LP12にURIKA2とRADIKAL-AKのDCモーターをダイナで移植して頂く間に我が家に残ったLP12のカバーを13年半振りにキレイキレイに中性洗剤で洗いました。
結果はここまでキレイになるのかと思う位汚れが取れて見違えるほどになりました(これで帰還準備は万端整いました)。
閑話休題
7/16、URIKA2とRADIKAL-AK(DCモーター)をLP12に組み込まれた状態かつRADIKAL-AKの電源部を厚木店長さんが持って来られて1週間ほど経ちました。
その試聴感想です。
URIKA2半端ないって~!!が素直な感想です。
↑は昨年ワールドカップでブレイクした「大迫半端ないって~」にあやかりましたが結果はまさにその通りで(事前に)良い、良いとは聞いていましたが予想を遥かに上回り唖然・愕然・驚愕の状態です(すっかり我を忘れています)。
サブソニックフィルター+URIKA2・シャシーアースの相乗効果もあってノイズフロアがグンと下がって静けさの中から音楽が立ち上がります(ピチパチノイズの質も様変わりしました(汗))・・・このお蔭でLP再生も盤面がうねっていなかったり状態が綺麗であったら問題なくSWも使用出来ます(今まではうねっていた場合等予期しない超低音が付加されてSWを壊す恐れがあったのでCD再生に限定していました)。
今までのアナログ制御ではこの領域の対応は怪しさ・曖昧さ満載で上手く処理出来ずかなり悪影響を及ぼしていましたがデジタル制御では遮断特性が素晴らしいのでスッキリ処理出来ています。
音圧・エナジーが兎に角半端ではありません。
引きも素晴らしく静寂感の中に余韻が漂います。
こんなアナログサウンドは今まで聴いたことがない!!(勿論デジタルでも)。
さて過去を遡って
LP12本体の姿・形を見た人は当時こんなもので良い音がする訳ないでしょう、見た目が余りにも普通過ぎると言う感想の人が大半だったことと思います(失礼)。
金属の塊みたいな筐体でリジッドに作られた重量級が大方のマニアのご推薦アイテムかつ垂涎の的だったからね~。
少なくとも私は数十年前はそうだったのです...(汗)。
でもLP12が世に出て45年以上経って本体は基本的には左程変っていません(多少の変遷はあるようですが...)。
詰まるところ今回のURIKA2とRADIKAL-AKと言う強~い味方によってLP12はホントにホントに大化けしたのです。
今回はどちらか一方だけでは機能しません(序でに言うとRADIKAL-AKと上位機種のRADIKALは中身は一緒だそうです、では何故に金額がこれほど違うのかとお言うとアルミブロックからの削り出しシャーシとデザイン料だそうです(汗))。
つまりURIKA2はRADIKAL-AKによって電源供給されるのです(我が家は分電盤から直結200V給電)。
そしてRADIKAL-AK(電源)によってDCモーターはより静寂・正確な回転とピッチコントロール。
URIKA2(デジタルフォノイコ)はまさに逆転の発想とでも言うべきアプローチで掴んだRIAAカーブの精度・定位の見事さを発揮しています。
アナログフォノイコをデジタル制御で作ってしまった、LINNの革新的かつ開拓者精神とそれを具現する熱き思い・柔軟な発想はホント尊敬に価いします(アナログ信号とデジタル制御のハイブリッド構造)。
今までのLP12とは電源オン後の初動から全く違うスムーズな動き。
無音で一気に何事も無いように回転するのです。
今までは立ち上がり時は若干もたついてから定速だったのがいきなり定速ですから驚きました。
そして安定感がまるで違う。フラフラのイメージが全くありません(どうしちゃったのでしょうか(汗))・・・これがRADIKAL-AKの実力か。
大きくはRADIKAL-AKの力でしょうがそれだけではなくトランポリンの素材の差もあるようです。
つまりトランポリン2(変更前)は高密度のパーチクルボードだったのですがURIKA2は金属(アルミ?・・・非磁性体)ベースなのです。
どの程度の差があるのかは分かりませんが私が回転の初動具合を見て音を聴く限り全然違いますのでその差は大きいように思います。
そしてサスペンションの新調・再調整もかなり効いてると思われます・・・厚木店長さんに感謝です。
正に横綱相撲とでも言いますか、立ち合いは腰を割って両手をついて盤石の受けて立つ相撲です。
今までのLP12はここまでの境地には至らなかったように思います(これだけでも凄い進歩です)。
当然演奏中は従来のLP再生では到底得られない・聴くことが出来ない静寂感・正確無比な音場コントロールで極上の音楽が楽しめることになりました・・・今まで聴いていたレコード再生音は一体何だったのか、これが同じソフトかと思わせられる位演奏表現・鳴りっ振りがまるで違うのだ。
今までも表現としては良く言われていましたが演奏者の息遣い・演奏そのモノの振る舞い・立ち位置等がホント手に取るように分かるのです。
まるで日本刀で骨の髄まで抉り取られた感じで切れ味抜群なのですがそれだけではなく音溝の隅々から余すところなく情報を拾い上げて繊細さ・ダイナミックさ・味わい深いサウンドが楽しめるようになりました。
これを聴いてしまうとLP12のオーナーには(ホント大きなお世話と言われても構いませんが)是非このシステムへのバージョンアップをお薦めしたいと思ってしまうのです(それは幾ら説明してもまた他人の記事を読んでもこればかりは聴いた人にしかこの感動は絶対に分からないからです)・・・で、聴いても分からなければ、ハイ!それま~で~よ(それ以上は申し上げません、だって時間の無駄だから...)です。
それ位涙チョチョ切れの感動モノなのです。
ただその前提としてEXAKT端末を有するネットワークプレーヤ(プリ)がないとこのシステムは成り立ちません。
ですからLP12があっても三者(プリ(昨年入手済み)、電源、フォノイコ)の揃い踏みの為に要するコストは半端ではないので誰にでもお薦め出来ないのがホント辛いところでもあります。
ただし年金暮らしの私でさえ時間(2年)を掛け遣り繰りすれば何とか出来たことなのでアナログ再生への熱き思いがある人に取っては決してハードルは高くはないと思います。
今回は加えてLP12の下に年代物のファイナル・オーディオ・リサーチの砕石入りのベースを敷きました。
これはLP12引き上げ時に準備したので個々の違いは分かりませんが私が30年以上も使い続けていた頼れるベースなのでこれ以外の音の変化はこう言うモノかと想像することは出来ますので今回やって良かったと改めて思いました(実際置いて見ての感想は実にしっくりと収まっています。高さもドンピシャ)・・・サウンドの傾向としては低音のドシッとしたサウンドに下支えされたピラミッドサウンドが展開されています・・・ホンと良く利いています、言うことなし!!。
使用したベースは元々LINGOの下に敷いていたモノで今回下取りに出したことで空いたからです(全て厚木店長さんにやって頂きましたm(_ _)m)。
RADIKAL-AKはUPHORIKの後に置きましたので既にベースは敷かれています・・・これは私が元気な時にやったモノです(汗)。
上手く再利用出来たと言う訳です(汗)・・・我が家のオーディオは常に資源のリサイクル活用を第一に考えています(汗)。
今回のLP12のバージョンアップでLP再生は我が家史上初の大覚醒となり異次元のサウンドを奏でてくれています。
今回はバージョンアップの中身がLP12の筐体内に組み込まれてしまい後からは見ることが出来ない為厚木店長さんにお願いして移植後の写真を撮ってプリントして頂きました。
これでいつでも中身を眺めウンウンと頷きながら楽しめる訳です。
これでも我が家のLP12はAKURATEグレードです。
KLIMAXグレードの為にはアームのSE化(チタンアーム)とキールの採用が必要ですが私はSE化(チタンアーム)までは何とかやりたいと思っています。
この感動的なサウンドを体験してしまうと次はどうしてもAKUDORIKシステム導入(EXAKT化、つまりフルデジタルシステム)を早期に実現したいと思っていますが果てさていつになることやら...。
↑は近い将来の夢として、LP12システム(LP12+URIKA2+RADIKAL-AK)はアナログ制御の限界・怪しい曖昧さから解き放たれた唯一無二のスッピン美人としてここに誕生したのです!!。
私が厚化粧で良いと思うのは富士山と歌舞伎役者位です(爆)。
遂に最高のアナログシステムとなりました。今は日々色々なアルバムを聴くのが楽しみで仕方がない。
以上は全て厚木店長さんのお蔭です、感謝・感謝m(_ _)m です。
驚かされるのは今回の筐体内設置のURIKA2はトランポリンこそ変更されていますがそれと一体化されきちんと従来の筐体にマウントされていると言うことです(外見上の変更は全くありません)。
しかもトランポリンが金属製になったことでシャシーアースが取れてノイズフロアーの一層の低減に繋がっています。
今回LP12の下に砕石入りベースを敷いたことでリスポジでの目の高さでLP12の底が良く見えるのでその意味で違いは良く分かるのです(汗)。
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カメラの世界と同じく(同じメーカーの機種でないと交換レンズが使えない)今回のLINNのバージョンアップ(プレゼント)はLP12を使っている人しかその恩恵を享受出来ません。
尤もカートリッジに関しては少し門戸が開かれているようで他メーカーの機種であっても既にURIKA2に対応して(今後その数は増える見込み・・・konfigで調整可)いる機種もあると言うことだそうです。
<ご参考>
●超高精度RIAA 等価回路
●音楽信号は入力直後にデジタルコンバート
●Exakt Linkによるロスレス伝送出力
●使用素子の製造時の固有偏差を測定し補正
●使用カートリッジに応じた適正負荷の設定
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結果我が家の入力系統は下記の4系統となりました。
1.LP12(URIKA2)・・・オーディオクエストLANケーブル⇒DSM2(出力レベル:77~78)
2.電音ギアドライブ・・・リンRCAケーブル⇒DSM2(内臓フォノイコ)(出力レベル:73~74)
3.CDT・・・GLASS BLACKⅡ PLUS グラスファイバー光ケーブル⇒DSM2(内臓DAC)(出力レベル:69~72)
4.DAC・・・リンRCAケーブル⇒DSM2(出力レベル:69~70)
ケーブル類は至って普通のモノです(私自身拘りがないので...)。
なおDSM2は使用入力回路以外は遮断するので信号の回り込み等もなく極めてスッキリと再生します。
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