昨日ダイナの厚木店長さんが来られてAKIVAの後継機KANDIDの交換他やって頂きました(1時過ぎから3時半まで(含む試聴))。
このカートはAKIVAと同様でセットし辛いので私みたいに体の不具合が多いと中々大変です。
つまりヘッドとアームが一体になっているのに加え不安定な姿勢で小さいボディを丁寧に根気良く外してその後新しいモノを取り付けるなんて言う作業は最早私には出来ません(力が入り過ぎて失敗しそうです)。
6年4ヶ月前にLP12フルシステム(当時)を導入した際、カートの変更がこんなに面倒だとは露程も思っていなかった(汗)。
と言うのはその時もお持ち込みでセットもお任せだったので...。
その当時は今より体力に自信もあったし次があっても何とかなるだろうと高を括っていた、もっと言えば次はAKIVAではなく安モノにすると決めていたからです(この点だけは色々経緯があってAKIVA(の後継機KANDID)で更新することが出来ました)。
そう思って見ていたら何と専用の調整台をお持ちになっておられました。
つまり一旦LP12を解体して(と言ってもアームとターンテーブルを外すところまで)調整台に移します。
そしてアームからAKIVAを外し、KANDIDに交換します。
ホンとスケルトンで形状は見た目ライラそのモノです。
その後組み上げてラックに戻しプレーヤのバランス調整からアームの高さ調整をし、ゼロバランスをとって針圧を掛けます。
取り敢えず推奨通りの針圧です。
その後別のモノも一通り確認をしてから聴き始めるのですが機器別に記事を書きますので今日はKANDIDだけです。
一聴してその違いは分かりました。
AKIVAに比べると音調は屈託のない明るい音ですが陰影もしっかり描き分けてくれます。
又ソフトの聴きどころを細大漏らさず再生してくれます。
つまり美味しいところは残さず提供してくれるのです。出し惜しみは全くありません。
ソフトはLPとしては比較的新し目からモノラル盤まで掛けましたが兎に角リアルで表現力は凄まじい。
満を持して発売しただけあってこのカートは凄いの一語です、まさに怪物です。
鳴りっぷりはAKIVAとは比べようがない位良いです。
勿論ライラの方が作っているのですがその音はライラではなくリンそのモノの音に仕上げられています(厚木店長さんのお話)。
完成するまで相当のやり取りがあったのでしょうね。お互い音に関しては一歩も譲らない頑固者同士だから...。
完成までの経緯がどうであれユーザーとすればこれほど完成度の高いカートを提供してくれたのですから何も言うことはない。
私にとってこのカート、KANDIDは他に替え難いモノとなりました。
KANDID・・・聡明でいてナチュラルなサウンド、かなりの高解像度サウンドであるがそれをあまり意識させないと事前にお聞きしていましたが試聴の感想は予想を遥かに上回ります。
私の希望通りのサウンドを奏でてくれました。
厚木店長さんもこれは納得の音だと満足のご様子。
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KANDIDの発電アッセンブリー部分には、一切の平行面を持たせず、レゾナンスの発生を極小化。
非使用時のスタイラスアングルをプリロードし、適正針圧が印加されたときに最適角23 度となるポールピース・システム。
従来金属であったポールピース止めネジを樹脂製(非磁性体)に変更。
・・・LINN HPより
ボディを見る限りぜい肉を削ぎ落としたまさにスリムでかつスケルトンなカートです。
私にとっても最高の音楽表現をしてくれる良きパートナーとなりました(他を知らないだけですが...)。
ここにAKIVAは発売から10年で使命を終えたのでありました。
何れにしても
アナログであれデジタルであれ何をメインにするかは自分の好みと環境次第ですね。
我が家の入力はアナログ3系統、デジタル1系統で下流は同じ経路を辿っても出て来る音は当然ながら全部違います(が実は驚く結果が待っていました。それは又別途...)。
デジタルはCDP単体の音、CDP経由2系統(光・デジケー)→DACで音は当然違います。
我が家でのデジタルサウンドのベストはCDP(光出力)→DACです(従って我が家で使うデジタルは1系統だけです)。
SACD(ハイブリッド盤)もCDPからアナログ接続でSACD出力するよりもCD層をDAC経由DSD出力した方が余程良いです。
どうせ皆違う音しか出ないし、出せない。
そう寧ろ同じ音でないのが良いのです、飽きませんから...。
私は私の好む方法でその時々に於いてソフトの良さを引き出して楽しむだけです。
それにしてもこのAKIVA、結局6年4ヶ月経っても全然問題なかった。
今回はボロボロになるまで使い倒す積りでしたが出来ませんでした。
その意味では使い倒し作戦は見事に失敗しました。
替え時のタイミングを見極めるのも意外と難しいことなのだと言うことが良く分かった次第です。
因みにKANDIDは結果的に新型交換だけど旧製品のAKIVAがあるので針交換価格で出来たのは幸いでした(因みにKANDID は月産30個の少量生産品だそうです)。
そしてどうでも良いことですが私がダイナミックオーディオからの入手第一号と言うことでした(それがどうしたって、等の突っ込みは勘弁してネ)。
価格は昨年11月に導入したプリの半額近いとはあな恐ろしや!!(≒DAC EMOCION)
「たかがカートリッジ、されどカートリッジ、ゆえにカートリッジ」でした(汗)。
追記
聴く音量が更にアップしました。
うるささがないので上げられるのです。通常65%だったのが今は68~69%、70%越えても問題はない、寧ろSPの鳴りっぷりが良くなってまるで別物見たいです。
これで益々アナログが楽しくなりました。
お持ち込みのLPで素晴らしいのがあったので早速アマゾンでCDをポチしました。中古なのに高かったが仕方ないね~。
後お薦めのアルバムの紹介をお願いしました。後日メール下さるそうです。
こんな素晴らしいカートで聴いたらもっともっと貪欲にソフトが欲しくなりますね(尤もLPは無理なのでCDですが...)。
最後になりましたが遠いところまでお越し頂きお世話になりました。感謝ですm(_ _)m。
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