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2010年11月29日 (月)

我が家のオーディオルーム(現実と夢)~セッティングデータ~

先日アップしました「我が家のオーディオルーム(現実と夢)」の続編として、今日は我が家のSPを中心としたセッティング状況の現状と出来ればこれ位確保したいと言う間隔を表にしてみました。

セッティングデータ    
  現行 確保したい間隔
SP間隔(内側) 250 250
SPと後方壁の間隔 90 100
SPと左右壁の間隔 150 100
SP・リスポジ間隔 280 300
リスポジと後方壁の間隔 100 150

個々の数字は各環境によって当然違って来ると思いますが、このデータで私にとっての必要床面積が分かります。なおこの数字は我が家の環境下でのモノですので皆さんの参考にはなり得ません。悪しからずご了承下さいm(_ _)m。

それでは以下、自戒を込めて...。

このデータでは最低20畳は必要になります。従って現在の床面積ではやや不足しています。

尤も空間容量としての床面積は35畳程度は(計算上)あり、有効に機能しているところもある反面、これがスキップフロアの為一部ネックになっていることもあります。

つまり、↑の表で言うとリスポジと後方壁の間隔が今以上には開けられません(開けると益々ニアフィールドになってしまう(;´д`)トホホ…)。

我が家はリスポジ後方はオープンですが、スキップフロアーの為椅子に腰掛けた状態の頭の位置までは壁(作り付けLP・CD収納棚)になっています。

つまりこの壁際に近くなると音圧が増し、聴き辛くなるのです(音が溜る・籠る為)。

SPについても同様で壁との間隔に余裕を持たせることが音の躍動感に繋がり、変な圧を伴った聴き方から逃れられます。・・・現状はパネル以外にもモノが多く決してスッキリした状態ではない。

つまりSPやリスナーが壁等に近付くことは避けた方が良い、と言うことが分かりました。

従って我が家の場合でも現状のセッティングであれば24畳以上の同一床面積は本来必要最低限の条件なのです。建築時(’91)はこれらのことは参考データもなく私自身勉強不足で全然分かりませんでした。

マンション等、天井が低い(=一般家屋)問題多き狭小空間からの脱却のみを優先して一気に容積UPを目論んだので仕方がありません、って言い訳です。ブツブツ...。

ただし、24畳の床面積は絶対確保出来ない建築上の足枷があったことも事実なので↑のことが判明していてもとどのつまり無理だったのです。

ここは別荘地で道路からのセットバック・隣地との距離、その上建ぺい率が厳しく条件面で大きく壁が立ちはだかります。

’99年には隣地を購入(駐車スペース確保の為)していますが、時既に遅しでした。その隣地は駐車スペース以外は庭に化けています(爆)。

SPの種類や空間表現の可能性を考えればフリースタンディングが優位となると思いますので後方壁との間隔を更に開ける必要もあり、今準備中の村田さんの32畳デモルーム程度のスペースが必要となります。

ここまで大きくなれば如何様にも配置の自由度としての応用は効くので不足はないでしょう。

これからオーディオルームを建築される予定の方は是非挑戦してみて下さい。

出来ることならリスポジ後方には部屋を設け音抜けを兼ねた空間作りが更に功を奏するモノと思います。・・・我が家の現状を勘案しての結論です(欲を言えば四方全てに空間を設けると更に良いと思います・・・内部屋スタイル=壁の補強もし易くなる)。

環境が貧弱だとシステムその他をどんなに奢ってもポテンシャルの引出は限定的にならざるを得ませんが、環境が申し分ないものであればその他のアイテムの向上によっては簡単に何倍もの相乗効果を発揮することでしょう。

空間の左右シンメトリーが基本でこれの崩れ方に比例して音も歪になります。その意味でもチューニングには限界があります(音は空間の大きい方へ移動します)。

このことが(完成度の高い)部屋ありきな訳で、システムその他は後で幾らでも応用が効くと言うことです。その逆はあり得ません。

チューニングはやらないよりはやった方が良いのは勿論ですが部屋からきちんと対応したモノに比べれば自ずとその効果は限定的↑です。チューニングは飽く迄もチューニングなのです。

特に自己流チューニングをされている方はお気を付け下さい。適切なチューニングをする為には相当以上のスキルが要求されますから...。当然のことながらどこまでやっても部屋の本質を変えることは出来ません。

さて、この世には沢山の機器類が存在していますが、仮に同じシステム(含むケーブル・アクセサリーetc以下同)を構築しても同じ音がする、などと言うことは経験豊富な方は既にご存知の通り、絶対あり得ません。

同じシステムと言いましたが、仮に同じ環境下であっても同じ音はしません。

それは聴き手のシステムに対する思い・使いこなし等々の能力の差が大きく影響するからです(狭義で言えばセッティング、広義で言えばルーム・チューニングetc)。

単にスイッチオンすれば同じではないか、そうですね。でもそこに至るまでの経験や知識が皆違うからです(良い意味・悪い意味を含めて)。

聴き手がどう言う音楽を聴きたいのか、どう言う音楽を奏でたいのか要求する水準はまさにピンキリです。

これは経験の中身が重要で基点が違えば判断そのものがそもそも間違っていることも充分あり得ますので中々一筋縄ではいかない。つまり経験(含む知識)豊富であれば良いと言うモノでもないのですねー(爆)。

言うなればモノを見通す眼力(洞察力)・センスそして時には客観的に判断出来る能力があるかどうか、です。

聴き手(リスナー)は家庭内の音楽空間(ホール)の指揮者(コンダクター)ですから、それこそその人のキャラが大きく関係して来ます。

最終的な音楽表現に至るまでの不確定要素が物凄く多いところに↑の指揮者のキャラが掛け合わされるのですからオーディオが奥深く極め尽くせない難しさ・面白さ・楽しさが一杯詰まったまさに「音戯箱」と言われる?所以でしょう。

私は環境以下耳に到達するまでの部分が可能な限り基本に忠実であれば(これが大抵の場合X)指揮者(=聴き手)のキャラで好きな音楽を好きなように楽しむことが出来ればこれに優ることはないと思っています。

ここまでお読み頂くと賢明な読者の皆さんはお気付きになることがありますね。

それはこれだけ不確定要素が掛け合わさった音・音楽を第三者に聴いて頂いても全く違った感想を覚えるのが落ちなのです。

そもそも音楽そのものの好みが誰ひとり同じことはありません。つまり十人十色で接し方・感じ方は皆違います。だから参考になりません。

経験しないことは分かりませんし、同じ志向であればまだしも180度考え方の違う人であれば双方にとって全く得るモノがありません。あるのは時間のロスと疑問だけです。

その上オーディオってそう言う趣味ですから音・音楽を聴くことでそこの主(=聴き手)の人となり(性格・考え方)までをも露出させてしまいます。

ですから、私は現在は貧乏ゆえ付き合いが出来ないけれど、仮に今後貧乏から脱却出来ても体の不具合を勘案、程々の付き合いは可能としても原則「オフ会」はしないことにしたのです。

それはまさに音楽の演奏を通じて私自身の底の浅さ・思慮の足らなさ・人間性を見透かされそうで怖いからです...(;´Д`A ```。

とどのつまりオーディオは人に聴かせるものではなく、自分自身が楽しむモノですから...。

オーディオって音楽を聴くツールであって演奏させなければただの粗大ゴミなのです。

以上、反省・自戒を込めて、私の独り言でした。ブツブツブツ...。

最後に

今まさにオーディオ業界ならびにソフト業界はカオス(混沌)のまっただ中にあります。

そんな中でも私(=オーディオマニアでなく音楽愛好家でありたい)はそれらの動きに影響されずに軸足を定めて亀の歩みであっても自分の好きな音楽を思いっ切り好きなように聴くことが出来る快適な環境作りを目指し果てしなく遠い極みに少しでも近付けられるようになりたい

と思っています。

<関連記事>

我が家のオーディオルーム(現況):https://am-izu.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-bbc0.html

我が家のオーディオルーム(現実と夢):https://am-izu.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-7a62.html

 

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コメント

otoさん、今日は。
コメント有難うございます。
>全く何から何まで、同感です。
(冗長な文章より凝縮された)「俳句」的なコメントの方が的を射る表現としては難しいのですが、流石、otoさんだ。恐れ入りました。(;´Д`A ```

投稿: EVA | 2010年11月29日 (月) 10時41分

EVAさん、こんにちは、otoです。
全く何から何まで、同感です。(短すぎて恐縮ですが)

投稿: oto | 2010年11月29日 (月) 10時25分

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