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2011年10月28日 (金)

良い音を得る為には!!

良い音の中身については人それぞれの定義があるでしょうが、何れにしてもこれを得る為には制約を少なくすることが大前提です。

制約が多ければそれだけ結果も比例して伸び代が少なくなって来ます。

つまり、

1.空間容量

2.構造(含む形状)

3.ルームチューニング

4.電源設備

5.システム

等々音楽を聴く為には欠かせない必要不可欠なアイテムが沢山あります。

先ず、1.~4.を無視して幾ら5.システムに資金投下しても結果は多寡が知れています。

つまり前提となる1.~4.の程度次第で限界点がドンドン低くなり伸び代も減って来ます。

5.システムの中身は改造や自作も含まれます。

こんなモノ幾らやっても大所高所的な見地から判断すれば優先順位は後なので先にやるべきことをやってからで良いのです。

自己満足を良しとするなら別です。

その意味では少なくとも良い音を手に入れたいと思っている方は1.~4.の環境を最初から念頭に置いて実行に移した方が何倍も早く良い結果に繋がることでしょう。

極言すれば、どこまでやっても全て中途半端には違いありませんが要はその程度が問題なのです。

↑はヘッドフォンなど頭の中の世界で音楽を楽しんでいる方々には関係ない話ですのでスル―して下さい。

1.空間容量について言えば、集合住宅にお住まいの方はこの時点で既に相当の制約が発生しております。

2.構造(含む形状)については多くのルームチューニングを手掛けて今その成果を確認すべく自らのオーディオルームの建設に着手されているサーロジックの村田さんの進捗状況に注目・期待しています(完成時期未定)。

間違ってもパソコンでシミュレーションしてハイ、一丁上がり的な発想で豪華なオーディオルームを提案している見栄が優先のモノとは一線を画しています。

こう言うモノを提案している方が自らのオーディオルームをそのように作っていないことがそもそもおかしい訳で実体験したこともないモノをどのようにして実証・確認しているのか私にはさっぱり訳わかめです。

つまり確認もしないで空想(妄想?)理論(理屈)だけで商売が成立・横行するのがオーディオ業界の摩訶不思議なところでもあります。

3.ルームチューニング

これは幾ら経験を積んで構造や空間を考えた部屋であっても最終的には何らかのチューニングは必要になります(まっさらな部屋を↑のような考えだけで完成出来る訳がないジャン)。

今までの最低レベルの部屋よりはスタート時点が高いのでそれなりにする為のチューニングとは違い物量的にも当然チューニングパネル等は少なく済みます。

つまり部屋が出来て機材のセッティング(←チューニングのホンの一部のこと)とやらをやっただけでは一丁上がりには絶対なりません。

とは言ってもチューニングを無視した人(でもセッティングは大事と信じている変な人が多い...)がこの趣味の大多数を占めているのが現状なので多分言っても理解されないことが大半でしょうがやった人にはそのレベルは別として重要性は理解頂けると思います。

4.電源設備

これも生業としている業者は枚挙にいとまがない位沢山おられますが本当に中身が分かっているのは多分一握り以下ではないでしょうか。

これもシステムの自作と一緒でやったからと言って同じレベルには決してなりません。

ケーブルを繋いだから一丁上がりなどと思っている方はその時点で既に勘違いの大間違いをしています。決してそんな生易しいモノではありません。

5.システム

1.~4.迄が充分検討された結果であればシステムなどは基本的な部分をクリヤーしていれば何でも良いのです(システムも突き詰めれば1.~4.の程度に比例してレベルアップはします。ただ優先順位が違うと言うことですので誤解無きように)。

現在(この傾向は過去から連綿と続いている)はまさに真逆の5.システムに途方もない資金を投下している方たちが沢山おられます。これだと永久に本来の姿は見えて来ません。

(人に)見せるオーディオでしたらこれで一向に構いませんが、これではいつまで経っても本来の(音楽を楽しむ)姿は見えて来ませんので魅せる(魅力ある)オーディオにはならないでしょう。・・・人に見せたり聴かせたりしても仕方がない(時にはやっても良いけれど本来の目的・目標は何なのか、を良~く考えて見る)

所有欲に汚染された方(言い換えればお金が沢山使えて恵まれた方かも知れません)は究極の自己満足を楽しむには最適な方たちです。

更に言えば自らが不明の為、販売店や代理店のネギ鴨になっていることだけは良く承知しておかれた方が良いと思います。・・・こりゃ又大きなお世話でしたね。

蛇足

今(随分昔から言われていたことだけれど)回転系が音質アップの頭打ち状態にあります。

LPの世界は既に過去のこととしてみるとつまりCDのことなのですが、私がVTT-1と言う糸ドライブシステムを愛知の方にお譲りした際(10年以上前)、その方は大学の研究者??だったと思いますが非回転システム(例えばSDメモリーカード等)が今後主流になりますよ、と言っておられました。

それが未だにCDが一応主流です。開発に時間が掛っているのかどうかは分かりませんが、早くから予測しておられた方はいました。

それが今ではネットオーディオだったり、一部のマニアの中で試行中のSDカードトラポなのでしょうか。

上流が良くなることは大歓迎ですが、わざわざ同じ音源(例:CD)からそう言うモノにシフトするって非常に非効率的であるし、単独で入手出来るとしても音源が限られており将来の展望も見渡せないので私みたいな歳が行って体も自由が効かないのであれば百歩譲って矢張り現行の汎用CD再生の上限を見極めて見たいと言うのが本音です。

やれば良いことは分かるけれどそれらも全て1.~4.が大前提ですので最終的なことを言えばどこまでやっても1.~4.を無視した状態ではドングリの背比べに過ぎない(いくら上流が良くなったと言っても釈迦の掌の中の孫悟空状態と言うことです)。

何事も開発者がいないとモノ事は先へ進みませんので出来る方に励んで頂くとしましょうか(爆)。

願わくば汎用性のあるソフト・ハードが近い将来流通することを祈っています。

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