指の裂傷に思う。
思い起こせば4年前の3月のことです。
結果的には私の不注意が原因だと思いますが、仕事中の事故で危うく全身ぺちゃんこで即死するところでした(;´Д`A ```。
クレーンで吊っている架台(重量3t程度)が突然落下、私の左手の指2本を叩き潰しました。
咄嗟のことでしたので何が起こったのか判断出来ませんでした。
軍手の中の手を見ると血まみれになっていました。
痛いとかそう言う気持ちはなく、ボー然としながらも結構冷静に事態を見ていたような気がします。
工場には特に応急的なモノはない為、兎に角手を洗って奇麗にして出血を止めるのが精一杯でした。
危うく体本体はかわして直撃を受けなかったので一命は取り留めた訳ですが、指は第一関節から先はプラプラ状態になっていました。
出血は完全ではなかったけれど収まったので上司の運転で病院に行き、手当てして貰いました。
お陰さまで治療に当たった先生の処置が的を射ていたこともあって今では普通に曲がるし裂傷の傷跡も余程繁々と見なくては分からない位です。
当時、最悪の場合は壊死して第一関節から先は切断と言うこともあり得ると言われました。それほどにぐしゃぐしゃだったと言うことですね。
まぁ、歳も歳だから、命さえあれば指の1本や2本なくなっても仕方がない、と思いました。
でも銀行などに行って指を見られて「あちらの筋の方」と勘違いされても困るしなー、と思ったりもしました(爆)。
幸い利き腕ではなかったので特別のことがない限り見られることもないけれど...。
それにしても良く繋がったと思います。何針縫ったか覚えていませんが結構フランケンシュタイン状態でした。
今では特に冬に疼くとかもなくその節は本当に有難うございました。
で、何故今になってこのことを書いたのかは先日(3/5)の解雇通告で思い出したからです。
私が働いていた会社は迅速に病院に連絡をしてくれ手当てしてくれたところまでは良いのですが、社長がその時、私と上司に聞えるように何て言ったかを今更ながら思い出してしまい2年後の解雇通告等々を合わせ考えるとその人柄が良く分かるとつくづく納得した次第です。
この場合、恩を感じていると言うことでは毛頭ありませんよ。
何て言ったのか、それは
「労災を使わないで処理してくれ」と言ったのでした。私にはそんな方法は思い付きませんし、当時の上司がその指示を受けて病院に相談し、処理をした記憶があります。
この会社は3K職場なので労災対象の事故が良く起きています。
なのでこれ以上増やして監督官庁の目が光ることを恐れたからに他ありません。
その昔、私が銀行に勤めていた時、季節は冬のことでしたが、出勤途中に前夜降った雪が凍っていて足を取られ転倒して左腕の肘を複雑骨折したことがあります。
この時は当然労災を申請して治療に当たりました。
今思うとこの辺が大企業と中小の零細企業の対応の違いなのでしょうか。トップの人物の差でしょう。と言っても銀行では当たり前の手続きなので担当の係員がそのように手続きをしてくれます。
それを思うとつくづく死なないで良かったと思います。死んでいればそれこそ犬死にですモノね。
事故と退職勧告等合わせ考えて見ても従業員のことはほんのチョッとは考えてくれているかも知れないけれど基本は一族郎党の繁栄を第一義に考えているとしか思えないやり方です。
朝礼等では如何にも従業員のことを考えて経営していると毎度口を酸っぱくして言っていましたが、今思い出せば全てが白々しく思われ、全く奇麗ごとに過ぎません。
背に腹変えられなくなったら、いの一番に歳寄り従業員の首切りですからねー。
それを思えば2年前に勧告を受けて退職させられたのも命あっての物種と思い、良しとしましょう。
今では何の不都合もないのですっかり忘れられている指のことを改めてしみじみと思い出しました(爆)。
それにしてもこの会社、未だ生き残っているのかな...。
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