MERCURY CD

2010年8月31日 (火)

MERCURY LIVING PRESENCE CD・・・備忘録

MERCURY LIVING PRESENCE シリーズCD(9)

これは’09.4.16にアップしたモノの要約です。

今日紹介するアルバムがこのシリーズの最後となります。本当は10枚あるのですが購入していませんので...。

アルバムはオシポフ国立ロシア民族オーケストラによるバラライカの饗宴(’62録音)です。指揮はヴィタリー・グヌトフ ルドルフ・ベロフ(ドムラ・ソロ)収録時間は49:30

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このアルバムはアメリカの録音スタッフが初めてソヴィエトで行ったレコーディングで、本場のバラライカの演奏が素晴らしい録音で収録されています。

バラライカの饗宴

1.2つの民族による幻想曲

2.日の出

                3.菩提樹

                                          4.カマリンスカヤ

                                          5.ヴォルガ幻想曲

                                          6.月の光

                                          7.モスクワ郊外の夕べ

                                          8.リンゴの木の下で

                                          9.道化師の踊り(チャイコフスキー)

                                          10.居間

                                          11.夕べの鐘

                                          12.旧き友よ、われを訪れよ

                                          13.魔法使いの踊り

                                          14.くまんばちは飛ぶ(リムスキー・コルサコフ)

オシポフ国立ロシア民族オーケストラはロシア民族楽器オーケストラの「父」、ワシリー・アンドレーエフ(1861~1918)(バラライカの名手)が死んだ翌年にロシア・ナショナル・オーケストラが結成され、その最も有名な指揮者ニコライ・オシポフの名前を冠して世界に知られるようになった。

レコーディング当時このオーケストラで既に10年間指揮者を努めていたヴィタリー・グヌートフは、モスクワ国立音楽院の出身である。

又民族楽器はグネーシン音楽学校とモスクワの10月音楽協会で教えられ毎年多くの若者たちが育っている。

「2つの民族による幻想曲」で素晴らしいドルマの独奏を聞かせるルドルフ・ベロフは、このディスクが録音されたときはグネーシンの学生であった。

バラライカ・オーケストラの楽器を紹介しておきます。

ドルマ:オシポフ・オーケストラの主要楽器はドルマで、まるい胴の上に短い弦が張られている。オーケストラで使われているのは3本弦だが、4本弦のものも一般的である。

ドルマはプレクトラム(金属や象牙製の爪)でひっかいたり、はじいたりして音を出す。最も特徴的な音はマンドリンの音に似ていなくもない。

バラライカ:ロシアの民族楽器の中でも一番有名なのがバラライカであろう。普通はドルマと同じく3本弦だが、胴は三角形で、プレクトラムではなく指で演奏される楽器の音域と響きは多彩で、第一、第二、およびアルト・バラライカの何れも2本の弦が同じ音で調弦されていることを考えると驚異的である。

ウラディーミル・シェファードのホルン:オーケストラの楽器の中でも最も魅力的なものに挙げられるだろう。何世紀もの間、昔のロシアのウラディーミル地方で羊飼いたちによって使われて来た。ホルンの特徴が最も良く聴き取れるのは「道化師の踊り」の最後の部分である。

グーズリ:最も古いロシアの楽器で、起源は少なくとも10世紀にまで遡る。もともとは1本から2本の弦をひっかくだけの原始的な楽器である。ここで使われているのは19世紀に改良された最も進んだものである。

「月の光」はオーケストラの各セクションの色彩を豊かに浮かび上がらせ、「道化師の踊り」は総奏による情感のこもった音楽性の豊かさを聞かせてくれる~ライナー・ノーツ。

このアルバムはバラライカの音色もさることながら他の楽器の素朴な音色に聴き入ってしまう。ソヴィエトにおける本場の味わい深い演奏です。

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2010年8月17日 (火)

MERCURY LIVING PRESENCE CD・・・備忘録

MERCURY LIVING PRESENCE シリーズCD(8)

これは’09.4.15にアップしたモノの要約です。

今日紹介するのはイーストマン・ウィンド・アンサンブルです。フレデリック・フエネル指揮戴冠式行進曲「王冠」~ブリティッシュ&アメリカン・バンド・クラシックス(’58、’59録音)です。収録時間は61:30

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フェネルはイーストマン音楽学校で学び、’52イーストマン管楽アンサンブルを組織。高名を博している吹奏楽界の権威。

ジェイコブ(1902~1984)

組曲「ウィリアム・バード」

 

1.①オックスフォード伯爵の行進曲

2.②パバーナ

3.③ジョンがキスをしにやってくる

4.④乙女の歌

5.⑤ウォルシーの荒野

6.⑥鐘

ウォルトン(1902~1983)

7.戴冠式行進曲「王冠」

ホルスト(1874~1934)

8.プレリュードとスケルツォ「ハマー・スミス」作品52

ベネット(ロバート・ラッセル)(1894~1981)

バンドのためのシンフォニック・ソング

9.①セレナード

10.②スピリチュアル

11.③セレブレーション

ジェームズ・クリフトン・ウィリアムズ(1923~76)

12.ファンファーレとアレグロ

ジェイコブはウイリアム・バードの没後300年記念に、フィッツウイリアム・ヴァージナル・ブックから6曲を選んで優れた組曲を作り上げた。

「オックスフォード伯爵の行進曲」ではこのディスクに収録されている他の多くの曲と同じく、ジェイコブは非常に展開が多く華やかな装飾音を持つオリジナル曲の約半分を使っている。この拍子の安定した荘重な音楽は高貴な人物の威厳を見事に表している。

「パバーナ」はゆっくりと引き伸ばされた音が弧を描くように流れ、深い感情が雄弁に管楽器で歌われる。

「ジョンがキスをしにやってくる」に聞かれる魅力的なハーモニーと生き生きしたリズムは、イギリスのマドリガルとバードの時代の鍵盤楽器の音楽様式を示している。8小節からなる7つの変奏曲である。

「乙女の歌」は金管のユニゾンで素朴に始まり、続いて対位法と装飾的な展開へと進行する。ジェイコブがオリジナル曲を尊重しつつ書き上げた見事な音の集群が聞かれる。

「ウォルシーの荒野」では、バードが楽器の性格から来る和音的な限界を、見事に演奏の中で克服した柔軟さが感じとれる。ジェイコブはバードのこころざしたダイナミックな対照を実現させる為に、楽器に音色的な変化を加えている。

組曲の最後は「鍵」で先行する2つの音型がたえず曲全体に流れ、その上を躍動するように、変ロで奏される鐘の音を基にした変奏が奏でられる。

これらの魅力的な曲を組み合わせる作業は、ジェイコブにとって喜びであったに違いない。彼の書いたものは、バードの単なる編曲では決してない。ジェイコブによって見事に構成された器楽的な色合いはバードのヴァージナル用の作品には殆ど暗示されていない。この小さくて単純な楽器はチェンバロ族に属している。形に比例して「小さな音」で「表現にも限界がある」といった点も、バードの創造力をそぐものではなかった。

それを見抜いたジェイコブは鋭い感性で、これらの曲が如何にオリジナルの楽器から遠ざかろうと、「表現力の豊かな楽器」にふさわしいと考えたのである。ここに初めてレコード化された組曲「ウィリアム・バード」は、金管バンドのレパートリーとして世界中で親しまれるようになるに違いない。

ウォルトンの書いた戴冠式行進曲「王冠」の溢れるばかりに活気ある音楽は’37.3.9に初演された。イギリスの軍楽隊の楽器編成をフルに活かした響きに、イーストマン劇場のパイプ・オルガンが加わって演奏されたのである。

プレリュードとスケルツォ「ハマー・スミス」作品52はホルストがイギリスの軍楽隊のために書いた3つ目の傑作だった。ここに収録されたのが、この曲の初レコード化になる。この作品は金管バンド用の作品でも第一級の作曲家として名を残す、ホルストの独自の地位を示すものである。しかしホルストはオリジナルの形でこの作品が演奏されるのを、一度も耳にすることなく4年後に死んだ。

「ハマー・スミス」が初演されるまでに、それから4半世紀が過ぎた。

ジェームズ・クリフトン・ウィリアムズはR.バーナード・フィッツジェラルドに捧げた「ファンファーレとアレグロ」でアメリカ・バンドマスターズ協会の支援するオストワルド賞を受けた~ライナー・ノーツ。

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2010年8月 4日 (水)

MERCURY LIVING PRESENCE CD・・・備忘録

MERCURY LIVING PRESENCE シリーズCD(7)

これは’09.4.7にアップしたモノの要約です。

今日紹介するのはイーストマン・ロチェスター管弦楽団です。ハワード・ハンソン指揮(’60、’58、’57録音)です。収録時間66:40

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このアルバムはスウェーデン系アメリカの作曲家ハンソンの自作自演です。ハンソンは28歳でロチェスターのイーストマン音楽学校の校長に就任したイーストマン楽派の中心音楽派です。

ハンソン(1896~1981)

交響曲第1番 ホ短調 作品21「ノルディック」

 

1.①ANDANTE SOLENNE - ALLEGRO CON FORZA

2.②ANDANTE TENERAMENTE、CON SEMPLICITA

3.③ALLEGRO CON FUOCO

交響曲第2番 作品30「ロマンティック」

4.①ADAGIO;ALLEGRO MODERATO

5.②ANDANTE CON TENEREZZA

6.③ALLEGRO CON BRIO

7.デモクラシーの歌

ハンソンは’20にイタリアに旅立ち、この地で3年を過ごし、持ち前の精力で研究と作曲に打ち込んだのである。そして’24に帰国後ハンソンはこの交響曲第1番をロチェスターで振った。

この時、そこで出会ったのがコダック・カメラの発明者で、非常に裕福だったジョージ・イーストマンである。この出会いはハンソンにとって、そしてアメリカ音楽のきたる歴史にとっても、運命的なものとなった。

と言うのもイーストマンが、自分の名を持つ名高い音楽学校を率いていく為に選んだのが、ハンソンであったからだ。彼はこれを承諾し、28歳にして世界で最も入念で、理想的な設備を持つ音楽院の校長となったのである。

ハンソンは、60歳代で、このCDに収められた録音をした時、なおも、イーストマンが何十年も前に自分に学校を委ねてくれたその信頼を失わずに校長を続けていたのである。

そして彼は’64にイーストマン音楽学校から身を引いたが、その創造的な口調に何時も感じられるような深い個人的な衝動につき動かされて、死に至るまで作曲を続けたのである~ライナー・ノーツ。

ハンソンの自作自演です。自身の曲だけあって流石に痒いところまで手が届くような演奏になっています。この交響曲は私にも楽しめます。

全体的な感想は爽やかな演奏の中に力強いパッセージが盛り込まれメリハリのある交響曲と言う印象です。

それにしても、だ。約50年前の録音とは到底思えない。新鮮で素晴らしい演奏です。本当に凄いことです。

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2010年7月29日 (木)

MERCURY LIVING PRESENCE CD・・・備忘録

MERCURY LIVING PRESENCE シリーズCD(6)

これは’09.4.7にアップしたモノの要約です。

今日紹介するのはロンドン交響楽団・ミネアポリス交響楽団、指揮アンタル・ドラティです。

アルバムはレスピーギ:ローマの噴水、ローマの松(’57.ロンドン、’60.ミネアポリス)収録時間73:02

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このアルバムにはハンガリー生まれの名指揮者ドラティ(’06~’88)がミネアポリス交響楽団の音楽監督(’49~’60)時代と’61から首席指揮者を勤めたロンドン交響楽団との名演が収録されています。

レスピーギ(1879~1936)

組曲「鳥」

 

1.①前奏曲

2.②鳩

3.③めんどり

4.④夜うぐいす

5.⑤かっこう

組曲「ブラジルの印象」

6.①熱帯の夜

7.②ブタンタン

8.③歌と踊り

交響詩「ローマの噴水」

9.夜明けのジュリアの谷の噴水

10.朝のトリトンの噴水

11.昼のトレヴィの噴水

12.黄昏のメディチ荘の噴水

交響詩「ローマの松」

13.ボルゲーゼ荘の松

14.カタコンブ近くの松

15.ジャニコロの松

16.アッピア街道の松

曲毎の紹介は記述が大変なので省略させて頂きます

レスピーギは「必ずや喜ばしい音楽を書く才」を備えていたという。このオーケストラによる2つのローマへの捧げ物は、多くの20世紀の音楽にはどうしても触れられなかったところ、すなわち聴き手の想像力へと、呼びかけを発している~ライナー・ノーツ。

聴いていて意味は良く分かりませんが楽しい雰囲気は伝わって来ます(;´Д`A ```。

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2010年7月17日 (土)

MERCURY LIVING PRESENCE CD・・・備忘録

MERCURY LIVING PRESENCE シリーズCD(5)

これは’09.4.6にアップしたモノの要約です。

今日紹介するのはロンドン交響楽団、ヘルガ・ピラルツィク(ソプラノ)指揮アンタル・ドラティです。アルバムは新ウィーン楽派管弦楽曲集(’62録音 於ロンドン)収録時間75:53

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’61にロンドン交響楽団の首席指揮者に就任したドラティは数多くの名演を残しているがその中でもこのアルバムは屈指の名演。

シエーンベルク(1874~1951)

オーケストラのための5つの小品作品6(’49年版)

 

1.①VORGEFUHLE 

2.②VERGANGENES

3.③SOMMERMORGEN AN EINEM SEE

4.④PERIPETIE

5.⑤DAS OBLIGATE REZITATIV

ウエーベルン(1883~1945)

オーケストラのための5つの小品作品10

6.①SEHR RUHIG UND ZART

  ②LEBHAFT UND ZART BEWEGT

  ③SEHR LANGSAM UND AUSSERST RUHIG

  ④FLIESSND AUSSERST ZART

  ⑤SEHR FIESSND

ベルク(1885~1935)

オーケストラのための3つの小品作品6

7.①PRELUDIUM

8.②REGEN

9.③MARSCH

「ルル」組曲

10.①RONDO

11.②OSTINATO

12.③LULU’SONG

13.④VARIATIONS

14.⑤ADAGIO

オーケストラのための5つの小品作品6(’49年版)は作曲から40年後に振り返り演奏を容易にするために改作した。オリジナル版では非常に拡大されたオーケストラを必要としたが、ここでは普通の規模のオーケストラである。

作曲者は塊としての響きよりむしろ各々の楽器の色彩に関心を払っている。

オーケストラのための5つの小品作品10はこの作曲家の円熟期のスコア同様の細密画である。各曲の殆どが1分とかからない。

第4曲に至っては20秒で終わる。この作品はシェーンベルクの(6つのピアノのための小品 作品19)から多くの影響を受けているが、その楽器の扱い方は全くウェーベルン的である。

「ルル」組曲のLULU’SONGは歌詞が付いており、ヘルガ・ピラルツィクが歌っている。

シエーンベルク、ウエーベルン、ベルクの3人は強い絆の下に共に仕事をし、同じ時代に同じ発見を探求しながらも、新ウイーン楽派の3人はそれでも自分自身の個性を主張している。

印象に残るのは、この3つの作品(オーケストラのための小品)の類似性よりも、その非同一性である。

各々の作品がそのめいめいの作曲者の最良の音楽的着想を示していると言って間違いはないだろう~ライナー・ノーツ。

私にとっては難解で良く分かりませんがこれがクラシックなのでしょう。

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2010年7月 3日 (土)

MERCURY LIVING PRESENCE CD・・・備忘録

MERCURY LIVING PRESENCE シリーズCD(4)

これは’09.3.29にアップしたモノの要約です。

今日紹介するのはミネアポリス交響楽団、フィルハーモニア・フンガリカ・オーケストラ 指揮アンタル・ドラティです。アルバムはコダーイ組曲ハーリ・ヤーノシュ(’56録音 於ミネアポリス・ミネソタ大学ノースロップ記念講堂)です。収録時間67:53

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このアルバムは’56に自ら組織したフィルハーモニア・フンガリカを指揮した演奏。ハンガリーの指揮者とオーケストラによるハンガリー近代の2大作曲家の秀演です。

コダーイ(1882~1967)

組曲「ハーリ・ヤーノシュ」

 

1.プレリュード、おとぎ話は始まる

2.ウィーンの音楽時計

3.歌

4.戦いとナポレオンの敗北

5.インテルメッツオ

6.皇帝と廷臣たちの入場

バルトーク(1881~1945)

ハンガリーの風景

7.①トランシルヴァニアの夕暮れ

  ②熊の踊り

  ③メロディ

  ④ほろ酔い加減

  ⑤豚飼いの踊り

ルーマニア民俗舞曲

8.①棒踊り

  ②飾り帯の踊り

  ③足踏み踊り

  ④ブチュム人の踊り

  ⑤ルーマニアのポルカ

  ⑥速い踊り

  ⑦速い踊り

コダーイ

9.マロシュセーク舞曲

10.ガランタ舞曲

「ハーリ・ヤーノシュ」組曲の第3曲と第5曲で使われる民族楽器のツィンバロンは、この録音の為にはるばるニューヨークから運ばれて来た。

ツィンバロンと言う楽器は、左右1mくらいの幅の、台形をした木のフレームの中に、調律用のピンを植え付けた台木と、響板を渡し、更に真鍮あるいは鋼製の弦をはった楽器である。弦は革でくるまれた一対のハンマーで叩くことによって発振する。弱い音を出す時には革の柔らかい側で、強い音を出す時にはそれとは反対の硬い部分で打弦する。

このツィンバロンはヴァイオリンとならんでマジャールの民族音楽の代表的な楽器と言うことが出来よう。ツィンバロンの音色は必ずしも美しいとは言えない。しかし、それに相応しい音楽の中で適切に使われた場合には、非常に雄弁で力強い効果を上げる。

私はこの一連の曲も初めてですが何か好きになってしまいそうな良い演奏です。前述のツィンバロンも非常に適切に使われている為良い効果を出しています。初めて聴く音色です。本当に良く買っていたものだ、と我ながら感心しています。

全編素晴らしい演奏です。

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2010年6月30日 (水)

MERCURY LIVING PRESENCE CD・・・備忘録

MERCURY LIVING PRESENCE シリーズCD(3)

これは’09.3.28にアップしたモノの要約です。

今日紹介するのはデトロイト交響楽団です。アルバムはポール・パレー指揮フランス管弦楽曲集(’62録音 於デトロイト)です。収録時間67:38

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このアルバムはフランスの名指揮者パレー(1886~1988)の演奏。パレーは’52にデトロイト交響楽団の音楽監督に就任。マーキュリーに数多くの名演を残しましたが、これはその白眉。

イベール(1890~1962)

寄港地

 

1.ローマ-パレルモ

2.チュニス-ネフタ

3.バレンシア

ラヴェル(1875~1937)

4.夜への前奏曲 

5.マラゲーニャ

6.ハバネラ

7.フェリア(祭り)

8.道化師の朝の歌

9.亡き王女のためのパヴァーヌ

10.ラ・ヴァルス

クープランの墓

11.前奏曲

12.フォルラーヌ

13.メヌエット

14.リゴードン

このアルバムだけ日本語の解説が入っていません。元々入れ忘れたものと思われる

何と言っても19年振りに開封したのですからそれ以外は考えられません。今更文句言っても始まらないし...。(時効か(爆)。 )(何でもさっさと確認しなければいけないよ、と言う教訓ですね)。

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2010年6月16日 (水)

MERCURY LIVING PRESENCE CD・・・備忘録

MERCURY LIVING PRESENCE シリーズCD(2)

これは’09.3.24にアップしたモノの要約です。

今日紹介するのはバイロン・ジャニス(ピアノ)です。アルバムはリスト ピアノ協奏曲第1番、2番 モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団 指揮キリル・コンドラシン、指揮ゲンナジー・ロジェトヴェンスキー(’62録音 於ソ連)です。収録時間63:28

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リスト(1811~1886)

ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調(指揮キリル・コンドラシン)

 

 

 

1.ALLEGRO MAESTOSO

2.QUASI ADAGIO、ALLEGRETTO VIVACE-ALLEGRO ANIMATO

3.ALLEGRO MARZIALE ANIMATO

ピアノ協奏曲第2番 イ長調(指揮ゲンナジー・ロジェトヴェンスキー)

4.ADAGIO SOSTENUTO ASSAI

5.ALLEGRO AGITATO ASSAI

6.ALLEGRO MODERATO

7.ALLEGRO DECISO

8.MARZIALE UN POCO MENO ALLEGRO

9.ALLEGRO ANIMATO

10.ハンガリー狂詩曲第6番

11.忘れられたワルツ

シューマン(1810~1856)

12.ロマンス 嬰ヘ長調

13.ノヴェレッテ ヘ長調

ファリャ(1876~1946)

14.粉屋の踊り

リスト

15.ペトラルカのソネット第104番

ギオン

16.ハーモニカ・プレーヤー

このアルバムは病気がちでこの当時以後目立った活動をしていないアメリカの名ピアニスト、ジャニス(’28~)の最も輝かしい時期の記録。

それではバイロン・ジャニスについて触れておきます。

このディスクの演奏は彼が怖いものなしの30代初めだった頃のものである。クラウディア・キャシディは「シカゴ・トリビューン」に次のように書いている。

彼は細くて機敏な指を持つ華奢な人だ。しかし彼は荒々しい力で嵐を巻き起こすことも出来る。彼にはドラマを作り上げるタイミングの感覚がある。

彼は音楽が敏感に反応し、きらきらと輝き、皮肉な色合いを含む頃合いを知っている。そしてそれが解放された時、歌が生まれる、と~ライナー・ノーツ。

20世紀最大のピアニストの一人に数えられている。

事故で一つの指の感覚を失ったが、15歳の時トスカニーニの指揮によってデビューする上では妨げにならなかった。

ジャニスはウラジミール・ホロヴィッツが認めた唯一の弟子である。4年間ホロヴィッツに師事することができた。

’60に、最初のアメリカ人として選ばれてソ連に派遣され、ジャニスの演奏は雪融け期間の米ソの交流の幕開きとなった。

’84に米国大統領より表彰された、レーガン大統領主催のホワイトハウスにおける晩餐会の席上で、もう数十年来にわたって重度の関節炎を患っていることを打ち明けた。痛みによってついに手の手術が必要になったが、奇蹟的に回復し、演奏と録音を再開することができた~ネット。

このアルバムは2度目のソ連訪問時の録音のものです。

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2010年6月 2日 (水)

MERCURY LIVING PRESENCE CD・・・備忘録

MERCURY LIVING PRESENCE シリーズCD(1)

これは’09.3.23にアップしたモノの要約です。

今日紹介するのはMERCURY LIVING PRESENCE と銘打ったシリーズモノです。

このアルバムの特徴は35mm・マグネティック・フィルムによりレコーディングされたものです。このCD化に当たり、マーキュリー・レコードの副社長を勤めたプロデューサー&レコーディング・エンジニアのウィルマ・コザート女史に監修を委嘱、録音当時に使用した真空管式のテープレコーダーを完全整備し、デジタル化に当たってビットストリームA/Dコンヴァーターを採用。オリジナル・テープ、フィルム・マスターのダイナミック・レンジ、明澄さ、臨場感を忠実に再現していると。

このLIVING PRESENCE と言う独自の手法で17年間に350枚にのぼるアルバムを制作した。

そして’61には35mm・マグネティック・フィルムを導入して更にLIVING PRESENCEの技術を高めた。

従ってこれから紹介する9枚の内、’61以前のものは35mm・マグネティック・フィルムによるレコーディングではありません(4枚あります)。

これは’90に発売されたものです。

全部で10枚の発売のようですが、手元には9枚しかありません。これは一度に纏め買いしたものだと思います。

1枚抜けた理由は今となっては定かではありません(;д;)。

と言うことで19年振りに日の目を見たCDです。

それではシリアルナンバー順に紹介して行きます。

ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ) ロンドン交響楽団 指揮アンタル・ドラティです。

アルバムはドヴォルザーク「チェロ協奏曲」ブルッフ「コル・ニドライ 作品47」チャイコフスキー「ロココの主題による変奏曲 作品33」(’62録音 於ロンドン MERCURY 輸入発売元 日本フォノグラム ¥2,500.-)です。

収録時間63:48 以後紹介のこのシリーズは全て¥2,500.-です。

と言うことでこれは輸入盤なのですが日本語のライナー・ノーツが付いていますので記事を書くのに大いに助かりました(爆)。

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このアルバムはドラティの力感溢れるオーケストラに支えられたハンガリー生まれのチェロの巨匠、シュタルケル壮年期の豪壮な名演奏。

ドヴォルザーク(1840~1893)

チェロ協奏曲 ロ短調 作品104

 

1.ALLEGRO

2.ADAGIO MA TROP

3.FINALE.ALLEGRO MODERATO

ブルッフ(1838~1920)

4.コル・ニドライ 作品47

チャイコフスキー(1840~1893)

5.ロココの主題による変奏曲 作品33

演奏者について簡単に触れておきます。

ヤーノシュ・シュタルケル

’24生まれのハンガリー系アメリカ人。’48にアンタル・ドラティの招きでシュタルケルはダラス交響楽団の首席チェリストに就任した(24歳)。

「ニューヨーク・タイムズ」のレイモンド・エリクソンは、シュタルケルの演奏の技術的な側面は、解釈や様式の中に完全に溶け込んでいる為、聴衆はこのチェリストがどんなに熟練した技術を身に付けているのか忘れてしまいがちである。

高音は精確この上なく、音色は弱々しいところなくして柔軟で美しく、難しい跳躍や速いパッセージは、魔術師のさり気ない手に操られているようだ、と要約している~ライナー・ノーツ。

当時日本を代表するチェリストであった井上頼豊は’60年シュタルケル初来日の際のプログラムに、このレコードを聴いた時の衝撃を「チェロをヴァイオリンのように軽々と扱う」と表現している~ネット。

これを含めて9枚は先のCD100選に入れませんでした。理由は別途アップしようと思ったからです。

私自身前のブログは先行き自然消滅を考えていますので折角の記録を個別に残したかったのが一番の理由です。

このシリーズは私にとって数少ないクラシックのソフトですが、今改めて聴き直してその素晴らしさに酔いしれています。

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