音楽の聴き方
先日のコミュでのレスのやり取りの中で見掛けました。
我々オーディオマニアと言う人種が大いに反省しなければならない一面を鋭く喝破されている言葉だと思い痛く共感しましたので書かれたご本人に連絡して私のブログに掲載することの了解を頂きましたので改めて紹介させて頂きます。
その言葉と言うのは
指揮者の小沢征爾さんの言葉に、
「指揮者は一生懸命音を混ぜようとしているのに、なぜオーディオマニアはそれを分解して聴こうとするのか」と言う言葉があるそうです。
皆が皆そうだとは思いたくありませんが世界的な指揮者の方からこんな指摘を受けること自体極めて情けないことですね。
これは我々オーディオマニアが如何に音楽を聴かないでシステムの音を聴いているかを鋭く見抜かれた言葉で大いに反省しなければいけないことです(ちゃんと音楽を聴けよってね(こんな言い方はされないでしょうが(爆))。
この事例が表に出て来て良く目に付くのがオーディオマニア同士の相互訪問とやらの記事で相手の音をあ~でもない、こ~でもないと極めて分析的に表現しているケースです。
こう言う人たちは貴重な時間を割いてまでこう言う交流の場を持ちながらホンと何を聴きに行っているのかネ。
後日このことを記事に書く為に行っているのであればまさに本末転倒・言語道断です。
記事を書く為に貴重な時間を費やして訪問するのではなく(評論家ではないのだから)自分にない調整法等々を駆使されて音楽鑑賞のレベルを高めている様子を実際に見聞きして自らにフィードバックする為ではないの。
再生音楽の場合、SPから放たれた音が空間で直接音・間接音が入り混じり、塩梅良くブレンドされた音(生演奏でも同じこと)が音楽と言う芸術へと変態・昇華するさまを楽しむことだと思っています。
いかに混濁させずに,ハーモニーとして混ぜるか?
という作業が,部屋の音響を整える作業だと・・・ご本人の弁
それをわざわざご丁寧に分解してあ~だ、こ~だと自分の分析力に酔いしれ(自己陶酔型??)て書いている(実に器が小さいね~))。
こう言うことを相手が望むとでも思っているのでしょうか、そうではなくまさに自分の小賢しい表現力を誇示しているだけでしょう。
又上手く行かなかったら言い訳ばかりしているし、行く方も迎える方もそれじゃ全然楽しくない。
だから私は訪問して頂く方(現実的には殆んどないけれど)は音楽そのモノを聴きたい人に限っています。
経験・考え方・狙い(方向性)が全然違う人に聴いて頂いてもお互いオーディオ的には得るモノは何もないし、疲れるだけで時間の無駄でさえある。
因みにダイナの厚木店長さんからは「今のシステムで音楽を目一杯奏でてその中から演奏者の魂を引き出せるように自らの感性をもっともっと磨いて下さい」機器を代えるのはそれからですよ、といつも言われています。
オーディオ店の中にも単に機器を売るだけではなくユーザー自身の音楽を聴く姿勢・感性のレベルアップをいつも優しく気に掛けておられる方がいることを忘れてはいけません。
今回の小沢さんの言葉は「座右の銘」として肝に銘じたいと思いました。
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