オーディオ中級編(下)~2005~計測編~
’05になって漸く我が家のオーディオルームの計測がされた。
この時の部屋のセッティングは今や、面影すらないので果たして今のデータは奈辺にあるのか定かではないけれど、村田さんが来る度楽しい音、前に良く出る音だと言って下さるので特別悪い方向へ行っている訳では無かろうと勝手に思っています(爆)。
と言うのもその後、使用機器にアナログが加わったこともあり、大幅にセッティングが変わりました。
又、この時の計測データを参考にしてSPのセッティング位置の変更とかリスポジの位置の変更をしています。
又、部屋の中央にテーブルを置かない、と言う教えに従って気持ち(しかずらせない)、後方へずらしています(爆)。
この時と現状で変わらないのはカーテンやソファ等の吸音材の撤去が出来ていない、と言うことです(;´Д`A ```。
1.データ
F特は15~20KHZまで略フラットとのことでした。フラット自体それほど意味があるとは思えませんが...。
要はデータ優先で追い込みを図ると旨みの成分である反射・残響音等が反映されないF特だけ良いと言う落し穴が待ち構えているので要注意と言うことです。
飽く迄も「聴感上の気持ち良さがデータでも裏付けられた」と言える方向でチューニングすべきである。
くれぐれも音場調整機能等のシステムによる見せかけのデータを追求することだけはやらない方が良い。百害あって一利なし。
2.ライブかデッドか、我が家は正真正銘のデッドでした(爆)。
それまで板張りの部屋なのでライブかと思っていたが全然そうではなかった。この辺りもその昔から誤解による定説が横行していたことによる大いなる先入観に基づく勘違いでした。
我が家は全帯域で残響時間が短いですが、村田さんの示す最適残響時間のグラフの形状に似ていることが聴いていて楽しいことと関連があるのではないか、と勝手に推測しています(最近になって村田さんからもそう言う指摘がありました)。
つまり我が家のように残響時間が短くても最適残響時間のグラフに近似していれば楽しい音作りに結び付くと言えそうです。
3.大きいことは良いことだ。
数々の欠点を救ってくれたのが我が家の大き目のキャパでした。
傾斜天井とリスポジ後方がオープンなので実効スペースの大きさと前後の平行面がないことが結果として悪さを抑制出来たのではないか。
大きいことは良いことだ、つまりリスポジ後方が開放されていることで略倍近くのキャパとなり結果オーライに繋がったと言える。
この時に私は閉鎖空間であれば、キャパは床面積30畳程度(W・Dは5.4x9.0m)、容積250m3(W・D・Hは5.4x9.0x5.5m(傾斜天井の平均)の空間で外壁は鉄筋コンクリート作りとし、内側を板張り仕様と言う内部屋構造(内部屋は傾斜壁とする)を考えていました。尤も私には実現そのモノが不可能ですが...。
チューニングを通じてノウハウが蓄えられ(6年の歳月を経て)現在、サーロジックからマトリックス・キューブ仕様のキットルームが羽ばたこうとしています(3月の東日本大震災の影響で資材が入手出来なくなった為、完成は来年以降にずれ込む見込み、と)。
コンセプトが「低価格で提供し多くの皆さんに楽しんで頂く」と言うこのプランはお薦めです。
何はともあれ、投資対象の見直しで幾らでもより良い環境を手にすることは可能であると言うことは良く理解しておきたいところです(順序を間違えないと言うことです)。
この時私は早くそう言う素晴らしいオーディオルームを拝見したいモノだとも書いています。
今振り返ればそれは北海道のotoさんのオーディオルームですね。
何たってotoさんの通称「物置」はデモルームのデモルームと言う位置付けで一応一昨年の12月完成と言うこと(チューニングして)ですから、この時点から4年後ですか。
その後も修正に修正を加え、つい先日(9/9)電源環境も整備完了したとのこと。*
今はエージング真っ最中でしょうか。遅くとも来月には本領発揮することでしょう。otoさん的には1年後、あるいは2年後。?
*昨夜、otoさんから電話があり工事直後の音なのに何で、と言う位変貌・大化けしたそうで危うく失禁しそうになったとか(多分冗談でしょうが)。
今はただ音楽に没頭出来る状態だそうです。本当に良かったです(紹介した甲斐がありました)。
こればかりはやった人でないと違いは分かりませんからね。
熱意とセンスがあれば良い線行くのですがマニアの中には思い切りの悪い人が多いようで中々踏み切れない、これでは死ぬまで駄目です。電源工事の効果は想像以上ですよ、ただし工事業者の腕・センスによる。
根岸さんお疲れさまでした。北海道の美味いモノと酒をたっぷり味わってと言いたいところですが酒を飲まれない根岸さん、今回は良い音楽をたっぷり堪能して帰京されたことと思います(9/11帰京予定)。
本当にご苦労様でした。
と言うように
歩みとしては遅々たるペースですが、思ったことが着実に実現されて来ていることが嬉しいですね(尤も私はお金も体力もないので北海道に行ったことがなく最高の環境の場での音楽鑑賞をしていません。)。
私自身、サーロジック製品と出会ったのが’01で、その後直接村田さんと話するようになったのです。
今の厳しい生活環境下、音楽だけは楽しく鑑賞出来るようになったのも偏に村田さんに出会えたことが最大の要因です。
村田さんなくして今の私はあり得ません。
なお、現用のSPをPMC OB1に決めたのも村田さんのアドバイスによるモノです。
勿論余裕があれば上のランクが欲しかったのですが、当時はこれが精一杯でした。
開発中のSPシステムはいつ頃完成の運びでしょうか。待っていますよ~。
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