見せるオーディオ・魅せるオーディオ
見せるオーディオと魅せるオーディオ、趣味としてオーディオがある限りこのケース以外にも数多くのパターンが考えられます。
今回はたまたま同音異議語で採り上げてみました。
私は趣味である以上、自分の思うように楽しめば良いと思っています。
私自身は魅せる方が良いですけれど...。
魅せる、と言うよりはオーディオの持つ中身の魅力に魅せられる、と言った方が適切かも知れません。
こう言った背景には私が使える資金的な問題で見せることは最初から無理があるのでそれでは中身で勝負した方が面白いと思っただけです。
私の最終形態は「弁当箱オーディオ」と言うモノです。
弁当箱、つまり匡体の材質やデザインにお金を掛けた機器より内容(中身)を優先したい、と言うことです。
関係ないことで多くの資金を費やす程余裕はないのです。
見てくれで音楽が楽しくなる訳はありませんので...。
体裁ばかりが優先されるようになって来たのはいつの頃からか知りませんが、それに伴いオーディオ離れも進んで行ったと思います。
つまり高額化への傾倒です。中身(質)の高級化は歓迎します。
現状のように余りに高額に過ぎるとおいそれと買う訳にも行かず、と言って昔と違って趣味の対象は多岐に亘っているのでそれこそ代替アイテムはゴマンとあります。
だから、今ではニッチな趣味とさえ揶揄されるのです。
私は絶滅危惧種と思っていますが...。
これはメーカー、販売店、評論家、出版社がタッグを組んで高級化路線を邁進しユーザー無視をし続けて来た結果でしょう。
結果として自分の首を絞めているのだから世話はない。
勿論どの業態にも異端はいてそれがユーザーの快哉を浴びてもいるのです。
古今東西、この異端と言うモノはその他の愚鈍な大勢に押し潰されそうになり消滅の危機が少なからずありますが、歴史上、後年評価されるのは大抵がその時代その時には評価されない、つまり理解されなかった証でもあります。
ただ、趣味のオーディオに関してはそんな悠長なことは言ってられないのですが...。
理解されない、評価されないと言う点においては↑と同じです。
すべからく「悪貨は良貨を駆逐する」ではいけないのです。今、まさにそれが起き、かつ進行しています。
その意味で先行きが非常に危ぶまれます。私などは先が短いので良いですが、50歳代以下の人にとっては未だ暫く楽しみたいところでしょう。
尤も問題はそれ以下の年齢層にどの程度オーディオに対し趣味的志向を持っている人がいるかどうかです。
悪貨は良貨を駆逐すると言うことは自らの首を絞めるだけです。
安価で良質な製品を提供してファン層の拡大を図らないと早晩行き詰ります。どこで現在のような見せ掛けだけの空疎なハイエンド志向になったのでしょうか。
思い当たる方は思いっ切り反省して貰いたいです。
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コメント
milonさん、初めまして。そしておはようございます。
私は夜9:45にはパソコンの電源をオフにしますので返事が遅れ、済みませんでした。milonさんのお名前はファイル・ウエブで時々お見掛けしていました。
中川さんは30年以上前から製品を使っていたこともあり、良く存じ上げています。
>音楽を楽しむにはあまりに多額の投資をしいられる現在のオーディオには疑問を持たずにはいられません。
本当にそうですね。
素晴らしい製品を生み出して頂くことは歓迎しますが、余りにも常軌を逸した価格設定は自らの首を絞めているだけです。
それでもお金があり余っている人たちは本当のことは分からなくてもその高額さだけに惹かれて購入すると言う馬鹿げたことをするのでドンドンその方向へシフトされて行ったのでしょう。
私はSS誌などがその片棒を担いだ元凶と思っています。そしてそれに荷担しているのはその中で評論している評論家と言われる馬鹿者どもでしょう。
>今のcaprice人気が如実にそれを現していると思います。
本当に音楽が好きな方も大勢おられることが分かる証左ですね。
>傑作dacの到着を楽しみに待ってていください。
来週には振込みますので7月の上旬には届くと思います。楽しみです。
>本当に聴いていて心から「いいなー」思える音楽をcapriceはCDから再生してみせてくれます。
恐らく私の想像を超える音楽表現をしてくれるモノと大いに期待しています。
今後とも色々教えて下さい。
投稿: EVA | 2011年6月23日 (木) 05時25分
はじめまして。caprice繫がりで此処に辿り着きました。
此処に書かれておられる記事の内容は日ごろ自分が思う事のままです。
多くの人が音楽を楽しむにはあまりに多額の投資をしいられる現在のオーディオには疑問を持たずにはいられません。
けして高くない出費で多大な満足が得られれば誰でも購入してみたくなる、今のcaprice人気が如実にそれを現していると思います。
天才中川 伸の技術を注ぎ作り出された傑作dacの到着を楽しみに待ってていください。
本当に聴いていて心から「いいなー」思える音楽をcapriceはCDから再生してみせてくれます。
投稿: milon | 2011年6月22日 (水) 21時55分