSON 4.THE THEME(TAKE2)

この時期に於けるコルトレーンの飛躍的な成長振りは特筆すべきものがある。勿論後のコルトレーンを知るファンにとっては未だゝ未完成なものだが、それでも彼のプレイは未来の大器たる何物かを感じさせるユニークなスタイルを持っている。

マイルス・グループを出発点に僅か数年間でジャズ・シーンを支配した巨人へと成長してゆく彼を想う時、このアルバムに於けるコルトレーンのプレイは新たな感動を呼ぶことであろう~ライナ・ノーツ。

IT NEVER ENTERED MY MINDは元はミュージカルのナンバー。マイルスのバラード・プレイには全く文句の付けようがない。なおコルトレーンはこの曲では殆ど休んでいる。

FOURはマイルスのオリジナル。ガーランドの玉を転がすようなスインギーなタッチは素晴らしいがコルトレーンは未だ模索状態。

IN YOUR OWN SWEET WAYはブルーベックのオリジナル。このトラックではコルトレーンはうねるようなフレーズで個性的なプレイを聴かせてくれる。

THE THEME(TAKE1)はクインテットのクロージングテーマである。

TRANE’S BLUESはコルトレーンのオリジナルとクレジットされているがマイルスの作曲したVIERD BLUESと同じメロディーである。ここでもマイルスのブルース・プレイがずば抜けているが他のミュージシャンも充分に自己を主張している。

AHMAD’S BLUESはアーマド・ジャマルのオリジナル。ここではマイルスとコルトレーンは休んでいる。ガーランドのプレイがリラックスと同時に快い緊張を聴き手に与えてくれる。

HALF NELSONはパーカーのオリジナルです。マイルスもかつてこの曲をパーカーと一緒に録音している。

THE THEME(TAKE2)はA面と同じクロージングテーマでこのアルバムを締め括っている。

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