オーディオ中級編(下)~1986年(19)
’86.10頃にはフィリップスの20cmユニットを手に入れ、これを機に10cmユニットからサヨナラしました。
これは私の愛用するSX-8を作った社長が御自宅で特注の箱に入れて楽しんでおられ、私も伺う度にその豪快な鳴りっぷりに惚れ込んでいました。
又、工場にもそのユニットを無造作に置いておられたのでそのマグネットの状態を含めつぶさに眺めることも出来、何よりも素晴らしいのは純鉄の純度です。
純度が高いモノは柔らかくてナイフで切れるほどです。音作りに多大の影響を与えていると言うことでした。
そう言うこともあって是非入手したいと思うようになって来ました。
これは結局10セット位入手したと思います。勿論基本が中古ですから、程度はバラバラですが私ごときが楽しむには何不自由はありませんでした。
入手段階でも基本がペアですから出鱈目な組み合わせは余りなかったように思います。
入手先は東京の中古屋の倉庫とか、MJ誌を通じても結構沢山入手しました。
結果としては全てボイスコイルの巻き替えとモール線の変更をしました。
それとこのSPはダブルコーン方式なので私はセンター部分を外し、既述の柘製作所に作って頂いたプラグを装着しました(10cmと20cmでは当然大きさは違います)。
この箱を既述の山本音響工芸に依頼しました(’86.11頃)。
私なりに箱の中身の補強の仕方や角材の形状等もお願いして作って頂きました。
その材料がその時点で在庫残り僅かと言う希少品のミズメザクラの合板です。
これも既述の特殊強化木とは違って箱に利用出来る程度の圧縮度です。
即ち硬過ぎても良くないのです。
これはその後多少、迷走した時もありましたが基本的に現状のSPにバトンタッチするまでマンション時代を通して長い付き合いとなりました。
このSPの特徴は何と言ってもコーン紙でしょう。紙ではなく獣毛を梳き込んだコーン紙です。
これがガッツのある元気な音の源ではないでしょうか。
勿論個性は豊かです。ガツンと来る音はとても20cmとは思えませんが優しさには縁遠い音かも知れません。
その当時は現在よりもっと制約が厳しかったのでとてもオールマイティは望めません。
でも私はそう言う元気な音が好きだったので、長く付き合えたのだと思います(私のオーディオの源は元気な音、です)。
勿論このシステムは私にとって長い時間一緒に過ごした仲間なので手放さず残しております。・・・こう言うことをしているので整理が出来ないのですが...。。゜゜(´□`。)°゜。
カートリッジ | アーム | プレーヤ | パワーアンプ | 電源 |
SX-8SSS | FR-64fx | VTT-1 | 1569Ax2 | VACx7 |
117Vトランスx4 | ||||
アンプ | SP | |||
1569Ax2 | 9710/M01 | |||
名無しプリ |
| 固定リンク | 0
「自分史」カテゴリの記事
- オーディオ中級編(下)~1989年(25)(2011.02.06)
- フーテン老人徘徊記(1.24)(2011.01.24)
- オーディオ中級編(下)~1988年(24)(2011.01.30)
コメント
takeotさん、今晩は。
>長い間の友と言えるSPですか?良いですね!
このSPのお陰で音の楽しさを知りました。サーロジックのSWも最初の頃はこれと一緒に使っていたのですよ。流石にフルレンジなので帯域の繋がりが厳しかったですが...。(爆)
箱毎残っていますので可なりスペースが食われています。
>どんなサウンドなのか?聞いてみたいですね!
ガッツのある元気な音です。洗練された音とは真逆かも知れませんが...。私は好きでした。
>ところで函館は2日連続の大雪で除雪で腰が痛いです!
今夜は湿布を張って寝ますよ
函館は雪が少ないと聞いていましたが、今年は異常なのですね。ここも雪こそ降ってはいませんが寒くて体が痛い位です。でも北海道の方に言わせると甘い、と言われますね。
ゆっくりお休みください。
投稿: EVA | 2010年12月26日 (日) 21時14分
EVAさん今晩は!
長い間の友と言えるSPですか?良いですね!
どんなサウンドなのか?聞いてみたいですね!
ところで函館は2日連続の大雪で除雪で腰が痛いです!
今夜は湿布を張って寝ますよ
投稿: takeot | 2010年12月26日 (日) 21時03分