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2014年1月31日 (金)

良い音ってな~んだ

良い音って一体何でしょう。

人の数だけその答えがあるのかも知れませんね。

それはそれとして与えられた環境下でより良く音楽鑑賞する為ルームチューニングが有効な手段であることは言うまでもありません。

方法は沢山あります。

そんな中私が不思議に思うことは

デジタルイコライザーと言う類の機械で音場調整する方が意外に多いと言うことです。

あれってSPから放出された音をマイクで拾ったモノをイコライズするのですよね。

と言うことは部屋の特性を測定している訳です。

それをフラットなり自分の好きな特性にイコライズするだけでそんなに上手く補正が出来るのでしょうか(ネットで見る限り上手く行っているケースは皆無のように思われますが...)。

つまり部屋の特性をどうアジャストするのかですよね。

幾ら測定データを弄っても最終的に部屋に放出された状態をどう勘案するのかと言うマジックみたいなことが出来るのかと言うことです。

そんな難しいパズルを紐解くようなことを延々とやるにはとても高価なおもちゃのような気がします(やるやらないは人それぞれ好き好きですから一向に構いませんが...)。・・・大体メーカーの人がそれを駆使してホントに素晴らしい環境に仕上げて聴いているのでしょうか。

そう言う話は雑誌等でも一向に伝わって来ませんが(今は全く購読していませんが以前も聞いたことがありません)どうなのでしょうか。

データに捉われ易い人は特に安易にデータに頼らない方が良いと思います、つまり気になってしまうからです(先ずそう言うことをしようと言うケース以前に何も手当(ルームチューニング等)をしていない以上データが良いことは先ずないでしょう)。

幾ら凸凹を調整してもそもそもの測定機の出した値がどのような根拠で出力されているのかを理解していないとそれは徒労に終わります。

f特なども瞬間瞬間のデータではなくある一定の時間の平均値が出力されていますので幾らフラットだからと言っても必ずしも音が良いとは限らないと言うことです(データが良くなくても音の良い部屋は実在します、勿論逆もあり(データ通りにはならないと言うことです)。

つまり実態を反映していないからフ~ンそうなんだと言う程度にしておかないと大火傷します(再度申し上げます、飽く迄もやるやらないは本人の自由ですが)。

過日、コミュで「越えられない壁」と題する記事をk○○○さんと言う人が書いておられましたがそれは至極尤もなことです。

一番大事な余裕ある空間(キャパ)と構造があって充実した電源システムがあればそこそこのシステムでもルームチューニングすれば普通は楽しめるレベルにはなると思います。

ただ世間一般の取り組み姿勢は大体が真逆の発想・感覚のように見受けられます。

つまり部屋のことなどお構いなしにシステムばかりに気を取られ資金を注ぎ込んでその後ルームチューニングでもすれば未だ救われる余地がありますがそれもしないケースが大多数と思われます。

↑の方は狭い空間でルームチューニングは最高レベルまでやった自負をお持ちの方ですがシステムと空間容量には敵わないと言った趣旨の記事でした。

言い換えるとルームチューニングをやったから違いが分かった訳で何もしないでただ漠然と相互訪問のオフ会などやっても何が原因でこんなに違うのか恐らく何も分からないでしょうから、やった意味は多いにあった訳です。

相互訪問のメリットは自分家にない良さを感じ取ることですからそれがコンプレックスに繋がり落ち込むようなことになるのであれば相互訪問などやらない方がマシです。

そして訪問先で感じられた良いところも必ずしも真似の出来ない(取り入れられない)ことも多いと思われます。

一番良いのは相互の良さを認め合って後は自分の環境下で出来る範囲でボチボチやることではないでしょうか。

我慢出来ない方は閉じ籠りで我が道を行くのが良いと思います(私はもう老齢に差し掛っていてそんな気力・体力もないので出掛けないだけです。若い時は良く出掛けて聴かせて頂きましたから結果(効果)は別にしてそれが肥やしになって今に繋がっているのだと思っています)。

自己採点ですが我が家がまぁまぁの楽しい音を醸し出している原因は「残響時間特性」だと思っています(建物の形は結構効果あるかも知れませんが構造はチープなので理想からは甚だ遠く離れた位置にありますが...(汗))。

村田さんが常に例示されている最適残響時間特性のカーブとは大いに隔たり(残響時間が短い)がありますが曲線の形の近似が功を奏しているのではないかと思っています。

残響時間が短くても各帯域の残響時間の曲線の傾向が最適曲線に近似していることが再生音楽が楽しく鳴っていることに繋がっているのではないかと思っている次第です。

これはデジイコ等でイコライズすることは出来ないでしょう(やったことがないしやったと言う人を見掛けたこともありませんので)。

パネル等の使用によって聴感上楽しくなったので念の為村田さんに測定して頂いたらそうなっていたと言う、まさに「終わり良ければ...」何とかで最終段階の音響・音場調整はアナログでやるしかありません。

極論すれば部屋中のことはさておいて聴くポジションのエリアだけ考えれば良い訳なのでLVパネルや定在波吸収パネルで対応すれば楽しめる環境に近付くのではないでしょうか。

尤も我が家にはLVパネルは導入済みですが定在波吸収パネルまでは手が回っていません。

が欲をかいていませんし資金もないしその上聴感上現状特段問題を感じていないので他にやりたいことが未だ残っていますからそれらをボチボチやりながら生きている内に導入が出来れば良いかな~とのんびり構えています(爆)。

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