オーディオ中級編(下)~1980年代(14)
今日から使用アンプに採用した抵抗器について書いてみたいと思います。
この抵抗器のことはMJ誌を読んで知りました。
アメリカの宇宙航空産業で使用されている超精密金属皮膜抵抗器と言うことで私は馬鹿なモノですからこの一言で改造中のアンプに使用して見たいと思ったのです。
これは’83の終わり頃が始まりとなりました。
どこで手に入るか、はMJ誌に書いてありましたので早速買いに行きました。この店は海神無線と言う秋葉原の老舗です。
実は私はそれ以前からこの店にはちょくちょく顔を出していて当時の若旦那(現在は主人?)に色々教わりながら買っていたモノです。
で、この抵抗器のことを聞いたら、これは店には置いていません。全て受注生産品だと教えてくれました。
取り扱い品の小冊子を頂いて抵抗値と金額を睨めっこしながら順次注文して行きました。納品まで1ヶ月位掛ったのではないでしょうか。
忘れていました。この抵抗器のメーカーはVISHAY社です。
とても高価な抵抗器で一度に欲しいだけ買うのは中々大変です。
私は結局20何台分のアンプに必要なモノと言うより値が大きいと更に高価になるのでどちらかと言うと一般的な値のモノを揃えました(0.6wクラスが多かったです)。
ハッキリした記憶ではありませんが投下した金額は優に40万円位になると思います。抵抗器にこんだけーは、尋常ではないと私も思いましたがその効果に愕然とさせられたのでやるしかなかったのです(;´Д`A ```。
これを当時採用したメーカーは皆無(高過ぎる)ですし、私自身比較のしようがないのでまさに自己満足を画に描いたようなモノでしたが...良かったw(゚o゚)w。
この時から25年以上経ちましたが、今手元にはこの抵抗器を採用したアンプは一台もありません。
どこかでお役に立っているかはたまた粗大ごみになっているかは知る由もありませんが当時は素晴らしいの一言で経験出来たことを考えると掛けたコストは無駄ではなかったと思っています。
やって見なければ分からないことだらけですし、又その違いもやった人にしか分かりません。
後年マークレビンソンの高級プリに採用されたと聞きました。欲しかったけれど当然、手の届く金額ではありませんから、即諦めました。段々と判断が早くなって行きました(爆)。
モノ分かりが良くなったのではなく収入に照らし単に入手可能かどうかの判断が出来るようになっただけのことです(爆)。
今は極貧状態ですから何も出来ませんが↑のこと等を経験しながら徐々に分相応の弁えを知ることが出来るようになりました。長い回り道をしてやっと普通の人?(以下)になったけれど全てにおいて時既に遅し...。
土・日の休みには車で遠出をし、それも土地の安価な田舎を重点的に走って雰囲気の良さそうなところを漠然とではあるけれど探すようになっていました。
兎に角土地がなければ全てが始まらない、この一念でした。
とは言っても自宅を中心に日帰りで往復出来る距離なのでそれほど遠くに行くことはありません。
この時期は飽く迄もドライブを楽しみながら、田舎の良さを再認識したい(元々田舎出身なので当初は都会に憧れていた)の思いだけです。
この頃は主に常磐自動車道を利用することが多かったです。理由はインターが近かったからです(爆)。
遠くて精々片道150km程度ではなかったでしょうか。
その後現在のところに家を建てるまで約9年間ありますが、結果は驚き桃の木山椒の木の丁度反対方向となりました。
オーディオルームをメインの建物とした場合、周辺の環境やら当時思い付かなかったことも建ててから気が付いたことが結構あります。
当時は田舎で安価が条件の全てでしたが、現在だったら当然違います。それが経験と言う財産なのでしょうね(これは又後ほど...)。
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