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2012年7月18日 (水)

アナログ・デジタル揃い踏み!!

先日DACがバージョンアップの為2泊3日の里帰りをしましたが、その間久し振りにアナログを聴く以前の姿に戻りました。

その時これまでもそう思っていたのではありますがより強く確信したことがあります。

それは

DACがより良くなればなる程、逆にアナログの良さが際立って来ると言うことです。

これは一体どう言うことなんだろうかと考えてみました。

元々持ち味が違うのは分かっていたことですが我が家の場合で言えばどこまで行っても恐らくデジタル>アナログはあり得ないことがハッキリしました。

それは当然のことですね。

生まれも育ちも違うのですから...。

デジタルが生まれてからもう相当の年月が経っています。

アナログに追い付け追い越せ、の気持ちで開発が進んで来たのでしょうが我が家の低レベルな環境下でも(両者は生まれも育ちも違うので)どこまで行っても同列にはならない、と言う極当たり前のことが遅まきながら最近やっと分かった次第です。

aitlabo DAC EMOCIONと言う素晴らしいDACに出逢って漸くそのことに確信を持てたのです。

以前の○○○ー○ではそもそも違い過ぎるのでこう言う微妙ではあるが実は大変大事な「本物は何だ」と言う判断をするには無理がありましたから最初からそんなことは求めませんでした。

でも今度のaitlabo DAC EMOCIONは違います。

充分デジタルサウンドの良さ(私の想定以上)を発揮してくれます。

だからこそ分かったのです。そもそもアナログ・デジタルの持つ味の違いが...。

良くなれば良くなる程自ずと生まれも育ちも違うのでその元々の土壌を活かした進展が見られるのであって別にデジタルとアナログが歩み寄ると言う意味では決してありません。いつまで経っても両者は別モノです。

恐らく未来永劫同列にはならない。

勿論アナログに関しては良いことばかりではなく盤面の状態を初め他にも不確定要素がデジタルに比べて多く一定以上の要件を満たせばと言う条件付きですがそのことは取りも直さずデジタルにも言えることでその音源(含む送り出しシステム)は逆に製作段階から制約が多くとてもアナログを上回るレベルではないと言うことです。

要するにダイナミックレンジに例えて言うとアナログはワイドであるがデジタルは決してワイドではない(意図的に最初(録音段階)から一定範囲内に抑えられている)、だから良きに付け悪きに付け粗が目立たない、と言うだけのことです。

言い換えれば後で如何様にもコントロール出来るとも言える。

アナログは悪い時はどうしようもない位悪いが条件が整った場合は飛んでもなく良くなるケースがあることもこれを裏付けている。

ここがアナログの魅力であり、デジタルがどうしても叶わない部分でしょう。

ひと言で言うとアナログの音にはデジタルでは再現出来ない「芯の太さと力強さ」が備わっているのです。

こればかりはデジタルが逆立ちしたって叶わない。我が家のEMOCIONはデジタル再生上これ以上ないと言う位立派に役目を果たしているが...。

私は今回、改めて鬼の居ぬ間にではないけれどDAC不在時にそう思ったのでした。

ですからバージョンアップがされて帰って来ても別モノのアナログの魅力を凌駕することはないでしょうし、実際バージョンアップされた音は見違えるように素晴らしくなりましたが生まれの違いまでもカバーすることは出来ませんのでその評価に変化はありません。

これからはまさに別モノとして両者揃い踏みでそれぞれの持ち味を存分に発揮させ堪能して行きたいと思っています。

それにしてもLP12システムは大したもんだ。我が家に来てから早5年半になる。

プレーヤ部分だけを見ればへなちょこフワフワな仕様でどうしてこのシステムからこう言うサウンドが導き出されるのかかつて高剛性・超重量級プレーヤ一点張りだった私には理解不能なことであった。

でも使ってみて言えることはこのへなちょこフワフワなプレーヤが実に自由闊達で伸び伸びと躍動感・スピード感溢れるサウンドを紡ぎ出してくれる。まさに現代サウンドそのモノなのだ。

実際使ってみてそうなのだから理屈が分からなくてもそんなことはどうでも良い。別に私は研究者でも技術者でもないのだから...。

今では更に上のバージョンが出ているが私はそんなモノを買う余裕もないので全く気にはならないけれど現状でも最新のDACを経由して出て来る音楽表現を別の意味で軽く上回っているその実力に改めて感心した次第です。

敢えて言いますがそもそもの原因はデジタル音源の製作フォーマット・過程にあるのですからこれは後付けの修正(ハイレゾ化等)ではどうしようもない。

特別なアナログシステムでなくても良く調整された手間暇掛けた状態のシステムから紡ぎ出される音楽表現は一味も二味もデジタルとは違うと思います。

だから未だにアナログファンは少数派と雖も根強く存在するし、両立派も少なからずおられます。

そう言う方たちの要求に応えられているかどうかは分かりませんが一旦消え掛けたLP製造も連綿と続いているのでしょう。

しかもアナログファンは何も高齢者層に限ったことではなく比較的若い層にもファンが増えているって言うのも何かその良さ・違い・魅力を感じ取られているからでしょうね~。

我が家のアナログは全くノスタルジックな意味ではなくまさに現代的なサウンドを奏でているから好きなのです。

私は懐古的な意味からアナログを使っているのではなく、現代においてもデジタルでは表現出来ない魅力を再現しているから使っているのです。

でも私の決めた方針は不変です。

それは

今後LPは基本的に買わない、と言うことです。

LPは昔のアナログ録音だからその存在価値があるのであって今の技術で作られたモノ(デジタル録音)や過去の焼き直しの重量盤とかも持っていますが比較してもそれほどの感激・感慨は得られない。

ましてやかつて手を出したヤフオクとかの中古LPは目に見えない(現物確認が出来ない)ところでの競争になるので頭に血が上って勢いで高値で落札・入手したは良いが使いモノにならないことも多く玉石混交が当たり前の市場なので私はそう言う怖い世界には二度と足を踏み入れないと決めたのです。

そして私の近所には知る限りですがLPの中古屋もなさそうなので↑の方針としたのです。

残された時間もそう長くないので所有のLP(約1800枚以上)で楽しめれば充分でしょう。

ただ良いからと言ってアナログ一辺倒と言う訳には行かず今後は出来るだけ同じ割合でアナログ・デジタルを楽しみたいと思います。

理由はアナログはデジタル以上に消耗部分があるのでそれを勘案する必要があるから...(大事に使わないといけない)。

ただCD音源は今後も購入し続けます(現状LPの半分チョッとの所有数)。

新しい音源はCDに頼らざるを得ないし私は飽くまでも両方楽しみたいので...(私にとってパソコン・ネットオーディオは考慮外)。

又アナログは針の寿命も短いので現用のカートも使用時間から判断すればとっくに寿命に達しているかも知れないので来年SPの導入時まで聴き続けられれば御の字としてその時カートのレベルダウンをして引き続き楽しみたいと思っています。

多分それでもアナログとデジタルのそれぞれの評価は変わらないでしょう。

こう言う判断が出来たのもaitlabo DAC EMOCIONのお陰と言えます。

ある意味デジタル再生の限界を知ることでアナログ再生の再評価が出来た訳です。

今後は決して同列になることがない音楽表現の違い・持ち味を認識しつつそれぞれが紡ぎ出す音楽を楽しみたい。...。

幾ら良くてもどちらか一方だけを聴き続けると食傷気味になるのは間違いないのでその点からもアナログ・デジタルをオン・オフ切替えすることで飽きることなく音楽鑑賞が続けられる。

これで私の「音楽三昧」の生活スタイルは完成です。

結局、私もここまでやってもやっぱりアナログが好きなんだってことが良く分かりました。

だから両刀使いなのです。

全てがバランスなのですね~。バランスが崩れると碌なことがない。ジャンジャン!!

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