otoさんの改修工事で問題発覚!!
現在、otoさんの物置が改修されています。http://otoaudio.blogspot.com/2011/02/blog-post_28.html
事前に良く検討されたと思っていた工事でしたが、思わぬ問題点が立て続けに噴出しました。遠くから見ていてもおっとっと、と躓いてこけそうです(;´Д`A ```。
問題点は
1.床の素材
2.大引きの素材
と、つまりやること全てです。しかも両方とも今回の改修工事の目玉であり、根幹ですよね。
1.については私は改修前の状態を知りませんでしたのでブログを見てビックリ、早速メールしたのでした。
実際、コンパネを剥がしてみての感想は
otoさんのブログの写真で分かるように結構好い加減な接着の仕方?(これが普通か?)をしていることが儚くも露呈されてしまいました。世間一般ではこう言う状態を「やっつけ仕事」と言います。
この状態は私が危惧していたことでもありました。
otoさんもこれを目の当たりにした瞬間、みのもんた風に言えば「ガ~~ン」、顔面蒼白、恐らく絶句したでしょうね。どなたがやった仕事かは知りませんが殆んど立ち会って工事を進めたことを考えると一概に業者だけに責任を追及することは出来ないでしょうが、かなり落ち込んだことと思われます。
otoさんも言っているように元々の合板であれば均一に接着剤を塗って圧力を掛けて作っていますが現場仕事ではそうはいきません。
こんなに隙間だらけでは良い訳がありません。音にシビアーな方には耐えられないことでしょう。
我が家は20年も前にその方法を設計士・大工に打診したところ即却下されました。(後でブカブカして来ることが分かっていたので事前にトラブルを回避した、と思われる)なのにその後その方法が施工方法として何故上級グレード扱いになっているのか、よー分かりません(爆)。
より多くのコストを使って無駄なことをしている訳です。
それぞれの材料が経年によって(かなり早く症状が出る)剥離し、振動を増幅させることに繋がる。・・・写真を見る限り、既にそれ以前の状態でもありますが...。
因みに普通の家として想定した場合の耐久性として考えているのかも知れませんがそれでも多かれ少なかれ、剥離による弊害は出て来るでしょう。
後処理は大変ですよ。・・・恐らく相当多数の建築でこの手法が使われていると思いますのでそう言えば我が家も、と心当たりの方、低音が変だと思ったら、先ず床を疑った方が良いかも知れません。
現在、今後使用する予定の床材の内容吟味中だそうですが、果たして如何なるでしょうか。私としては一抹の不安もなくはない、です。理由は今までと基本的に変わらない手作り接着だからです。圧着ではない、ここが大きな違いです。
圧着してくれるところを探しているようですが...。
2.については3/1の最終版を見てこれ又ビックリ。http://otoaudio.blogspot.com/2011/03/2_3937.html
何と大引きの材としてスプルースの集成材が持ち込まれていたのです。見たのが殆んど寝る前だったので取り敢えずメールだけしました。
開けてびっくり玉手箱、色々あり過ぎて工事そのモノのレベルが余りにも低過ぎるので私は正直大丈夫かいな、と他人ごとながら気になって一昨夜は良く眠れませんでした(^-^;。
otoさんが素人なのは百も承知ですが、棟梁がこう言う素材を使おうとしている理由が分からない。レベルが低いとしか言いようがない。大工さんのレベルってこんなものか。??
コストだけの問題であれば何もこんなに面倒な改修工事そのモノをやる必要はない。
肝心要の部分をけちってどうするの。
スプルースと言う木は松の仲間で柔らかく軽い素材です。ギター等の響板に使われている素材でもあります。
幾ら集成材とは言え、こんな材を大引きに使用した日には早晩沈み込みが始まり、手に負えなくなります。
コストが高く付こうがやるなら後悔しないモノを選択するのが常道でしょう。
つまり「ヒノキ」等を使うべきです。それも当然のことながら国産材です。更に出来ることなら北海道産がベスト(地産地消)です。
木材は出来るだけ育った環境と使用する場所が近い方が良いと言われています。それは湿度とか同じ条件の方が後ゝ狂いが少ないからです。
それにしてもotoさんも自分の城の改修工事なのですから、少しは使用する材のことには気を遣って欲しかったですね。
20年前(我が家を建てた時)と違い、今は瞬時にネットで確認出来ます。勿論情報は玉石混淆ですので内容の吟味は必要ですが、木材の適材適所の確認などは全く問題なくチェック出来ると思います。
この点棟梁に任せっきりにしたことは信頼したotoさん自身の責任でもありますので時間をロスしたことも仕方がありませんね。
私が日々otoさんのブログを見ているだけでこう言う問題点が出て来た以上、この際、頭を冷やす為にも暫し中断し、冷却時間を取った方が良いと思います。
熱くなり、おまけに足元がふらふらして覚束ない状態で時間ばかり気にしてやったことで上手く行った例がありません。・・・急がば回れ!!
工事そのモノをリセットする訳には行きませんでしょうが、中断して暫しゆっくり考え直す時間を取る位のリセットはやった方が良いと思いました。
私も他の皆さんと同じように何も言わず(ニヤニヤして)「高みの見物」を決め込んでいれば良いのかも知れませんが、折角ここまでやろうとしているotoさんの気持ちを汲めば敢えて苦言を呈することでより良い工事になることを希望しているからです。
私の少ないオーディオ仲間の一人でありますから、是非成功して貰いたい。そして30年は楽しみたいですものね(爆)。
それにしても棟梁も切ったり貼ったりするだけが大工の仕事ではないと思うのですが。もっと木のことを勉強して貰いたいですね。本業ですから...。
一番の仕事はそれこそ「適材適所」をオーナーにアドバイスして工事を進めることだと思います。それがプロです。
素人の私が言うべきことではないですが、余りにもお粗末な状態なのでついつい声を荒げてしまいました。
平にお許し下さいm(_ _)m。
追記
3/2、午前中に方針変更し、「ヒノキ」(北海道産)を使うことにしたそうです。間に合って良かったです。
他、多少囁きましたのでotoさんが採り上げてくれれば嬉しいのですが...。最終的にはotoさんの決断次第です。
未だ元気があり「心は折れていない」ようなので安心しました。
追記
私は「集成材」に付いては矢張り高い評価は出来ません。
接着剤の問題、木と収縮率が違うので経年によって剥離が生じる恐れあり。
これを考えれば土台・大引き・柱等荷重が強く掛る要の部分は無垢材の利用が矢張り一番です。
集成材は辺材を利用しているので無垢材の心材とは質が違う。これも大きな要素です。辺材は燃え易い側面もある。
いつ頃から集成材が主流となったのでしょうか。
我が家は階段だけ集成材仕様ですが後は無垢材です。
蛇足
平成3.3.3、20年前の今日我が家が完成しました。つまり満20歳となりました(爆)。
安普請な建物ですが良く持ち応えてくれました。後は私の余命が幾許かは知らないけれど生きている間使えることだけを祈っています。後は野となれ山となれ、です。
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コメント
otoさん、今日は。
>高みの見物
これが一番差し障りがなくて良いですね。(爆)
問題は何も分かっていないので何も言えないだけ、と言うのが本当のところかも知れませんね...。
>出来てみるまでは解らないもののお陰さまで良くなる気配が見えてきました。
賽は投げられた、訳ですので今はその中で最善を尽くすのみですね。
otoさんの試みで私は色々なことが分かって幸せですよ。残念なのはそれが活かせないだけです。(爆)
投稿: EVA | 2011年3月 3日 (木) 10時33分
EVAさん、こんにちは、otoです。
高みの見物とは違い、言いにくこと言って頂きありがとうございます。
あまりにも酷かったのは、当初は接着の仕方も何も分からないとはいえ、人任せにした自分の過ちです。勉強しなくては!
出来てみるまでは解らないもののお陰さまで良くなる気配が見えてきました。
また、よろしくお願い致します。
投稿: oto | 2011年3月 3日 (木) 10時10分