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2014年3月11日 (火)

狙い撃ち!!驚愕のバズケロサウンド~バズケロさん宅訪問記(現実編)

バズケロサウンド(スコール)を思いっ切り全身びしょ濡れになるまで浴びて来ました(汗)。

速度制限のないアウトバーンを加速出来るだけ加速させてぶっ飛ばす。でもそれだけの使いこなしの技術があるので何の不安もなくお任せして楽しめました、そんな感じです。

終わって見れば爽快感で一杯です(爆)。

それでは最初から

一昨日村田さんにピックアップして頂いてバズケロさん宅(散歩道オーディオの館)へ...。

今回初めて2/11開通した東駿河湾環状道路を利用しました。大変スムーズです。

最初の目的地は焼津です。

当日の行程は我が家を先ず8:30スタートして焼津に到着しました。

11:00の予定だったので日本坂のパーキングエリアで時間調整も兼ねてラーメンを食べました。

焼津のTさん方に到着したのはそれでも30分程早く着いたので家の前で待機して11:00前に電話を入れたら既にご本人様は帰宅されていました。

ここで1時間チョッとお邪魔させて頂きました。

部屋は良く出来た感じです。

音量的には控え目な感じで聴かれていました。

サウンドは上品で美しい響きで結構でした。

色々と工夫されている様子が伺われました。

ここでは貴重な実験をして頂き以前から我が家でも導入を検討していたモノの実態が確認出来たのは幸いでした。

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その後は本丸のバズケロさん宅です。

既にスタート時点でバズケロさん宅到着予定(12:00頃)を過ぎています(汗)。

ルームチューニングでは時間のずれは付きモノです。

次の目的地(私の本当の目的)目指してリ・スタートです。

バズケロさん宅(旧東海道五十三次の真ん中の宿)へは東名高速を利用して結局1:00過ぎに到着しました。

バズケロさんには初めてお会いするのですが何だか昔から良く存じ上げているような感じで温かく迎えて頂きました。

で、彼も昼食を取らずに待っていてくれたのですm(_ _)m。

先ず2階の寛ぎのスペースでコーヒーとサンドイッチを頂きながら四方山話に花が咲きました。

太い柱に太い梁、そして板壁は節だらけを敢えて使用されています。

音の反射の強度が違うのでこれが得も言われぬ雰囲気を作っているのでしょう。

明るくて風通しの良い部屋です(今は未だ寒いので窓は閉まっています(汗))。

その間ハーベスからは音楽が流れています。

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1:30過ぎにメインのJBL部屋=(通称)拷問部屋へ移りました。

ここから本日のメインです。

入室後感じた空気感は至って極普通の感じです(異様な静けさを感じた場合は吸音過多の部屋なのです)。

整然と配置された機器類の中央に「和心」があります(1月中旬にコミュで記事がアップされていますが、ホンと周辺機器と良く馴染んでいます)。

 

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念の為分電盤の位置を見て懐かしいN2電源ケーブルの引き回し等々を眺めてからリスポジ方面へ...。

私はオマケですから中央は村田さんと思っていたのですが村田さんから先ずリスポジへと促されましたので私が真ん中で聴かせて頂きました(汗)。

私自身厳密に聴くのでなければ別に中央でなくても充分その部屋・音の素性は分かります。

でもこの中央で聴くバズケロサウンドはまさに驚愕・圧巻でした。

先ず気が付いたのは石井式の模倣でないバズケロさんのアイデアと工夫が織りなしているサウンドに包まれノックアウトです。

石井式の欠点で対面の壁の反射と吸音が互い違いになっているのは音楽の反射のバランスが崩れると言う指摘は随分前に私自身この方式を知った時記事に書いています。

反射・吸音率だけをパソコンでシミュレーションして部屋を構築しても音楽鑑賞に適した環境は作れません(割合だけでハーモニーは醸し出せませんから)。

つまりこれは音は分かっても音楽が分からない人の設計なのです。

これだと音楽の躍動感・精気が失われ、楽しくありません。

バズケロさんはこれを見抜き見事に修正していました。

つまりシンメトリーに反射・吸音を合わせて作られていたのです。

こうでないと音楽は生きて来ません。太くて艶と張りのある見事な音です。

更にバズケロ式レゾネータの採用です。これがこの部屋の最大特徴だと思いますが見事にバズケロサウンドの根幹をなしています。

100dbの音量が全く五月蠅くなく快適に耳に入り込むのです。

これが爆音=適音、つまり彼曰く羊水に抱かれた胎児のように心地良い安らぎを生んでいるのです。

しかも細かい音まできちんと聴き分けられます。

詳しく説明をして頂きましたので私は理解出来ましたがここでは触れません。

村田さんも感心されていました。

そして圧巻は軽くて弾む低音です。

怒涛のように押し寄せる低音なのですが軽くて変な圧迫感は微塵もありません。

JBLとマッキンのアメリカンサウンドの王道の組み合わせが更にリファインされているのですからまさに鬼に金棒です。

その証拠に普通こう言うオフ会に参加しても滞在時間は精々2時間前後ですが何と気が付いたら外は真っ暗。

時計は7:30を回っていました。

村田さん曰く今まで聴いた中でピカイチだと。

ルームチューンで回った経験で修正なしでOKの部屋は初めて、だとも。

この部屋は完成しているので「何も足さず何も引かず」で良いのです。

まさに凄味です(爆)。

私自身もかつてこんな低音聴いたことがありません。

まさに、涙チョチョ切れモノです。気持ち良く音楽が楽しめたので時間の経過を3人とも忘れていました。

私の持ち込んだCD6枚+彼の好きなエラアンドルイのモノラル盤を聴きました。まさにジャンル問わず何を聴いても楽しい。

アーティスト タイトル 楽器等 録、再年
charlie haden gitane b、g 79,91
charlie rouse yeah! 60,99
lindsey stirling lindsey stirling vi 12
sarah mclachlan surfacing vo 97
tiffany the nearness of you vo 06
zoot sims zoot at ease ss,ts 73,99

そして後は彼のソフトを何曲聴いたかは数知れず、私も何枚かはカメラに収めたり記憶に止めたりと大忙しです(汗)。

SPはネットを外しているのでウーファの動きをじっと見詰めていましたがこんなに爆音=適音なのに殆んど動いていない。

恐らくコーン紙が軽いのでレスポンスが良く見えない位早く小刻みに振輻しているのでしょう。

これがこの低音のキモでしょう。

そう言えばバズケロさん宅のシステムはピンキリで言えば必ずしもピン揃いではありません(失礼)。

やや高めの機種でのラインナップと言うところですね。

これで部屋=環境が完成しているとシステムに余りお金を掛けなくても充分良い音が得られる言うことが立証されました。

簡単に合格点を与えない村田さんにして今まで聴いた中でピカイチと言わせたサウンドの質、ホンとただモノではありません。

部屋の構造は細かく記載することは避けますが7年以上前の建築で床と壁の縁切り工事もされている。

床は土間床ですが下地に物凄い工夫がされています。

単に硬い床ではありません。

壁も反射・吸音面を上手く取り入れて最終的に天井裏へ全て誘引しています。=これが所謂レゾネータ(自然消音)です。

壁も内と外がダイレクトに動きあって振動を相殺出来るように工夫されています。

SPの両サイドにユニットを組み込んで鳴らすと音は出ませんね、まさにこれと同じ考え方です。

壁はカエデ材の硬い合板を使っておられます。

中身の構造はひ・み・つです。

兎に角ホンと考え抜かれた構造です。

これで間口5.4m奥行き3.7m(概略)=12畳程度の空間ですが間口が広いので見た目以上に空間は広く感じます。

天井は傾斜(2.8~4.5m)ですが最高部は平行です。

天井の貼り方にも強度上の工夫がされています。

そしてレゾネータ構造が功を奏しているので低音の響きは威圧的でなく変な圧迫感は微塵もありません。

奥行きは狭いので平行壁ですが悪さは皆無です。

直接音と間接音の織りなす塩梅(時間差による逆相感も上手く利用されている)が絶妙なのでしょう(シンメトリ-構造)。

私自身は伊豆に来てからはそれ程多くの方を訪問したことはありませんが最高の音楽環境だと思いました。

場数を踏んでおられる村田さんがピカイチと言われても納得なので驚きはしませんでした。

良い経験をさせて頂きました。

私自身もお金を掛けないで未だやれることはないかと改めて考えさせられるインパクトを受けました。

「拷問部屋」と言うことですが妄想編でも書きましたがレゾネータ効果(残響時間は短め)等々もあるので爆音には違いないけれど押し潰されるような圧迫・膨満感は微塵もありません。

音は浸透力があり爽やかな心地良ささえ感じます。

電源効果で音そのモノのダイナミズムと繊細さを如何なく発揮し、その上「和心」の効果でさりげなく音場を整理し極めて聴き易い環境になっているのでしょう(和心については爆音の場合和心そのものが振動を起こすことがあるので更なる工夫を検討中と)。

通常(防音完備部屋での)爆音は威圧・抑圧的で長時間の鑑賞だと⇒難聴と言うコースを辿る危険性がありますがバズケロさん宅は音楽再生上必要な適音(=爆音)と言って良く全く五月蠅くありません。

最後に辞去する時、外に出て車に乗り込んで村田さんと話をしても普通に話しが出来ました。

耳に違和感など全くありません。

床の強度で低域の効果がややもするとタイト過ぎるとかそれによる影響で壁が揺れ不要・不快な振動(ノイズ)を発生させることもなくホンと良く考えられた気持ちの良い空間・環境だと思いました。

将来、散歩の途中の立ち寄り場として皆さんに利用して頂くことを考えられているようですがこんな良い環境では皆さんついつい長居してしまうのではないでしょうか(爆)。

又、2階の全くコンセプトの違った空間での音楽鑑賞も最高でした。

最初は拷問部屋で耐え切れなくなったら疎開しようかと思っていたのです何のことはない6時間以上居座って聴いて楽しんでいました。

拷問部屋こそが実は癒しの部屋だったのです(爆)。

中央のリスポジは村田さんと交代交代で楽しみました。

これは壁からの反射音と前からの直接音とのバランスを考えるとリスポジ以外では聴こえ方が違う(時間差による逆相感のなせる業)のです。

2系統の異なるシステム・空間で思い通りの楽しみ方を実践されているのはバズケロさんならではのセンスとアイデア・(経験に裏打ちされた)構想力?が功を奏しているのではと思います。

まさにクリエイターのなせる業です。

これからオーディオルームを建築予定の方はキャパの大小に拘わらずレゾネータ構造を採用することが音場・音響の肝になると思います。

バズケロさん宅は当初の予想通り残響時間は短めです。でもこれが極めて気持ちの良い環境を齎しているのです。

その意味でバズケロさん宅はオーディオルームの在り方に一石を投じるモノと思います。

つまりバズケロさん宅はリファレンス足り得る環境と言えます。

五月蠅くなく心地良い爆音なら大歓迎です(残響時間が短く壁振動も少ないので不快にならない)。

こう言う効果を狙って横長設置の超ニアフィールドリスニングとされたのでしょうから構想時点から結果を見越したオーディオルーム作りと言うことでしょう(これが部屋の音はプロポーションが決める、と言うことですね(爆))。・・・これがタイトルの狙い撃ち!!の意味です(爆)。

これぞまさにオンリーワンです。

環境については完成なのですが未だゝ伸び代があるのをバズケロさん自身分かっておられるので今後どこまでレベルアップなるかは予測出来ません(汗)。

私からは今のSPの低音は精々40hzまでしか出ていませんから村田さんのSWを加えてそれ以下の底なし沼を味わって下さい、と耳元で囁いておきました(爆)。

それにしても中々ここまで思い切って徹底された部屋作りは出来ないと思います。

その意味でも今回村田さんからお声を掛けて頂き訪問させて頂いたことは私自身にも貴重な経験となりました。

バズケロさんには温かく迎えて頂きかつ長時間楽しませて頂き感謝・感謝です。

近くであれば毎日でも行って音楽を聴きたい、そう言う素晴らしい環境でした。

方式こそ違え同じレゾネータ仲間の一人として今後とも宜しくお願いします(おっと忘れていたN2電源、又和心仲間としても...(爆))。

最後にお誘い頂いた村田さんには13時間半モノお付き合いを頂き厚くお礼申し上げますm(_ _)m(帰宅は10時頃になりました)。

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