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2015年8月25日 (火)

STANLEY CLARKEのアルバム

今日紹介するのはSTANLEY CLARKEです。アルバムはUP(’14)です。

M4はラテン・フュージョンの名曲「ブラジリアン・ラヴ・アフェア」。

言うまでもない唯一無二のタッグであったクラーク=デュークの相方ジョージ・デュークへのトリビュート。

また往年のファンにとって極めつけと言えるのはM11の「スクール・デイズ」。

ここには、なんと75年のオリジナル・メンバーであるドラマーのジェリー・ブラウンも登場!

懐かしのメロディを聴けば、気分はあの時代にタイム・トリップ!

ハード・ドライビングなM3や、夢心地でメロウなM6あたりを聴けば、70~80年代のフュージョン全盛の世界、愛娘にささげたというストレート・アヘッドなジャズ・ナンバーM7を聴けば、近年アコースティック・ベースをフィーチャーして来た諸作品を彷彿と。

また、ストリングスをフィーチャーし、プログレ的なものとミニマル的なアプローチが交錯する壮大なM2は、リターン・トゥ・フォーエヴァーのコアと、現代的な軽やかさが合いまったようなナンバー。

ここには、映画やテレビの楽曲制作でも才能を発揮するアーティストの今をみることが出来ます。

また、聴き逃せないのが、ベースの多重録音を試みたM5、8、10。

アコースティックを駆使したミンガスへのオマージュ(M6)、ジャズ・レジェンドとの共演を通して経験した音楽を発展させたというM7は、アレンビックのテナー・ベースを取り入れるなど、一ベーシストとして、楽器の可能性を追究。

そして究極のラストが、奥様に捧げたというチック・コリアとのデュオ録音。

チックの繊細な響きにアコースティック・ベースのアルコが重なり、映画のエンドロールを見るような演奏で、作品はロマンティックに幕を下ろします。

偉大なる経験を、自然にして、惜しむことなく発揮した一人のミュージシャンの音楽絵巻!

強力です~ネット。

メンバーはSTANLEY CLARKE((Alembic el-b,Alembic tenor bass、acoustic bass、vo)、NATASHA AGRAMA (vocal choir、background vocals)、MARIELA ARREDONDO (vocal choir)、GERRY BROWN (ds)、RONALD BRUNER JR. (ds)です。

1.POP VIRGIL

2.LAST TRAIN TO SANITY

3.UP

4.BRAZILIAN LOVE AFFAIR~DEDICATED TO GEORGE DUKE

5.BASS FOLK SONG #13:MINGUS

6.I HAVE SOMETHING TO TELL YOU TONIGHT

7.TRUST~DEDICATED TO NANA

8.BASS FOLK SONG #7:TRADITION

9.GOTHAM CITY

10.BASS FOLK SONG #14:DNCE IF THE GIANT HUMMINGBIRD/BASS FOLK SONG#15:ELEUTHERA ISLAND

11.SCHOOL DAYS

12.LA CANCION DE SOFIA

最近の彼のアルバム今一楽しくない感じがあったけれどこれは久し振りに彼の本領発揮と言ったところでしょうか。

演奏が熱いし、年齢を感じさせない切れ味がある。

これも厚くて良い音です。まるでアナログを聴いているようだ。         

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