既存の箱モノにお住まいの方はそもそも制約の下で楽しむしかありません。
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何の話かって、失礼しました。これはオーディオの話です(汗)。
高い機材を買おうが買うまいが人に迷惑を掛けていなければ趣味なのだから別に問題はありませんね。
表題は長年厳しい制約の下で色々経験をされた方が一念発起(多分)され、新築乃至は中古物件を買われて(更に良い)終のオーディオルームを構築される時のお話です。
数多ある事例を見てもそれまでの経験が一向に活かされていないと言う事実が余りにも多く見られ実に勿体ないと思っています。
顕著な事例が折角の物件をわざわざデッドルームに仕上げている事例(間違いなく音が死にます)が実に多いことです。
わざわざ高い資材を投入してまでこんなことをするなんて一体何をどうしたいのでしょうか。
これでは折角の機材が泣きますね~。
音はライブが命です(オーディオルームはモニタールームではありません・・・中にはモニタールーム的な部屋特性が好きな方もおられるようですからまぁ、分かった上でのことであれば何も申しませんが...)。
デッドルームの事例としては部屋中カーテンを吊ったり、吸音材を敷き詰めたり、床に絨毯を敷いたり、天井に布を張ったり、はたまた壁に高価な吸音材を導入している。
何が楽しいのかさっぱり分かりません(逆パターンの真逆の壁パネルは風呂場のサウンドでこれ又茫然自失です)・・・結局デッドルーム化は最初から面倒なことには目を瞑って音楽を楽しむ環境作りの手間暇を放棄しているだけなのでしょうね。
既存の物件では1.左右片流れの天井、2.左右どちらか一方が開いている部屋、3.どちらか一方にクローゼットがある間取り等々制約が多いのも事実です。
1.2.の場合音は開いている方に音は流れます(空気・水と同じ)。
3.の場合はパネル壁同様でワンワン鳴きます(鳴き方の程度が違うだけ)。
先ずそう言う弊害を出来るだけ排除(ルームチューニング)して空間(=環境)全体のバランスを取ってから機器周りの細かい調整がしたければするべきですが殆どの場合、何も対処せず機器周りばかりを弄繰り回している・・・全く以て順序が逆。
これって何なのでしょうか。
音は何をしても変わります、良いかどうかは別として...。
↑のことを世間一般的には「木を見て森を見ず」と言います。
要は全体のバランスが大事なのですが、そんなことはどうでも良く、変わった(=良くなった、と思いたい)から良いってか(汗)。
吸音し過ぎの部屋で幾ら機材を奢っても機器そのものの音を聴いているだけでライブには程遠く音楽を活き活きと奏でてはくれません(=楽しくない)。
演奏会場の音も会場によって出来不出来はありますがデッドではありませんから音は活き活きしています。
再生音楽を楽しむ場合も基本は同じと私は思います。
こんなことを書いてもとどのつまり聴く耳を持たない人が殆どでしょうから言いっ放しで終わると思いますが一握りの方でも良いので気が付いて頂けたら、と思い記事にしました。
壁はしっかりした柱を介した半間間隔位の狭い反射構造にすべきで角度を付ける(傾斜壁)ことで乱反射し嫌な付帯音はなくなります(遮音は良いけれどルーム内に閉じ込めない為に二重壁が望ましい、でなければ音が籠ってスッキリ感もキレもなくなる・・・ボ~とするだけ)。
ライブから調整することは未だ可能ですがデッドからの調整は殆ど不可と知るべし。
先人が失敗を重ねて記事にしたりしているのでそれらを参考にして自分だけの狭い考え(天邪鬼な考え)で実施しなければ高い授業料を払うことにはならないと思います。
以上失敗したモノの独り言でした...(汗)。
追記
高価な機器を効果的に活用出来るよう是非環境を整えて下さるよう切にお祈りしております。
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