シンメトリーとアシンメトリー
音の成り立ちと表題のことは切っても切れませんね。
我が家も構造はシンメトリーですが中身はパネルの設置位置からして左右でずらしていますし、その他にも大小の置物等があって左右は完璧なまでにアシンメトリーです。
音作りの過程で分かったことは整理整頓して何もない部屋は至って面白くありませんでした(我が家での話ですよ)。
バランスに関しては自然を見よ!!でしょうか。
自然界に一番多いバランス、アシンメトリーの構図こそ黄金比と言えるのではないでしょうか(クローズの空間に応用することは極めて難しいですね)。
第二の趣味である庭作りにも共通のことが言えます、と言うよりも庭作りから多くのヒントを得ました。
レイアウトに工夫が必要ですが私は結果が出来るだけ自然に融け込むようなコンセプトでやって来ました(イメージとしては雑木林・里山が織りなす(自然の)造形美)。
所謂作られた庭園は美しいかも知れませんが人工的過ぎて私の好みではありません。
人の手が入っても出来るだけ目立たないことを第一義として飽く迄も自然の中の一部として楽しめるように...。
オーディオルームと庭では空間の在り様(クローズとオープン)こそ違いますが聴こえ方・見え方⇒訴求感を念頭に置いて最初から同じ目線で矯めつ眇めつ眺めてはバランスを気にしつつ今までやって来ました。
所謂一方通行的な眺め方ではなく全方位とでも言いましょうか。
オーディオルームで言えばリスポジだけでなくその上の階、更には2階からの聴こえ方、又左右ずれた位置での聴こえ方等々段々畑からの俯瞰を常に意識しながらやって来ました。
一方庭も同じ感覚で1、2階の窓からだけでなく庭の至るところから見た我が家の見え方、又一番下の道路から見た庭の見え方等々を常に意識しながら庭木の配置や間引き・手入れを行って来ました。
空気の流れかた・音の流れ方も同じように考えて来ました。
空気は淀むと草木は駄目になります。
音も同じことが言えます。実に共通部分が多いですね。
我が家のリアはスキップフロア構造なので略全面開放になっています。
一方通行で流れっ放しも音の躍動感は削がれると思いパネルや簾・カーテン・スカラホール等で反射・吸音をさせて塩梅が良いようにしています(大半は2階や外へ抜けて完全な自然吸音=消音(レゾネータ)させます)。
スキップフロアなので耳の高さ位までは壁状(誂えLP・CD棚)になっていますのでやはりここに近付くと音は籠っているのが分かります。
だからリスポジはその弊害を避ける為に前に出しています。
後は前述の通りです。
これだけやっても未だゝなのでオーディオだけではなく趣味性のモノはホンとやればやるだけ目指すモノは手に届きそうなのに届かない、恐らく永遠に届かないでしょう。
これが趣味の趣味たる所以なのだと思っています。
凸凹・遠近感等々こう言ったことは絵画にも通じることですね。完全にマスターすることは無理かと思います...。
我が家の場合も無からスタートしてモノが増えたり又整理して減ったりの繰り返しで今に至っています。
いみじくも先日我が家には何度か来られた方がメールで我が家の音を以下のように評して下さいました。
~アシンメトリーで且つ一見雑然と置かれた小物大物類が絶妙な空気の振動と音の消え際を作っているような気がします。
全く同じ機器を揃えても、普通に整理整頓された部屋では絶対にあの音にはなりません。~
と言う感想を持たれているようです。
言い換えれば整理整頓が出来ていないおもちゃ箱をひっくり返したような部屋とも言えますが(汗)。
私流に言えばこれこそがオンリーワンな訳で独自の世界(他人が真似をしようとしても真似の出来ない環境)を作って楽しむことが出来たらそれが一番楽しいことですね。
趣味の世界なので他人のお宅を訪問・拝見して良いところを参考にするとかは幾らやっても良いと思いますが高額機種のお披露目(自慢)大会ではないのでそちらはどうでも良いのです。
要は如何に環境を含めてトータルでの使いこなしが出来るか(バランスが取れるか)に掛っているのですから。
私は出来るだけコストを掛けずに使いこなしが出来るかどうかがこの趣味の醍醐味と思っている次第です。
まさに死ぬまでそこに向っての精進・精進の日々です...。
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