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2014年3月13日 (木)

モノラルとステレオの違い

やったことのある方には今更の話ですが昨年5月にモノラル再生をやり始めた新米の私にとってそれまでステレオ再生で出し得なかった表現力と言うモノを改めて実感し、又何故モノラルからステレオへ時代とともに変遷して行ったかを漸く体感出来ました。

私が音楽に馴染み始めた’60の後半はまさにステレオへの移行時期真っ最中だったかも知れませんが未だモノラル音源は沢山あったと思います(今振り返っての判断です)。

ただステレオコンポーネント(モジュラー型からの移行期で当時そう言われ始めていた)と言うことからして目の前の商品群は略全てステレオ再生が前提だったように記憶しています。

何も知らないモノがそう言う黎明期であったにしてもわざわざ昔へ遡ることは普通しませんね。

今でも一般論としては目新しいモノに飛び付く風潮は時代が変わってもこの流れは変わりません(汗)。

と言うことで自然にステレオ再生だけに目が向いてしまったのです。

その後’80代初めにはソノボックスの長崎さんと知り合って当時ピカイチのSX-8と言うカートリッジに出会いました。

私に音楽の素養があってもう少し幅広く楽しむと言う器量があったなら今では不可能となってしまったので返す返すも残念で仕方がないのが長崎さんが当時未だモノラルカートリッジを作っておられたと言う事実です。

ある時期は略毎月東京の自宅から長崎さんの自宅のある鎌倉へ通っていたり、夏には一泊させて頂き近所の由比ヶ浜の海上花火をご夫婦と一緒に楽しんだこともあります。

今思うと何故その時、一度で良いからモノラルってどうなのでしょうか、とか言う程度の話が出来なかったのか、ホンと悔やまれます。

価格はそれ程のモノではなかったしね~。

まぁ、全てが今更のことではありますが...。

前置きが長くなりました。

私がこの趣味に嵌って既に約半世紀になろうとしている今漸くモノラルの世界を知り、その音の魅力を知りました。

未だ1年足らずの経験の若輩ですが備忘録として書き残しておきたいと思います。

モノラル再生音

1.表現がストレートであること。

この中にはステレオ再生ではなし得ないゴリゴリ感とかガツンと来ると言った表現の音が含まれます。

2.音が中央に集中しているので厚くてドスンと言った感じで心地良い、が音の下限は突き抜けない(これが斧で叩き割った感じです)。

ステレオ再生音

1.一にも二にもグルーヴ感があること、ですね。

波のように押し寄せるうねり感、勿論広がり(縦・横)感は堪らない魅力です。

2.分解能は素晴らしく、ホンと細かい音まで手に取るように楽しめます。

そして音の突き抜け感はモノラルでは味わえないモノがあります(日本等で切り裂くイメージです)。

これは音源によってはそれぞれの楽しみ方があるので一概にどちらが良いと言うことではありません。

経験が未だゝなのでこの程度の違いしか今は思い付きませんが実際これだけの差があると結構楽しめます。

何でもモノラルが良いとかステレオが良いとか言う偏った聴き方でなく今では入手困難なモノラル音源をそれこそ愛でて楽しみたいと思っています。

で、これが一番大事だと思っているのは盤を掛けるプレーヤのことです。

と言っても私は現状2種類(おまけはあるけれど(爆))しか持っていないので数少ないサンプル下での判断ですがこのような再生音の差を有効に活用する為にはプレーヤの複数使用が尤も楽しめると思いました。

理由はモーターの差で相当変わるからです。

即ちモノラルの音の傾向から判断するとモーターのトルクは大きくて駆動力が強い方が楽しめます。

一方ステレオ再生は精密なプレーヤの回転精度がモノを言っているのではないかと思う次第です(これは飽く迄も我が家での判断です)。

結果的に我が家ではモノラルは電音ギアドライブプレーヤと言うトルクが1/2馬力と言われる強力なモーター駆動が功を奏していると思われ、そのモノラル特有の味わいが楽しめます。

ステレオ再生はLP12と言う電音ギアドライブとは対極にある考え方と構造のプレーヤですがカートリッジ他の能力でこれ又ステレオ再生の魅力を存分に発揮してくれていると思っています。

昨年5月までは思いもしなかったこの再生方法の確立が漸く音楽を心から楽しめるところまでモチベーションを引き上げてくれたと思っています。

加えてCD再生も素晴らしいDACを入手出来たことで三者三様の味わいを楽しめています。

どの音源・再生方法も相応のレベルでなければ楽しめませんからその意味では漸く同じステージ・スタートラインに立つことが出来たと思っています。

ここまで来るのに実に長い時間が掛りました(爆)。・・・未だ終わりではありませんが...。

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