東日本大震災 被災男性とボランティア女性が婚約 南三陸~毎日新聞
阿部さんは消防団に所属。
3月11日の巨大地震後、勤務先の鮮魚店から高台に一度避難した後、再び海岸沿いに戻り消防車で避難を呼び掛けた。
大津波が町を襲う瞬間も目撃。消防車の後ろ1メートルまで津波が迫ったが、どうにか逃げ切った。避難所では炊き出しの手伝いなどをこなす。
一方、村上さんは3月26日にボランティアとして避難所を訪れた。
「阪神大震災で父親がボランティアに行った姿が目に焼き付いている」。水くみやまき割りに加え、妊婦に必要な物を調達するなど気遣いが光っていた。
2人はいつしか会話するようになり、阿部さんは「一生懸命に皆のことを考えてくれる村上さんの姿にひかれた」。
村上さんは「こんな時だからこそ、お金や物ではなく正義感や責任感が強い彼の姿が見えた」。
「もう会えなくなるね」という何気ない阿部さんの一言も背中を押したのかもしれない。思わず「私、来てもいいよ」と答えていた。2人の間で結婚が現実味を帯びていった。
ただ、生活基盤は不安定だ。
阿部さんが働いていた鮮魚店は津波で流失。そして阿部さんには「がれきだらけの町に呼びたくなかった」との迷いもあった。
でも「村上さんが『この町はいい所。来てもいいよ』と言ってくれて腹をくくった。一緒にがんばろうと決意できた」。
村上さんはシングルマザー。長男の優之介君(5)と一緒にこの町で暮らすことを決め、こう話した。「先のことは分からない。でも(阿部さんは)一緒にがんばってくれる人だから大丈夫」
何もかも失われた町で新たな生活を築こうとしている2人を祝福しようと、被災者らは避難所で結婚式を挙げてもらおうと計画している。
非常時に芽生えた愛。
現実に毅然と立ち向かった姿には必ず光が当たるのですね。
何だか嬉しくなります。
明るいニュースがもっともっと増えてくれると良いですね。
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