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2011年10月25日 (火)

秋の夜長に思うこと

DAC Capriceを導入してその後それに見合うCDPを入れ、その後SPケーブル、電源ケーブルと矢継ぎ早(その間約2ヶ月)に導入して今漸く落ち付いて音楽を楽しんでいます。

Capriceの噂も今やネタ切れとなったようで昔日の上げ足取りのやり取りは収束したようにも見られます(未だ予断は許さない??)。

過日サーロジックの村田さんが来られ、その後も色々お話を伺っていますが、Capriceに関しては決して安くはないけれどあの価格でこれだけのパフォーマンスを発揮しているので、直感買いに繋がったと言うことです。

とは言ってもCapriceがベストだと言うことではなく未だ巷に現れていないやり方をすれば更にジッターの影響からは限りなく遠ざけられる訳で現状ではその状態に近い位置にあると言えるのでしょう。

私が思うに...

アナログとデジタルの音の差は不確定要素の要因の多少によると思います。

少ない方はデジタル方式ですがこれも今まではジッターの影響から殆んど逃げられていなかったのが言い換えれば音離れの悪いつまりSPに纏わりつくような音だった訳です。

Capriceの良いところはこの点が一番の特徴だと私は思っています。つまりLowestの設定が多いにモノを言っている。

勿論アナログにはジッターに纏わる欠点はないモノのその他で色々色付けするポイントが多いので詰るところアナログとデジタルはどこまで行っても同一レベルになることはなくそれぞれの味わいを楽しむか一方だけを選ぶかはそれこそユーザーが判断すれば良いだけです。

私は今の体の状態が続く限り両方とも楽しみます。

さて、デジタルについてですが

音の味付けについてはメーカー独自の好みや又それを導入する方の好みが大きく判断に影響しますからここでは触れません。

Capriceだけの力ではないと言うことが前提ですが私のここ2ヶ月間の経験から申し上げますと格段に音離れが良くなった。つまり解放感溢れる音です。

SPから音は放射される訳ですが、我が家で聴く限りSPからではなくSP横軸を中心に私のリスポジ前面にポッと浮き出て楽しそうに演じてくれている様子が窺えます。

それでいて見通しが良いので前後感の位置関係もハッキリ分かります。

つまり音が元気良く前へ前へ飛び出して来る一方的な音ではなく一定の距離感を保って演奏しているのです。・・・いままではこの前へ前へ...の状態でした(爆)。

だから圧迫感はないし、五月蠅くもありません。

この一連の機器の導入以前から我が家の音の方向性は略固まっていて私自身部屋のチューニングは数年来変えていません(その間機器類のセッティングは変わっていますが)。

そのことも素直に反映しているのではないか、と推測しています。

Capriceに関しては私はそもそも導入時点より既存のCD-1との組わせでLowest使用が出来ない場合にはLowest仕様で楽しめるCDPを作って貰うよう中川さんに頼んでいてそれで到着後確認して出来ないことが分かったのでその日の内に今のPD-F25A(改)をお願いした次第です。

又今はそれほど言われなくなりましたが、エージングも通常の範囲以上のエージングは全く必要ないし、スイッチング電源の影響も我が家では全く関係ありませんでした。

そのことを踏まえての判断ですがこの程度の価格のCapriceのLowestで機能しないCDPの方がとどのつまりゴミなのです。

能力ある方は安いCDPを買って来て対応出来るように改造すれば良いだけです。

巷に溢れているCDPは製造しているメーカーにその自信も能力もないので甘い・緩い設定で汎用的に使えるようお茶を濁しているだけなのです。

幾ら聴感上好ましい音と言ってもキャラクターがたっぷりと乗っていて本来の音のイメージが分からない位に厚化粧しているようではお話になりません(厚化粧が映えるのは富士山と歌舞伎役者・舞妓さんだけです)。

言うなれば素材の良さを活かせないのでこってりとした味に仕上げているだけです。

これは料理と同様に結局はユーザーの好みも多様なので十人十色的なバラつきがあって当たり前だと思います。

ただ、私はこの入り口の段階でそう言う加工色強い音決めは良しとしないので現状ではCapriceを支持します。

今後ジッターレスのDACが現れるまではこれを使い続けるでしょう...多分。

ジッターレスの世界が実現すればその時名実ともにアナログを超えられるかも...。

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