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2011年1月 9日 (日)

オーディオ中級編(下)~1987年(21)

’87頃にある方(元公家出身の元首相の子息で元T大教授のKさん)を通じてオーディオ評論家の元祖とも言うべき池田圭氏宅にお邪魔する機会を得ました。

それは普段目にするオーディオルームとは別次元の巨大なコンクリートの空間です。

尤もそれまでに写真等で雰囲気は知っていましたが、現物を目の前にすると言葉を失ってしまいました。(天井高は具体的には分かりませんが朧げな記憶では我が家より高い様な気がした。トータル容量は比較にならない(;´Д`A ```)。

WE-15Aがステレオで配置され、我々人間どもを睥睨するかのように見下ろしています。言葉は悪いが何だか「魔界の巣窟」のような感じです。

SPの前は床が見えない位に機材が置いてあります。今思うとバランスとかチューニングとか全く意図しない配置です。

金持ちの道楽のなれの果てと言ったら言い過ぎでしょうか。

池田氏は基本的に人に雇われたことがないと聞いています。それほど家(実家?)が裕福であったと言うことでしょう。

勿論置いてある機材は全て自前で購入したとは思えない(メーカーから評価依頼を受けそのままお気に入りは居残ることになった、と言うのが本当のところでしょう)、幾らお金持ちでも次から次へ購入していては家も傾くでしょうから。・・・これは飽く迄も推測ですが。

私はその頃(今でもそれほど進歩していませんが...)人様の音を聴いて的確な判断が出来るレベルでは毛頭ありませんでしたが、それにしても鳴らして下さった音の何と慎ましいことよ。ハッキリ言って拍子抜けしてしまいました。

所謂蚊の鳴く音です。調整が悪いのか、ある程度の音量で聴く習性がないのか、その辺りは確認することも出来ない位、立場上の違いが大きかったのでその場はそのままで終わってしまいました(;´Д`A ```。

建築年はいつ頃かは知りませんがそれこそオーディオルームに掛けるコストとしては空前絶後でしょう。飽く迄金額だけの問題です。中身は別ですよ。

ひっくるめて世の中は広い、と言うことを教えて貰いました(;´Д`A ```。

教訓

1.真似はしたくても出来ない。・・・私はお金があっても真似をする積りは全くありません。

2.音が良い環境ではない。・・・あれだけモノが溢れていては調整したくても出来ないでしょう。ただし、当時はそう言う考えはなかったでしょうが...。

3.オーディルームは明るくなくて良い。?・・・音を聴く部屋と言う意味では明るくする必要はないけれど私の見た部屋はまさに巨大な牢獄の感じでした。機器に埋もれることが幸せな人には最高の場でしょう。

4.デッドルームの最高峰??・・・コンクリートの匡体に機器がぎっしり詰まっている環境では弾む音は望むべくもなし、と言ったところでしょうか。モニタールームを念頭に置いたのかな...。

5.後年の私の部屋作りに役立ったのは出来得る範囲での部屋の容量の確保と言ったところだけでしょうか。・・・比較すること自体意味がないのです(@Д@;。

最後に巨大システムの構築、壁埋め込みシステム等は本人の思い込み等の理想はあるでしょうが殆んどの場合、結果オーライとは行かない。・・・そう易しいモノではない、と言うより難し過ぎる。

調整のしようがなく後始末に困るので思い入れの強い人は兎も角、やるべきではないですね。

残された人にとっては最大の粗大ゴミと化します。゜゜(´□`。)°゜。。

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