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2011年5月23日 (月)

高速増殖炉もんじゅの危険性

今福島第一原発が騒がれていますが、忘れてはならないのが高速増殖炉「もんじゅ」の事故です。

日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で昨年8月に原子炉容器内に炉内中継装置が落下し、抜けなくなっている問題で、復旧作業にあたっていた燃料環境課の男性課長(57)が自殺していたことが以前報道されていました。

原子炉に鉄クズ(交換装置)3.3トンが落下し、回収が不能であることがわかった 。つまり燃料棒の交換方法が断たれたのです。

休止不能で制御棒を挿入してなんとか冷やし続けている状態で、燃料が高濃度のプルトニウムで福島よりずっと臨界しやすいと言う危険な状態なのだそうです。

プルトニウムは臨界を防ぐ制御棒が効きづらい上に温度にムラができやすい。 プルトニウムの量は長崎原爆の100倍以上。

本州のまん真ん中福井県にあるが、地震プレートの真上にあることが建設後にわかった。

高速増殖炉の構造上配管が複雑でクネクネしていてペラペラ、構造的に地震に弱い。

耐震性をどれだけ強化しても、地震の揺れ自体には今の技術では防げない。

揺れると炉内で巨大な鉄クズもゆっさゆっさ、燃料棒破損も考えられる。

中を見るカメラが故障し、修理不能であることもわかった。

冷却系が液化ナトリウムで、水や空気に触れると大爆発を起こす。福島でやっているほぼ全ての冷却方法が今のままでは通じない、逆に爆発的火災になる。

今までに2兆4000億円以上つぎ込んで年間維持費だけで500億円掛かり、これまでの発電量は0。

燃料の質と量から、チェリノブイリや広島、長崎、勿論福島なんか目じゃない人類史上最悪の事態になる。

以上は今朝散歩をして久し振りに会ったSおばさんに聞いた「高速増殖炉もんじゅ」についてネットを見て知りました。

私も好い加減ノー天気ですが、今、国のトップから関係者全てが隠ぺい側の立場に立って国民の目を福島に注がせて表ざたにしないようにしている、としか思えない。

マスコミも今のことばかり報道して根っ子に潜む解決出来ていないことには知らんぷりをしている。

日本の原発政策の見直しは勿論だけれどこう言う後ろ向きのことに巨額のコストを掛け続けなければならない、原発政策を推進し続けた関係者の責任をどう総括する積りか

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