最近良く見掛けるホンダのTVCM「丁度いい!!」と言うフレーズ、日本人ではなく外国人が発音しているので余計にほのぼのとしていて共感するのかも知れません。
で、私に置き換えて考えてみました。
我が家ではどうもジャストフィットとかジャストサイズではなく「チョッと足りない」が丁度いいようです。
これは対象範囲が広いのですが
1.資金力
2.庭の形状
3.オーディオルームの構造・形状
4.オーディオシステムのレベル
5.健康面
等色々あります。
個々の項目について検証すると現実は望ましいレベルには相当足らないことが大半なのでもう少しグレードが上がってチョッと足りないレベルになればと言う願望が少なからずあるのですが(ジャストな丁度いいは多分あり得ないレベルだと思います。それほどハードルの高いレベルです)。
項目別に見て行きますと
1.資金力
昨年までの年金一部支給期間が最悪期でそれを何とか乗り切った今はまさにチョッと足りないレベルです。
歳は食ってもやりたいことは未だ沢山あるので資金力があるに越したことはないけれど年金貧乏暮らしである以上ないモノねだりは出来ません。
これってあり過ぎても判断を誤らせる元になることが多く碌な事がないと言うのが長い歳月生きて来て今やっと出せる結論です(遅っ!・・・若い時の暴走時代を振り返っての反省)。
何でも欲しいと思ったら直ぐに手に入れる(余裕のあるレベルだが往々にして急がば回れに繋がる)のではなく我慢して...我慢して更に我慢して熟考・検討・工夫した上でやっと手に入れる方が達成感があると言う現状(言い換えるとそれしか出来ないのだが)が丁度いい。
2.庭の形状
我が家の庭は斜面に立地しています(山なので必然的に平坦地は少ない)。
平坦な方が庭も造作し易いけれど平坦=詰らない、になり易い。
と言うことで私は土地を入手した段階から如何に楽しめる庭に出来るかを考え早16年が過ぎました。
尤も斜面の隣地(奥)に建物の土地を先に入手した為にまさに止むを得ない措置でもあったのですが...(6年後隣地が入手出来ただけマシ)。
そんな場所での建築時、当初は全く見えていなかった富士山が実は良く見えることが分かった時は小躍りしたモノです。
鬱蒼としたヒノキ(最初の建物部分)を伐採したお陰で見えたのです。
その為隣地の入手は庭作りには願ってもない有り難いことでした。
タイミング良く退職前に手続きが進んで退職と略同時期に入手することが出来ました。
邪魔で味わいのない植林の一環で植えたヒノキの伐採をして落葉樹を中心に植え替えました(我が家の一角だけ樹種類が違う)。
16年経った今ではそれらの木も予想以上に伸びて来ています(;´Д`A ```。
我が家のオーディオに関するコスト以上に庭にはコストが掛りました(爆)。
他人が見れば草茫々のジャングルみたいな庭かも知れませんが私にとって見ればオーディオより大切な庭です。
何と言っても庭は生きています。春夏秋冬・四季折々の表情で楽しませてくれます(オーディオもアーティストの魅力・魂を引き出せるレベルにしたいですね~)。
その為の手入れは欠かせませんがそれも体の不具合が進行して徐々にペースダウンしています。
今は出来る範囲でなるようにしかならないと言うことでやっています。チョッとどころではない足らなさですが...。

23年前の計画段階では今と違ってネットで色々検索することなど出来る訳がなく自分の足で訪問させて頂いた諸先輩方の部屋を参考にさせて頂きつつ、最終的には住んでいたマンションのあり得ないレベルの低さを脱却すべく構想を練りました。
つまり天井は高く、傾斜させる(コンサートホールをイメージ)、かつリスポジの後方は余裕を持たせる。↓の図面(飽く迄もオーディオルームだけの部分)のリスポジ後方は間仕切りなしのスキップフロアになっているので壁はありません。
後方壁がリスポジに近いと反射が強くなって良くないことはマンションで経験済み。
これが基本のコンセプトでした。
構造的には全く一般の住宅仕様なので壁はスカスカで音漏れ盛大です(;´Д`A ```。
ただ我が家は山の中の一軒家かつ外には樹木(吸音材)も多いので洩れても何の問題ありません。
今思うと音が籠ることがないので却って良かったのですが問題は冬寒いことです(;´Д`A ```(逆に夏はかなり限定的なエアコン使用でOK)。
専用音楽室(=オーディオルーム)はパネル工法は避けましょう。
理由は太鼓と同じで振動が長引き音の切れが悪くなる。
つまり早く遮断出来ないので長い不快な振動に悩まされることになります。
木造だったら昔からある在来工法の柱構造でやるべきです。柱があることで振動が短時間で遮断される。
又天井は高くなればなるほど構造物としては弱くなるので梁を利用すべきです。
これは壁の揺れ・振動の遮断にも有効です。
床・壁・天井・柱の材はそれぞれ適度な厚みと硬さの素材であればそれ以上のモノは要らない。
これもやり過ぎは良くない(理由はある部分が突出して強くなれば弱い他の場所にその皺寄せが行く)。
だからチョッと足りない位が丁度いいのです。
後はルームチューニングで仕上げです。
こう言う展開・流れが嫌いな方がいることは良く存じています。
ルームチューニングはやらなくて良いのに越したことはないですが残念ながらそう言う構造物はありません。
嫌なら我慢して聴き続けるしかないでしょうね。
4.オーディオシステムのレベル
現状の総コストは庭の造作費(含む植え込み樹木代)より安いのだから推して知るべし(爆)。
マンション時代の悪環境下で金に飽かせて機材を購入し、あ~でもない、こ~でもないを繰り返していた暴走時代と比べて見ると一目(聴)瞭然です。
空間ありき、部屋ありきでオーディオの本質・優位性は確保出来ます。
幾ら機材を投入しても限界があることを知りました(私の出来る範囲内での結論)。
だから今はそれほど大掛かりなシステムではありませんが気持ち良く音楽に浸れています。全ては環境次第です。
欲を言えばキリがありません。
だからこれもチョッと足りない位が丁度いいのです(爆)。
5.健康面
これは現状チョッとどころではない位足りていませんのでチョッと足りない位になって欲しいと言う願望はありますがこれもないモノねだりは出来ませんので運命に任せています。
なるようにしかなりませんから...。
生かされている間は精一杯楽しんで暮らせるよう日々ポジティブに生きて行くだけです。
気持ちが負けたら最後...。
日々庭の整理をしつつ富士山を眺め音楽鑑賞出来る幸せ、これが私流の「窮々自適」です。
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