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2014年2月16日 (日)

オーディオルームの基本構成要件

我が家も来月、3/3を持ちまして24年目に突入します。

この記事は23年間の汗と涙の検証結果です(泣く)。

以下の記述は試行錯誤の反省に立って書いたモノなので我が家の構造そのモノではありません。

現状ベストなモノは未だ解明されていません。

従ってベターなモノとご理解下さい。

1.床

床材(壁・天井材とも共通した考え)は根太・大曳きよりも太く硬く強固にするべからず。

理由・・・振動を逃がす為、逃げないと結局部屋に居座り結果不快原因の元となる。

根太等の間隔は床のフロント側半分を1/2半間、リア側半分は半間間隔とすれば床材は普通の厚みで充分。

2.壁

理由・・・同上

更に斜め壁・二重壁は内壁と外壁の間隔が人が歩ける位(半間・・・リア側)あればなお有効。この場合柱(・・・半間間隔、1/2半間間隔の間柱)に注力する・・・結果的に巨大空気層が出来るのでレゾネータの役目をする(自然減衰)。

特に天井高が高くなればなるほど揺れに対する強度不足が懸念されるので太くてしっかりした柱にすべし。

そして揺れ対策として梁を使用する場合は最低前後に1本ずつ計2本使用する。

これは多い方がなお揺れ対策に有効です。

3.天井

傾斜天井とすべし。

天井材も上記に準じた考え方とすべし。

間違っても布など張るべからず。

理由・・・吸音過多となる。

これは我が家が当時良かれと思って穴開きボードを採用したのですが村田さんが初めて来られた時、見るなりこりゃ駄目だと言われた天井材です(;´д`)トホホ…。

又オーディオ友のotoさん宅でも実験でフロント部分の梁に布を垂らしただけで高域が吸われて美味しい部分が無くなったと。

チョッとしたことでも影響がある訳なので全面に布を張るなど論外です。

これを採用している会社があるようで恐らくは大音量対策としてやっているのだと思いますが密閉された素の状態を活用する方向ではなく最初から消去すると言う極めて安直な(逃げの)工夫のない消極的な方法ですね(恐らく吸音のことは承知している筈なので本来は最初から正攻法で問題解決すべし)。

昔のレコードメーカーのモニタールームのやり方が未だに大手を振って歩く姿そのものが発想として古いと思います。

オーディオルームはモニタールームと目的が全然違います。

一般的にオーディオルームと言うのは検証(粗探し)ではなく音楽を楽しむ為に作る訳で大音量下何もしかめっ面をして粗探しをする為の部屋ではありません(中にはデッドにしてシステムそのモノの音を楽しんでいる人もおられることは事実ですが、これ自体は良し悪しの問題ではなく目的(聴き方)が違うと言うことでご判断下さい)。

4.フロントとリアの考え方

基本は「フロント、ライブ、リア、デッド」でしょうが我が家もそうですが全面板張りでも特性を測ればライブではなくデッドです。

木造の場合、普通仕様であれば全面板張りを基本としてもライブ過ぎることはありません。

よりフロントライブ、リアデッドにするにはそれに該当するエリアに使用する壁材を変える等で対処出来ます。

端的にはフロント壁にはより硬い材を使うことで多少はライブ化が図れるでしょう。

そして重要なことはリスポジよりフロント側には吸音素材は使わない。

これも我が家では窓のカーテンがあったりかつては床にカーペットがあったりしましたが、窓は兎も角、カーペットは取り外した途端に音に生気が戻りました。

で、一番良くないのが天井の布と同様にフロントにカーテンを使うことです。

これは何の為に使うのか全く意味が分かりません(リヴィング・オーディオ等の場合は止むを得ない事情があるやも知れませんが専用ルームではね~)。

何故反射をさせないようにするのか、です。SPの大元で低域~高域まで全ての帯域に亘って吸音してしまえばまさに死んだ音になります。

生気のない音が好きでやっているのであれば何も問題はありませんがそうでなければ即刻取り外すべし(この事例は未だに結構見掛けます)。

このままの状態で他を幾らやっても生気ある音は生まれません・・・宝の持ち腐れ。

5.排除すべきモノ

小さい部屋に2種のSPは論外ですが大きな部屋でも大型のSPであれば複数台同居は干渉し合うこと間違いありません。

すべからく単純志向が一番良い結果を生みます。

分かった上で好きでやっているのであれば他人がとやかく言うことではありませんが...。

6.電源事情

これは都会等市街地では中々満足出来る環境を得ることは難しいと思いますが安易に同居するタイプのトランス等の使用はしない、に越したことはありません。

この種トランスの能力が電力会社の柱状トランスより能力が高い訳がないからです。

しかも柱状トランスは多少の唸りがあっても全く気になりませんが同居タイプのトランスの唸りは一度気になったら最悪その状態が尾を引きます。

そして何より厄介なのがそのトランスの固有のキャラが必ずあるのでドンドン音が素の状態から離れ遠のくばかりです。

ですから出来ればメインブレーカーから専用にするのが一番良いのですがやっても近所に工場等があって昼と夜では音への影響が顕著な場合等は止むを得ないけれど飽く迄も緊急避難措置としての最小限の使用に止めたいですね。

こればかりはオーナーの環境下での必要悪での使用止むなしと言ったところでしょうか。

こんなところを抑えて建てられればベターな環境が構築されるのではないでしょうか。

後は聴きながらじっくりゆっくり欠点を見付け改善することですが、やはり最低限、ルームチューニングは必要です。

何もしないで合格点は自己満足程度の緩くて低い基準であれば容易に得られるでしょうがそうでなければ少しづつでもやるべきです。

モノが入ってからがホントの勝負です(空の部屋の状態が幾ら良くても駄目(パソコンによる事前のシミュレーションなどは殆んど意味がない)・・モノが入ったらドンドン変わりますから...)。

結論として我が家はこう言う改善が今後資金的にも出来ない部分が多々あり生涯完成することなく未完状態でお迎えが来そうです(爆)。

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