オーディオ中級編(下)~1985年(17)
’85.1頃、4A70のキャビを作って頂きました。
先に紹介しましたYさんの工房=山本音響工芸に依頼して先ずブナ合板でお願いしました。
バッフル板で半年ほど楽しみましたが、矢張りキャビの能力を活用したいと思ったのでした。
その頃私は箱の材質とか肌理の細かさとか全然勉強もしていませんので何がどう違うのかも良く分かっていません。
ただ一つだけYさんとも意見が一致したのは内部に吸音材を充填しないと言うことでした。
ここで腑抜けた音作りをするより内部の桟とかで適度に音の反射をランダムにした方が良いのではと思ったのです。
この時点では私はこの作り方で良いと思いました。
吸音材等は必要であれば後で幾らでも充填出来るので箱だけお願いしたモノに適当に装填されるよりは良いと思いました。
結局私はその後1年半ほど充填せずに使い続けました。
このシステムは次のフィリップスの20cmのユニットが出現するまで立派に私を楽しませてくれました。
今でも小口径のユニットが大好きな方は沢山おられるでしょうね。
本部(S)在籍中もう一つVISHAYを使って改造した機器があります。
それはVTT-1の心臓部門となるオシレータの抵抗を代えてみようと思い立ったのです。
これは幾らなんでも新品の状態に素人が手を突っ込むのは危険と判断し、必要な値の抵抗器を準備してKさん(ファイナルオーディオリサーチ社)にお願いしました(’85.10頃)。
これは大化けした感じはなかったですね。悪くはならないですが、パワーに比べればコストを掛けた甲斐が薄いように思いました。
兎に角やらなければ何も見えないので高いか安いかは別にして授業料は結構払いましたね(爆)。
今思い返すと全てが良い思い出です。
兎に角それほど広くないマンションの部屋がモノで溢れ出し、通路側の部屋はそもそも私の書斎部屋として準備していてここに元々レコード保管用の専用棚を作ったのですがその棚にも予備機が並び出し、徐々に空きスペースが減って浸食されて行くのが分かりました(;´д`)トホホ…。
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