我が家はそもそも30年以上前に建てた家なので当時は私自身パソコンすら持っていなくて情報はほぼ皆無。
と言うことで私が考えたのは傾斜天井だけです(汗)。
単純直方体よりはマシだろうと言う程度と天井の高さを3~5mにしたことです。
これを計画していた時は東京でマンション住まいだったので天井の低さを何とかしないとと言うことでコンサートホールをイメージしてそれをダウンサイジングしたことと後はグランドピアノの屋根を開けて演奏して音を遠くに飛ばすことも併せて考えて傾斜天井が良いと判断した次第です。
で、これが完成して音出しをしましたらさっぱり訳わかめでした(汗)・・・当然最初から上手く行く筈はないか。
それからルームチューニングに精を出すようになりました。
その時サーロジックの村田さんを知ることになり略全量パネルを直接購入するようになりました(最初少しだけ販売店経由)。
私自身計測出来るものは何も持っていないので全て聴感だけを頼りにやって行き、何年か経ってこれで大丈夫かな、と自画自賛した段階で村田さんに計測をお願いした次第です。
結果は先ず先ずでしたこれが既に15年以上前の話です。
それ以来現状まで何も変わっていません。
まさにアナログによるルームチューニングです。
で、この度LINNのSpeaker、Placement、And Custom Environmentの頭文字から名付けられたスペース・オプティマイゼーションを設定することになりました。
気に入らなければリセットすれば良いだけです。
で、私自身ネットを参考に見ている内、このシステムは結構今までやって来たアナログでのチューニングの足りない部分を補完してくれるのではないかと思うようになりました。
つまりLINNの方法は床とか壁も硬さをイメージし、部屋の構造(凸凹)等も作図してデータとして捉えるやり方です。
結局アナログで手を付けていない部分を補完するのに最適と思われました(現状では)。
加えて今まで各社がやっていた周波数を弄るやり方には私は最初から否定的だったので尚更これは良いと思いました。
ルームチューニングは計測ありきではなく聴感ありきが原則です。
先ずは聴感でトコトン追い込んで行くのが正解ですが今迄はそこまでだったのを21世紀になってやっとLINNのような補正システムが出て来たと言う訳です。
これは期待出来そうです。
しかも私が持っているDSMにはこれが内蔵されているので別途コストは掛からないので使わない手はない。
Space Optimisation(スペース・オプティマイゼーション)とは、不可避に発生してしまう、部屋固有の定在波に対して、80Hz以下の低音のみに限定して、周辺の周波数に一切影響を与えずにそのピーク(爆発的な盛り上がり)となるポイント(周波数)だけを摘みとるLINNオリジナル最適化処理(特許取得)です。
1.空間内の定められたポイントの‘距離’測定のみ
空間/スピーカー位置/リスニングポイントの合計11箇所の距離を測定しクラウド上で各種設定します。
定在波は距離(長さ)によって周波数が確定するため、ピーク周波数を知るためには、距離の実測のみが必要事項となります。
2.構造体を選択入力することで精度を高める
部屋の構造体(強度)により、跳ね返ってくる音波のエネルギーが変わります。
壁/床/天井の構造を選択することで最大ピーク値や周波数の分布を算出し、現実に則した効果を実現します(ただし傾斜天井は入力不可)。
3.確実かつ絶大な改善効果のある最低音域に限定
波長が長く壁などの様々な表面素材によって影響を受けない、そして最大効果の実現できる80Hz以下の低域についてだけ行うという潔い方式です。
音楽そのものを変形させることはしません・・・これが大事。
4.人工的な音を付加しない
ピーク(凸)の対として存在するディップ(凹)は、音が打ち消し合った結果エネルギーがキャンセルされてしまうポイント。
つまりいくらそのポイントにパワーを注いでも音響改善効果はなく、そればかりか負荷が大きくなったアンプやドライブユニットには大きな悪影響を与えてしまうことになります。
Space Optimisationは、ディップに対して人工的に何かを付加することはしない、つまり原音に忠実な手法なのです。
5.設定の保存とカスタマイズ
設定内容は、プリセットしたものとして保存(セーブ)が可能です(保存プリセット数に制限なし)。
また、上端(8000Hz以上の任意ポイント)、下端(100Hz以下の任意ポイント)でのトーンコントロール、そしてカスタムフィルターとして任意のポイントでのカスタマイズが可能です。
と言うようなことなので私なりに実施してみることにしました。
ただこのソフト当然ながら全て英語なので私には荷が重い。
と言うことで3月(現状日程は未定)になったら厚木店長さんが来られるのでご協力頂くことにしました。
私自身↑に述べたようにある意味アナログとデジタルによることでお互いに不得手な部分を補うのではないかと期待しています。
その日が来るのが楽しみです。
最近のコメント