JOHNNY GRIFFINのアルバム
今日紹介するのはJOHNNY GRIFFINです。アルバムはTHE CONGREGATION(’57、’04)です。
メンバーはJOHNNY GRIFIN(ts)、SONNY CLARK(p)、PAUL CHAMBERS(b)、KENNY DENNIS(ds)です。
Ⅰ
1.THE CONGREGATION
2.LATIN QUARTER
Ⅱ
1.I’M GLAD THERE IS YOU
2.MAIN SPRING
3.IT’S YOU OR NO ONE
JOHNNY GRIFFINが生まれ故郷のシカゴを出てニューヨークに進出したのは28歳の時です。
シカゴ時代からその機関銃のように矢継ぎ早に繰り出されるフレーズで、既に”シカゴ一の早撃ち男”のニックネームを付けられていた言うグリフィンがニューヨークに来て行った最初の重要な仕事がブルーノートとの契約でした。
そして第三作目がこのアルバムで、しかもブルーノートでの最後のリーダー作となった。
しかもこのアルバムでは再び1ホーンによる編成に戻り、もう一度グリフィンのテナーをじっくりという形だが、このアーティスト・ディベロップメントの仕方は流石だ。
これぞ正しくライオンの慧眼だ。
このアルバムの特色のひとつはグリフィンのマシンガンの速射のようなあの圧倒的なスピードではなく、今一ぐっと控え目気味のペースでテナーを吹いている。
これはグリフィン以外の3人のサイドメンのカラーと言うことがあるのだろう。
このアルバムは専ら連吹きテナーでならすグリフィンの、その薄皮一枚めくった姿が見えるものと言ってもいいかも知れない。
何れにせよこのじんわりとした、とてもいいムードを持ったこのアルバムを聴いているとグリフィンとは実は相当に底の深い、複雑かつデリケートなジャズ・ミュージシャンなのでは。~ライナー・ノーツより
THE CONGREGATION はグリフィン作で足を鳴らし、手を叩くような楽しげなブルースのグルーブに乗って跳ね回る曲だ。
LATIN QUARTERはジョン・ジェンキンスの作品。タンジェリンンのメロディに基づくラテン的な曲。
I’M GLAD THERE IS YOUはとても美しいミディアムテンポの曲。
MAIN SPRINGはグリフィン作。ダウンホームタイプのブルース。
IT’S YOU OR NO ONEはミディアム・アップで演奏される締めくくりの曲。いわば全員参加の曲となっている。
グリフィンのルーツはベーシックなステイトメントを打ち立てることを可能にしている。~ライナー・ノーツより
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