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2011年1月 3日 (月)

リスニングルームの音響学

標記「リスニングルームの音響学」と言う本が発売されているそうです。

著者は石井伸一郎氏です。巷で「石井式」と言われている部屋の推進者ですね。

私はこの人とは何の因果関係もありませんが、こう言う建築が罷り通って結果的に世のオーディオマニアの夢を打ち砕き、簡単ではない修復を余儀なくされていることを知るに付け看過出来ないので記事にさせて頂きました。

この方の推進する「シミュレーションによる」測定・解析で果たして本当の意味で良い音楽が味わえるのでしょうか(何もない部屋とモノが入った状態では自ずとデータは違うと思いますが...)。

私は音響的にはド素人の一介のマニアですが、こんな1/10スケールの模型を作って何が解析出来ると言うのでしょうか。

その中身の壁構造・配置に至っては音の伝わり方を考えれば致命的と思われることを平気で採り入れてやっている。

即ち左右非対称の吸音・反射構造の壁・・・つまり千鳥配置である。

基本的に左右の壁は構造上もシンメトリーであるべきで、対面が構造の違う壁構造でどうして音が正常にリスナーに届くのでしょうか。

人間はマイクロフォンと違い左右に耳を持っています。左右非対称の壁構造で反射・吸音された信号等の情報が正しく伝わる訳がありません。

つまり、脳内で心地良い音場と認識されません。

ハッキリ言えば音はリスナーに到着するまでにあっちへ行ったりこっちへ行ったりとふらふらしているのです。

平行壁に問題があるのであれば斜め壁にすれば良いだけのことです。

尤も材質・強度やその適用する素材は吟味する必要がありますが、ここではそう言うことは一切お構いなし。

見栄え第一、リスナーのシステム豪華主義の部屋作りです。

これでは大昔から色々悩んで来られたマニアの福音となるどころか試行錯誤の部屋作りから何も前進していない。

実際に完成後提案者並びにオーナーが聴いて納得しているのでしょうか(大体、提案者自身がそう言う部屋を所有していないのにどうやってその良さを理解しているのでしょうか...)。

「模型とシミュレーション」と言う謳い文句に飛び付き、完成した後オーナーの喜びの声が一杯であれば何も言うことはありません。果たして現実はどうなのでしょうか。

この本は50棟の完成を機に発売されたようですが、私のような貧乏人から見れば金に飽かせた家作りの典型と映ります。

私の目指す方向とは真逆のことなので何とも言いようがありません。

オーディオマニアも人により楽しみ方は千差万別ですので方向が上手くマッチングしている人は良かったですね、と言うだけです。

殆んどがお金持ちが対象のようなので完成後、不具合があっても別に困られている訳ではないのかも...。

追記

マニアの楽しみ方のあれこれを採り上げている本は事実の紹介だけなので面白い読み物としてこれはあって良いですよ。

参考にするとか、正しい方法かどうかとは別の話ですから...。

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コメント

kenjiさん、今日は。

>進捗あればコメントしますね。

楽しみにしてお待ちしています。

なお昨日貼って頂いたアドレスでブログを見させて頂きました。

オシャレなラインナップとお部屋が音のイメージを掻き立たせてくれました。

交流もされていて楽しんでおられる様子も分かりました。

それでは次回のコメントをお待ちしています。

投稿: EVA | 2015年2月11日 (水) 13時53分

EVAさん、コメントありがとうございます。
色々試行錯誤してみようと思います。また、進捗あればコメントしますね。

投稿: kenji | 2015年2月11日 (水) 11時30分

kenjiさん、初めまして。

4年も前の記事にようこそ(汗)。

>石井式リスニングルームを導入して7年経ちました

この記事へ建てられた方からのコメントは初めてです。

昨年村田さんと一緒に伺ったバズケロさん宅も確か7年前位に建てられたと記憶しています。

彼は石井式そのままではなく彼独自のアイデアを綿密に用意されてそれをベースに建てられました。

つまり彼は石井式の欠点を知った上で長所だけを活かす作戦に出たのですね。

又一般的な専用ルームとしては極端な横長ルームですが見事に彼の意図した結果が表れていました。

見た目だけで同じスタイルを模索しても上手く行かないと思います。

機会があればコンタクトを取られて訪問出来るようなことがあれば何かヒントが得られるかも知れませんね。

それまではkenjiさん独自のお考えで色々工夫なさって見て下さい。

努力されれば自ずと結果は付いて来ます。応援しています。

投稿: EVA | 2015年2月10日 (火) 08時23分

EVAさん、初めまして。SALogicのページから飛んできました。(^^;
私は、新築時に石井式リスニングルームを導入して7年経ちましたが、今、ようやく、吸音部を塞ぐと言う改造を始めようかと思っています。
バズケロさんの成功例以外は、あまりよくなさそうですね。ちょっと頑張ってみます!

投稿: kenji | 2015年2月10日 (火) 00時21分

otoさん、明けましておめでとうございます。
>やっぱりオーディオ雑誌等で紹介された有名な方であればという方が多いんでないでしょうか。
そこが盲点と言うか、分からないだろうを良いことにやられたのでは堪ったモノではありませんね。
>多大な資金と時間・労力をかけ有名な方のお墨付きで作ったものを、ペケと認めるのはかなり怖いことでしょう。
これまでに多くの方が村田さんに依頼されていますが根本的な治療は少なくとも壁の貼り替えが最低条件になります。
大多数の皆さんはパネルを沢山置くことは折角の奇麗な部屋を台無しにすることとなるので避けたい意向でしょうし、かと言って即壁の貼り替えを実践出来る度胸もないでしょうね。
>周りの方もあまり意見出来ないのではないでしょうか。そんなEVAさんみたいに正直なこと言った日には 最低でも血の雨が降るかもしれないです
それを良いことに大手を振られて商売されたら、まさに「悪貨は良貨を駆逐する」になってしまいます。
自己責任と言ってしまえばそれまでですが、もう少し、始める前に勉強して見極められるようになりたいモノですね。
>作られた方の多くは石井式で作った自分のオーデォオルームが本に載ったと、言うことだけで嬉しいのではないでしょうか? 
まあ音よりも見栄の世界もあることですから・・・ね?
これで良いのであれば何も言うことがないですが、少なくとも救いの手を差し伸べて苦労されている人がいるのは現実でそう言う方にはご愁傷様と申し上げるだけですね。
実践なくしてこう言う最終形態には行けないモノと思いますので、少なくともご自宅をその様に作られて実験されてからスタートして貰いたかったですね。
お金があるのもなまじ判断を狂わせる元凶となりますので貧乏の方が良いのかも...。(爆)

追記
私のブログが殆んど読まれていないのが少々残念なところです。
血の雨を降らすにはもっと著名な方が書かなければ効果はないでしょうね。

投稿: EVA | 2011年1月 4日 (火) 10時31分

EVAさん、新年そうそう、またまた辛口のブログで、遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

石井式オーディオルームを私は聴いたことはありませんが、評判は芳しくないような・・・それもオーナーよりもお客さまで聴いた方の感想が多いような。

オーディオルーム作ろうなんて考えること自体、特異なこと(私もそうですが)で、いざ作ろうと思っても音響知識の無い方々が、さてどこに依頼したものか・・・やっぱりオーディオ雑誌等で紹介された有名な方であればという方が多いんでないでしょうか。 私の場合たまたま村田氏と知り合いの大工さんがいたからお安く出来たようなもので、石井式を作られた方はお金持ちでしょうね。
作られた後の結果を判別できる方は極少ないと思いますし、いかなお金持ちであろうと多大な資金と時間・労力をかけ有名な方のお墨付きで作ったものを、ペケと認めるのはかなり怖いことでしょう。 自分の作った音を否定されて自殺した方もいるといわれるくらいの趣味ですから、周りの方もあまり意見出来ないのではないでしょうか。そんなEVAさんみたいに正直なこと言った日には 最低でも血の雨が降るかもしれないです。

私のオーディオルームも村田式ですが、実験的プロトタイプなのでやはり欠陥はあります。これはもともとの構造の設計と施工ですから深刻な問題で、修正するには大掛かりな大工事になります。 それをして良くなるかはやってみなければ分からないのもつらいところで、よほどその気になるきっかけがないとなかなか出来るものではありません。

作られた方の多くは石井式で作った自分のオーデォオルームが本に載ったと、言うことだけで嬉しいのではないでしょうか? 
まあ音よりも見栄の世界もあることですから・・・ね?

投稿: oto | 2011年1月 4日 (火) 10時09分

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