「音楽表現はアナログが上」の意味
ズバリ、エナジーの差です。
aitlabo DAC EMOCIONの完成によってその再生音源のCDのポテンシャルの浅さ・低さが露わにされてしまいました。
つまりCDのフォーマットは16ビットと言う致命的かつ限界点の低い情報を元にした音源である。
これがそのエナジーをスポイルしている元凶である。
一方アナログは録れるモノは全部録ると言うまさにアナログそのモノで情報量が全然違います。
とどのつまり再生環境が良くなって来れば来るほどデジタルの根源的な粗(=欠陥)が目立って来るだけでそもそもソフトに記録されていないエナジーのエッセンスまで修復出来る訳はなくこの段階で必然的にアナログとの質的な差が歴然として来るのです。
これは昔から頭では分かっていたことだけれど未だ良くなる可能性があるのではと今までは再生機器に一縷の望み・期待を抱いていました。
ところが今回DAC EMOCIONは基本的な項目は略クリヤーし、更にLowestでも音飛びとは無縁の独自ノイズリダクションの開発によりES9018依存によるノイズリダクションDACに比し更にポテンシャルを引き上げた。
ここまでやって結局分かったこととはCDの基本的なデータのお粗末さだけはどうしようもないと言う厳然たる事実が洗いざらい浮き彫りにされ白日の下に晒されたと言うことです。
我が家においてかつてないCD再生環境を得た今、それ以上の更なる可能性を持つアナログ再生の2本立てで音楽が楽しめる環境となったことを素直に喜ぶこととしたい。
今までは質的にアナログに追い付け・追い越せが目標だったのですが空しくもこの時点でその願望は潰え去りました。
ソフトの質が決定的に違う以上決して同じレベルになることはない、と言う極めて当たり前のことがいみじくも実証されてしまったからです。
しかし私としてはここまでCD再生環境のレベルが上がったことは理屈抜きで喜んでいます。
それは現状ソフトの大勢はアナログではなくデジタルであってそれを利用する以外選択肢はなくない物ねだりが出来ないからです。
だからこの状態になったことだけでも個人的には充分有り難いことなのです。
このDACが更に発展する可能性は未だあるかも知れませんがやればやる程駄目ソフトの素性を暴露するだけでアナログとの差がより一層はっきりすると言うジレンマに陥るだけでしょう。
ただ救いはCDを核としたデジタル再生のみを楽しんでおられる方はアナログ再生が発揮するポテンシャルの深さ・凄さを知ることもない(=知らぬが仏)ので却って幸せかも知れません。
両方をある程度のレベルで体験し悩み・苦しんだ結果、楽しめる環境に至った人だけが享受出来る境地とも言えますね。
これで私は楽しめるソフトは倍、いや倍以上になります。
今思うと私もかつて一時期デジタル一本槍の道を歩むと言う過ちを犯していたのでまさに危機一髪の冷や汗モノでした。
今を遡ること6年以上前の過去約10年間は私の中でもアナログはもう良いやの気持ちが支配的でアナログ抜きで楽しんでいたのです。
その頃初めて作ったHP「伊豆の国から」を通じて盛んに情報交換をしていました。
そんな折ある方の紹介で知り合ったアイガーさん(お元気でいらっしゃるでしょうか)のLP12フル・システムを聴かせて頂く機会がありその音の存在感の物凄さに衝撃を受けたことが私がアナログ復活(この時より約半年後導入)を決意した切っ掛けであるのでこの時の判断がその後のオーディオ人生を左右したであろうことは間違いありません(;´Д`A ```。
一歩間違うとアナログの素晴らしさ・凄さを再認識せずに通り過ぎてしまったかも知れない大きなターニングポイントであった訳です。
たまたま私にはLPが約1800枚位あった(その後若干ヤフオクで売買したので微増)ので所有ソフトを活かす上でもアナログ回帰への抵抗感はありませんでした。
私にとっては当時のLP12フル・システムは高価な買いモノでしたがこのことが6年後にアナログ・デジタル双方が昇華し、花開くとは思いもしませんでした(LP12導入後上流の電源工事を実施)。
今はつくづくアナログ復活させて良かった~、と思っています。
今後は
新録音並びに再発モノは原則CDで楽しむ(CDのポテンシャルそのモノは新録音は勿論、再発CDもダメージの予測が付かない中古LPよりはマシと判断し、割切る)。
LPは所有のモノに限られるけれど枚数だけは相当あるので充分楽しめる(爆)。
だからアナログもソフトが限定的になるのでレベルダウンはしてもレベルアップはしない(出来ない)。
アナログ・デジタル双方ともインプット側はこれにて打ち止めでそれぞれの特徴を活かした別モノとしての音楽鑑賞ライフを満喫したい(来春にはSPの入替えを予定)、
と思います。
現在、私は体が思う様にさっさと動かせないもどかしさがあるので普段はCDを愛用せざるを得ません(年間を通せば室温のこともありアナログ:デジタル=3:7位でしょうか)。
しかしここぞと言う時はアナログの音にどっぷりと浸りたい。アナログの音はエナジー満載で実に魅力的なのだ。
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