CANNONBALL ADDERLEYのアルバム
今日紹介するのはCANNONBALL ADDERLEYです。アルバムはSOMETHIN’ELSE(’58.3.9録音)です。
メンバーはMILES DAVIS(tp)、”CANNONBALL” ADDERLEY(as)、HANK JONES(p)、SAM JONES(b)、ART BLAKEY(ds)です。
これも聴き直ししていて出て来ました。
1.AUTUMN LEAVES
2.LOVE FOR SALE
3.SOMETHIN’ ELSE
4.ONE FOR DADDY-O
5.DANCING IN THE DARK
6.ALISON’S UNCLE*
本作品のリーダーはキャノンボール・アダレイですが実際には100%マイルスのコンセプトで押し通されているのが面白い。
この年はマイルス・ディビスの音楽そのものにも大きな飛躍が見られた年だった。従来のコード分解によるものから一歩押し進めてスケールを中心に据えたモードを使うことによって即興演奏に新しい可能性が開けてくる。
その最初の一歩と言うべきアルバムが本セッションの僅か一ヵ月後に録音された「マイルスト-ンズ」である。
いうなればこのアルバムは過渡期としての新しい響を求めて止まないひたむきな探求意欲が随所に感じられるアルバムとなっている。
ジャズで枯葉と言えばマイルスのこの演奏をおいて右に出るものはない、と言われている。叙情的なセンスを生かしきった枯葉のレコーディングは後にも先にもこの時1回きりなのである。
アルバムタイトルのサムシン・エルスはマイルスのオリジナルでこの時代の演奏としては飛び抜けてフレッシュなセンスを感じさせ、アルバム中では最もマイルスのレギュラー・コンボのサウンドに近い演奏と言える。
ダンシング・イン・ザ・ダークではマイルスは一休みしている。
サラ・ボーンがこんな感じで歌っていたのを思い出し、キャノンボールに演らせたんだと言うマイルスのコメントが原盤ライナーに載っている。この一言からもセッションを実質的に仕切っていたと推測される~ライナー・ノーツ。
*はCDのみ収録
完全に左右に振り分けられたステレオです(汗)。過渡期ですから仕方がないね。
いつ聴いても楽しめるアルバムです。
再会出来て良かったです。
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