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2013年5月17日 (金)

不死鳥「電音ギアドライブ」完全復活なる。!!

遂に電音ギアドライブが牙を剥き、吠え、完全復活した。

これ程の実力、誰が予測しようか。

23年間粗大ゴミとして部屋の一角を占拠し、眠り続けるだけで何の役にも立たなかったモノが遂に目覚めたのです(責任は使えなかった私にありますが...)。

これを不死鳥と言わずして何と言おう。

このプレーヤはツインアーム仕様です。

0285

テストしたのは

1.モノカートCG-25Di

2.WE(レプリカ)用アームに装着可能にしたDL-103D(プレーヤ筐体からはXLR出しとしています・・・私のお願いで23年前加工して貰いました・・・途中から変換ケーブルで繋いでいます最初はWE9Aをメインに考えていたのですが現代のフォノイコと合わないので却下、何のこっちゃ(爆))。です。

何れも同じプリのフォノイコに繋いでいるので途中でジョイントケーブルで繋ぎ替えをします。

先ずはモノカートです、私の心配をよそに昇圧トランスなしのストレートで再生出来たのは予想外であり、望外の喜びでした。

直なのにKANDID比寧ろ音量を8絞って丁度良いレベルです。つまり60%。

だからか音のブリブリ感は流石に凄まじい。

不要であれば財布にも優しいのでこれ程良いことはない(爆)。

何であれ経由個所は少ないに越したことはない...(ケーブルは止むを得ず繋いでいるけれど)。

私は本来のモノ盤をそう多く持っていないので心配な場合はDL-103Dにお任せです。

そのDL-103Dが予想以上に凄かったのです。

当初全く期待していなかったのですがこれが実に良い仕事をしてくれました。

多少の汚れも何のその針圧が2gとKANDIDやAKIVAに比べて重いのも功を奏しているのかも...。

兎に角音はぶっとくて凄まじい押し出しなのです。モノラルが何だと言わんばかりに...。

そうは言ってもモノ盤はモノ針で聴いた方が更に良いですが...。

エナジーがまるで違うので...。

ギアドライブの演奏する音を本格的に聴いたのは実は5/15が初めてなのですがこれほどとは...。実にモ、モノ凄い(インパクトあり過ぎ)。

今回はKANDIDは別格として余り期待していなかった電音ギアドライブが大化けしたことが非常に嬉しいし(残り少ない人生の)私への最高のご褒美となりました。

今のデノン、その昔の先輩は実に良い仕事をしてくれていたのですね。

誕生は私と同年代ですから人間で言えば年金暮らしだけれどこのギアドライブはへなちょこプレーヤが束になってかかっても敵わない位トルクがありギアドライブによるスリップなしの正確無比な回転によりカートの個性を超えたスピード・重量感あるサウンドを聴かせてくれます。

まさに表現力が半端ではありません(情報量が多いと言う意味ではありません、別の意味で)。

因みにKANDIDやDAC EMOCIONが「鉈で抉るような」サウンドを再現するようになりましたがこの電音ギアドライブはカートは違っても傾向は同じで「斧で叩き割る」サウンドです。

つまり輪郭はくっきりと際立たせながら緻密さを併せ持つ。

武骨ですが気持ち良いったらありゃしないサウンドなのです。

これは電音ギアドライブが紡ぐ音なのでしょうね。

ここにアナログ3系統システムの完成です(おもちゃPLはお役ご免となりました)

それにしてもこのサウンドが得られるのは何と言っても縁の下の力持ちであるLINNのプリ AKURATE KONTROL/Kがあればこそであることを忘れてはなりません。

今までは対応出来るプリに出会えていなかったことが大きな原因でしょうか。

それだけアナログ部が素晴らしく充実していると言うことでしょう(+デジタルも良いでよ)。

今まさに我がシステムは大変貌したのであります。

因みにKANDIDを擁したLP12システムを市販車のカスタム仕様車に例えると一方の電音ギアドライブは重戦車と言ったところです。

カスタム仕様車は走りも良く小回りも利くカッコ良いタイプに対し重戦車は文字通り少々の汚れ・埃・ゴミ等そこのけそこのけお馬が通る式の土煙を巻き上げて疾走する豪快さがあります。

厚木店長さん曰く103Dで聴いた時これは103Dの音ではないね、と。

まさに私はやったね、の心境でした。

私は完成度が高いのは情報量も圧倒的に多いKANDIDを擁するLP12と思っていますが対極にある電音ギアドライブの奏でる2組のカートの音も特徴があって実に捨て難いのです。

モノ盤は所有数が少ないので勢い103Dを利用する頻度が高くなるけれどモノ盤があればモノ針で聴きたい。

今回の作業の後出た言葉は素直に「たまげた」でした(汗)。

まさに粗大ゴミが完全復活した瞬間でした。

追記

たまたまでしょうが3つのカートは全てMC型になっていました。

現在の音量レベルはKANDID:68~71、CG-25Di:60~63、DL-103D:71~73と言う感じです。ただしKANDIDのみLINTO経由で増幅しています。

従ってCG-25Di再生の場合はノイズとは無縁です。結果としてDL-103Dがこの中では一番再生状況は厳しいと言うことですが許容範囲内と言うことでやっています(汗)。

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コメント

DCアンプマニアさん、今日は。
>電音ギアドライブプレーヤー復活 おめでとうございます
何とか眠りから覚めてくれました。(汗)
最初は硬さを感じましたが日を追う毎に滑らかな感じでそれが音にも反映されているのが分かります。
>DL-103Dは今では入手できませんが、私も持ってますが良いカートリッジです
ずっしりとした低音が魅力でしょうね、DL-103も良いかと思います・・・
今はダイレクトで鳴らしていますがベストマッチする昇圧トランスがあれば又別の味わいが楽しめるでしょうね。
もし103用のトランスをお持ちで遊んでいるようでしたら来られる時にでも宜しくお願いします。m(_ _)m
何れにしても我が家の場合はWE用に加工してあるので針の終わりでジ・エンドかと思っています。
購入の時解体出来るかどうか確認していませんでしたので...。(出来るかも知れませんが)
その時は少ないアルバム数ですがモノ専用になります。
チョコさんも(予定では)近々来られるようです。 

投稿: EVA | 2013年5月19日 (日) 10時38分

EVAさん 電音ギアドライブプレーヤー復活 おめでとうございます
DL-103Dは今では入手できませんが、私も持ってますが良いカートリッジです
ずっしりとした低音が魅力でしょうね、DL-103も良いかと思います・・・
今度聴かせてください

投稿: DCアンプマニア | 2013年5月19日 (日) 09時52分

bmwk_rsさん、おはようございます。
>LP12よりもCDよりも電音に興味が沸きます。
電音に興味を持って頂き有難うございます。
23年振りにその実力の一端を垣間見た感じです。
と言うのも更に遡ること何年か分かりませんが不稼働状態が続いていたモノと思いますので我が家でも初日に比べれば3日目は回転もスムーズになったようで本質の太くて厚い音は変わりませんがLP12に似た雰囲気も併せ持つようになったと感じています。
又DL-103Dも新品未使用なので少し硬さがあったかも知れませんのでこれからもうちょっとこなれて来るのではないかと期待しています。
CDやLP12については私は年代を問わず色々聴きたいので自ら縛りを掛けたりすることはしません。
ソフトはその年代に相応しい機器で演奏してやると一番輝いてくれるようですね。
何れにしても電音で聴くことが出来るとは夢にも思わなかったので復活してくれたこと自体が一番嬉しいです。

投稿: EVA | 2013年5月18日 (土) 06時08分

素晴らしい!素晴らしい!
写真と文章から音が聞こえてくるようです。
デジタルもアナログも共存されているとのことですが、
失礼ながら、私にはLP12よりもCDよりも電音に興味が沸きます。

投稿: bmwk_rs | 2013年5月18日 (土) 03時48分

takeotさん、今日は。
>物凄いアームですね?
WEが全盛の頃はインサイドフォースキャンセラーとか針圧とかの考えがなかったのでしょうね。実におおらかです。
カートが103Dなので針圧はチャンとデジタル針圧計で測定して貰いました。
モノもステレオも実におおらかに鳴ります。
細かいことは一切抜きでも感激させられますよ。
>消化不良気味です(^^;
函館勤務がどの程度か分かれば対処も出来ますが難しいですね。
もう少し辛抱して別の角度から眺めていると色々良い案が浮かぶかも知れません。
私もこのシステムが使えるようになるまで23年掛りましたよ。
このプレーヤはカッティングマシンにも流用されたそうです。
回転精度が正確でないと役に立たないと言うことですね。
こちらはボチボチ楽しんで行きます。
そうそう、フラナガンのCD午前中に届きましたので早速聴いてみましたが良かったです。エルヴィンのドラム最高です。
お楽しみに!!

投稿: EVA | 2013年5月17日 (金) 14時35分

EVAさんこんにちは!
物凄いアームですね?見ているだけ良い音がしそうですね!
いろいろ出来てうらやましい限りです!こちらには、CDを聞けるセットしか持ってきておりませんので、消化不良気味です(^^;

投稿: takeot | 2013年5月17日 (金) 13時22分

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