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2023年10月14日 (土)

JOE LOVANOのアルバム

今日紹介するのはJOE LOVANOです。アルバムはOUR DAILY BREDA(’23)です。

メンバーはJOE LPVANO(ts)、MARILYN CRISPELL(p)、CARMEN CASTALDI(ds)です。

★現代テナー・サックス界の最高峰に立つジョー・ロヴァーノの2019年にECMデビューしたTrio Tapestryの2年ぶり3作目!

■ジョー・ロヴァーノはエルヴィン・ジョーンズに認められ、‘76年にニューヨークに進出し、ウディ・ハーマン・オーケストラ、メル・ルイス・ジャズ・オーケストラ、ポール・モチアン・グループなどで演奏し高い評価を得、1990年にブルーノートと契約し数々のリーダー作を発表し、現代テナー・サックスの王者として君臨し続けてきたが、彼は2019年にマリリン・クリスペル(p)、カルメン・カスタルディ(ds)とのトリオで2019年にデビュー・アルバム『Trio Tapestry』をECMからリリース、各ジャズ評で絶賛を受けた。

その後トリオの2枚目『Garden of Expression』を2021年にリリース、更にレベルが引き上げられ、その強烈な集中力が際立つ録音となり、彼らならではの新鮮、かつ美しい室内楽的ジャズは確立された。

■2年ぶり3枚目となる本作『Our Daily Bread』も、広々とした叙情的なアプローチを持ち、深いリスニングと集中力がこれまで以上に拡張されている作品だ。

ロヴァーノは、自身のライナーノートで、「本作は音楽の神秘的な世界を投影する表現のリズム・スピリットによって推進されています。」と書いている。

優雅で流動的な曲や浮遊するバラードが、まさに魂の歌のように感じられる作品に仕上がった。

■BBC Music Magazineはトリオ・タペストリーについて、「ロヴァーノのテーマとハーモニーは豊かな可能性を提供する。そしてトリオは美しく演奏を深め、メロディやハーモニーを開発するだけでなく、テクスチャーやムードを探求しています」と評している。

■マリリン・クリスペルはこの音楽に最適なピアニストで、現代の室内楽とコルトレーン以降の即興演奏の両方に敏感な感性で、この音楽の展開に合わせてオーケストレーションを行う。

またドラマー、カルメン・カスタルディは、10代の頃からロヴァーノと親交があり、シンバルの詩的なタッチで音楽を彩り、ジョー自身と同様にゴングから花のような響きを引き出している。

プログラムの中盤、ロヴァーノはチャーリー・ヘイデンへのトリビュートとして、ブルージーな「ワン・フォー・チャーリー」をテナー・ソロ
で演奏しているのも聴きどころの一つだ~ネット。

1.ALL TWELVE

2.GRACE NOTES

3.LE PETIT OPPORTUN

4.OUR DAILY BREAD

5.ONE FOR CHARLIE

6.THE POWER OF THREE

7.RHYTHM SPIRIT

8.CRYSTAL BALL

久々に聴くJOE LOVANOのアルバムです。

静謐の空間を引き裂く彼のサックスは何とも言えない深い切れ味があります。

メロディやハーモニーの展開もこのトリオならではの探求と言え、深い味わいを与えてくれます。

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